オリジナルカード

 プレイヤーが任意で作成したカードのこと。
 広義では、漫画・アニメ・ゲームで独自に登場したが、OCGでは登場・販売に至っていないカード(未OCGカード)も含まれ、「アニメオリジナルカード」と呼ばれる。
 また、OCGに存在しているカードであっても、現物ではないことから広義ではプロキシも含む。
 略称は「オリカ」。

 もちろん、公式大会での使用は不可能である。
 フリーデュエルであっても、使用する際は相手の許可を得るのがマナーである。
 なお、遊戯王の原作者である高橋和希氏が作成したカードを、オリジナルカードと呼ぶ事はあまりない。
 また、極端なパワーカードをこのオリジナルカード呼ばわりする蔑称表現も一部で散見されるが厳密には誤りである。

  • アニメ5D'sの主人公・不動遊星役の声優である宮下雄也氏の姉の結婚式で、遊戯王のスタッフから《ハッピー・マリッジ》という世界に1枚だけのカードがプレゼントされている。
    ちなみにこのカードは、テキストまで一致しているかは不明だが、アニメGXで早乙女レイが使用していた装備魔法《ハッピー・マリッジ》と同じイラストである。
  • アニメ・漫画のオリジナルカード(未OCGカード)は現在でも殆どのアニメ・漫画作品でそれぞれ数百枚にのぼっている。
    2019年のアニメVRAINS終了以降OCGルールでの新規作品の製作がないため、新規のオリジナルカードも登場していない状況だが、一年間でのOCG化は数十枚ほどであるため、全てのOCG化は非常に遠い。
    一応、シナリオに直結するような極めて重要度の高いカードについてはどの作品でも概ねOCG化が完了してはいる。
    また、効果が極めて特殊で、現実的にOCGルールに落とし込んで登場させることが難しいカードなども存在している。
  • 第9期(アニメARC-V放送期間)頃からは「原作出身テーマの、原作に登場していない強化カード」が大量に登場しており、これらが原作登場との差別化で「OCGオリジナルカード」と呼ばれることがある。
    ただし、こうしたカードはZEXALまでにも登場しており、特に5D's出身テーマの魔法カードは多くがOCGオリジナルである。
  • 原作・アニメにおいて―
    原作では「決闘者の王国編」でM&Wの創造主・ペガサスが使用した一般流通していないトゥーンカードを指して「オリジナル・カード」と称されていた。
    一応M&Wの開発側が関わっている「正式なカード」なのだが、職権乱用も同然の行為にギャラリーからは「自分だけに有利なカードを創り出すなんて許せない…」等不満の言葉が飛び出していた。
  • アニメオリジナルの「ドーマ編」では、ドーマが自作した「オレイカルコス」シリーズが登場している。
    また、「乃亜編」の回想シーンにおいて、海馬を励ますためにモクバが《青眼の白龍》を手描きで作りプレゼントした。
  • コナミのゲーム作品において―
    OCGよりもゲーム作品の方が歴史が長いため、初期のゲームに登場するカードは原作・アニメに登場したものを除いて全てゲームオリジナルである。
    その後、OCGがそれを輸入しており、「Magic Ruler −魔法の支配者−」までのモンスターのうち原作出身でないものは全てこの輸入品である。
  • ゲームオリジナルの大半は第2期序盤までにOCG化したが、残りは長年に渡り放置され、特にDM3の「コンストラクション」は独自色が強かった。
    後に第12期に追加された幻想魔族で起用される等、長年のゲームオリジナルについてもOCG化の動きが見られている。
  • 後期の作品ではアニメで使用された未OCGカードがゲームオリジナルカードとして使用できるものがある(厳密にはオリジナルではない)。
    特にTAG FORCEシリーズでは、登場キャラクターの再現に力を入れており、OCG化される前からアルカナフォースTG等が大量に収録された。
    もちろん、OCG化した後にはOCG版に置き換えられるが、OCG化の際に大きく性質が変わったダークシンクロモンスター機皇帝は、そのまま置き換えてしまうとDT(ダークチューナー)やパーツモンスターの存在意義が無くなってしまうからか、ゲームオリジナルカードとOCGカードの両方が収録されている。
  • デュエルリンクスでは上記のTAG FORCEシリーズに登場したゲームオリジナルカードが未OCGカードとして登場している。
    中には《インフェルニティ・デス・ガンマン》・《二重波紋》・《恋する乙女》等、特定のデュエリスト使用時に専用ボイスが用意されているカードもある。
    • その中には、《アーマード・ホワイトベア》のように、実装済みのゲームオリジナルカードが後に効果を変更してOCG化されるケースも見られるが、OCG版に効果を変更された例は2024年時点で一度もない。
      後に、ゲームオリジナルカード版とOCG版の2つが両立して実装されるようになった(これについての裁定同名カードを参照)。

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