タッグデュエル

 ペアvsペアで、デュエルを行う事。
 原作やアニメ、ゲームでは頻繁に登場し、一部イベントやフリープレイで行われるものは存在していたが、長らく公式ルールは存在しなかった。
 2012年に「公認カジュアル大会」が催された事に伴い、ようやく公式でのルールが制定された。
 また公式でのルール制定に合わせてかVジャンプ誌面上(2012年12月号)及びVジャンプ動画内において「最強カリスマタッグ決定戦」が行われた。
 2013年9月21日以降、従来の公認大会ショップデュエルにリニューアルされたことに伴い公式での開催は減少し、2014年以降は公認店舗で行われることはなくなった。
 そして、新マスタールールへの移行に伴いタッグデュエルのリンクは公式サイトから消え、現在では公式でのルールが存在しない状態に戻っている。

  • コナミカードゲームステーションでは、親子大会限定であるものの、タッグデュエルの大会が行われていていた。
    ルールは、TAG FORCEのタッグデュエルルールを準用している。
  • 海外版の販売をしていたUpperDeck社の公式ページには、タッグフォースルールとも違う独自のタッグデュエルルールが存在していた。
    また、現在のYCSのサブイベントとして行われるタッグデュエルも日本のものとは異なり、下記のアニメでのルールに近い(UpperDeck社のものとも微妙に異なる)。
    フィールドはそれぞれのプレイヤーが別に持ち、ライフは16000からのスタート。
    さらに制限準制限もチーム全体にかかる。
    パートナーのモンスターリリースしたり、シンクロ素材にする事はできるが、攻撃効果の発動自分コントロールするカードでしか行えない。
    パートナーとの相談は可能だが、相手チームにも聞こえるように暗号等を使わずに行わなければならない。
  • 以降、多くのアニメ・漫画作品においてタッグデュエルは行われているが、作品や回によって細かいルールは異なる。
    例外も見られるが、基本的には、アニメZEXALシリーズでは上記の原作ルールに準じており、アニメGX・アニメ5D's・アニメARC-V・漫画GXでは下記のゲームTAG FORCEシリーズに準拠したルールで行う事が多い。
    (アニメARC-Vのタッグデュエルとは初めからタッグが成立しているタイラー姉妹が関わるデュエルのことであり、後述のバトルロイヤルが絡んだタッグデュエルは別である。)
    アニメ5D'sでは後者のルールは「タッグフォースルール」と呼称されていた。
  • 主人公サイドが初めから最後まで息の合ったプレイで共闘するというケースももちろんあるが、同じかそれ以上にそうでないケースも多い。
    むしろ、ペアを組んだ相方に対し意図せずに(時に意図して)足を引っ張ってしまい、一時的に仲が険悪になったりするシーンが描かれることも度々ある。
    それでも最終的には共闘し、力を合わせて強敵を打ち倒すことで仲を深めるというところまでが王道の展開として大半のタッグデュエルで見られる。
    タッグデュエルをきっかけにキャラクター同士が和解している例も複数あり、単なる変則ルールというだけでなくストーリーを動かすためにも有効に使われるものとなっている。
  • 逆に、敵サイドは2人が同じようなデッキ構成で、息の合ったコンビプレイを仕掛けて来るというパターンが非常に多い。
    タッグデュエルの敵としては最も有名な部類である迷宮兄弟を筆頭に、それぞれが元から兄弟・姉妹や夫婦などの親戚・姻戚関係やコンビ関係であるというケースも多くを占める。
    極端な例ではアニメGXの「十代&エドvs斎王美寿知」戦で美寿知がサイバー空間でアバターを2人に増やす、アニメゴーラッシュ!!の「ユウディアス&ユウナvsザ☆ルーグ」戦でザ☆ルーグが分身するなどして同一人物でタッグを組んだものもあった。
    ルール自体は各プレイヤー平等でなければならないデュエルにおいて、相手だけに元から協力体制が出来上がっているという一種のハンディキャップを演出することができるという意味でも便利なのだろう。
  • あちらの世界ではタッグデュエル専用カードも存在している。
    アニメGXの「剣山&翔vs氷丸&雷丸」戦では効果モンスター《リフレクター・ビット》・永続魔法《サイドアタック》・永続罠《回転舞台 レボルティング・ステージ》が、「十代&明日香vs剣山&レイ」戦では永続罠《パートナーチェンジ》が登場した。
    これ以外にも、アニメZEXALII(セカンド)の「遊馬&アンナvs羽原飛夫&海美」戦で使用された速攻魔法《献身的な愛》など、タッグデュエルを前提としたかの様なカードも幾つか登場している。
    また、上記の羽原夫妻は「タッグデュエル専門のプロデュエリスト」と紹介されているので、あちらの世界ではタッグデュエルは公式競技にもなっているようだ。
  • アニメや漫画では1対多数の変則デュエルも時折行われている。(主にボスキャラとのデュエルで多い)
    1人側のプレイヤーの初期ライフ手札枚数にハンデが設けられることもある。(事前に1人側が提案するケースも見られる)
    また、ターンの順番や多数側のライフの扱い、墓地フィールドの共有の有無などの細かいルールは回によって異なっている。
  • 多人数で行うデュエルとしては、この他に「バトルロイヤル」(バトルロワイヤル、サバイバルとも)というのも存在する。
    原作バトルシティ編の「遊戯vs城之内vs海馬vsマリク」戦が初出であり、ペアを組まない多人数デュエルが行なわれた。
    一方で、アニメGXの「十代vsヨハンvs藤原」戦のように、実質1対多数の変則デュエルであってもバトルロイヤル・ルールを採用することもある。
  • シリーズ4作目のZEXALまでは「1順目は全員攻撃不可」というルールで統一されており、先攻ターン目のドローが可能であったため完全に先攻プレイヤーが有利なルールである。
    このためか、上記の「遊戯vs城之内vs海馬vsマリク」戦ではターンの順番を決める際にデュエルで使用できるモンスターを使用する駆け引きが要求されている。
  • アニメGXの「剣山&翔vs氷丸&雷丸」戦では、翔と剣山が《リフレクター・ビット》のソリッドビジョンの反射を利用してお互い手札を見合うという反則を行っている。
    もっとも、このデュエル自体が氷丸・雷丸側が爆弾で脅して無理矢理させているものであるという事情もあり、咎められただけで制裁を受けることはなかった。
  • シリーズ5作目のアニメARC-Vでは作品を通してバトルロイヤルルールが頻発しており、基本ルールも回によって異なっていた。
    頻発した最大の理由は既に成立していたデュエルに他者の乱入が認められていたからであり、乱入者には原則として初期ライフが2000減るというペナルティが課される。
    なお、当初はスタンダード次元の舞網チャンピオンシップ限定のルールかと思われる描写もあったのだが、いつの間にか他次元も含めた共通ルールとなっていた。
    「ユースチームvsオベリスク・フォースvsユーゴ」戦のユーゴや「素良&柚子vsセキュリティ4人」戦の素良など、他次元のデュエリストにはペナルティが発生していない描写も一部見られたのだが、設定が変更されたためか2年目後半以降は一律してペナルティが課されるようになった。
    • 乱入する前に予め自分のカードを整えることも可能であり、「素良&柚子vsセキュリティ4人」戦では素良は乱入前にモンスターを展開して乱入直後に《デストーイ・マッド・キマイラ》融合召喚している。
      「遊矢&零児vs零王vs遊勝」戦では遊勝が乱入直後に永続罠《衝撃の拘束剣》を使ってデュエルを強制終了させていたが、乱入前に懐からこのカードを取り出す描写が見られたため積み込んでいた可能性がある。
      同様の事はズァークとのデュエルに乱入した零王にも言える事であり、作成したばかりの4枚の永続魔法を初手に握りこんだ状態で乱入している(なおその4枚の永続魔法はズァーク側のカード効果により手札破壊された為、最終的には零羅(レイ)により墓地から発動されている)。
  • バトルロイヤル中にタッグデュエルが発生したことも見られた。
    成立しているデュエル2組が混戦する場合と、成立しているデュエルに個人が乱入する場合の2通りがあり、後者ではペナルティが発生する。
  • ターンの順番はその時次第で異なっており、「ランサーズ候補7人(途中乱入4人含む)vsオベリスク・フォース3人組」戦では未知夫から黒咲まで5人連続で味方ターンが続いていた。
    ルールも回によって異なっており、「1ターン目に攻撃可能か否か」「1ターン目にドローが可能か否か」「墓地フィールドを共有するのか否か」など基本ルールすら異なる。
    基本的には従来通り1ターン目の攻撃は不可なのだが、オベリスク・フォースが絡むデュエルでは「2人目のターンからは任意のプレイヤー攻撃可能」というルールのため、少人数側が後攻を取ると著しいハンデが生じる。
    「vs遊矢」戦や「vs遊矢&黒咲」戦では、後攻側が全くカードプレイする機会がないまま直接攻撃を受けており、後者ではギャラリーから批判が飛んでいる。
    (公式ホームページの「超熱血!デュエル塾」によると「チームデュエルルール」というものらしい。)
  • シリーズ6作目のアニメVRAINSでは前作から一転してタッグデュエルもバトルロイヤルも全く行われなかった。
    1対1以外の形態で行われたデュエルも3年目の「ロボッピvsエマ/ゴーストガール&道順/ブラッドシェパード」戦と「Ai vs葵/ブルーメイデン&晃」戦のみであり、主人公である遊作/Playmakerは最後まで1対1のデュエル以外を行うことは無かった。
    なお、上記2デュエルの2人側のルールはアニメ5D'sやアニメARC-Vと同様にタッグフォースに近いルールで進行している。
    • 作品の傾向を意図していたのか単なる偶然かは不明だが、第16話では遊作とAiが「デュエルは1対1で行うもの」との台詞を述べている。
  • 舞台がラッシュデュエルに移ったアニメSEVENSではシリーズ史上初めて1対1以外のデュエルが行われなかった。
    次作ゴーラッシュ!!では「遊飛&遊歩vsロヴィアン」戦で久しぶりに1対1以外の形態のデュエルが行われ、さらに本来の2vs2の形式では「ユウディアス&ユウナ(後にアイツに引継ぎ)vsザ☆ルーグ」戦で約6年半ぶりに描かれた。
    ここでは、ザ☆ルーグが2人に分かれる形が取られていた。

関連リンク

FAQ

Q:タッグデュエルでは《神竜−エクセリオン》など普通のデュエルと違う効果処理が行われるカードがありますが、これらの裁定は聞くことができますか?
A:審判の判断に任せます。(13/01/25)

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