Parallel

 カードレアリティにおける「パラレル仕様カード」のこと。
 イラストだけでなく、カード全体に格子状の光沢加工が施されている。
 初登場はOCG第1期のVol.5

 ノーマルレアスーパーレアウルトラレアシークレットレアホログラフィックレアにパラレル仕様が存在する。
 かつては単に「パラレルレア」と呼んだ場合、カード名が金箔でイラストがホイル仕様のもの、つまりウルトラレアのパラレル仕様を指すことが多かった。
 その後、DUEL TERMINAL以降はウルトラレアでないパラレル仕様カードが非常に増えたため、区別のために「ウルトラレアパラレル」や「パラレル仕様ウルトラレア」と書かれることが多くなっている。
 また、ノーマルにパラレル加工したものを特に「ノーマルパラレル(ノーパラ)」と呼ぶ。

 MASTER GUIDE2では、「カード全体に網目状に輝く加工が施されたカード」と定義されている。
 つまり、Normal/Rare/Super/Ultra/Secret/Holographicに該当する加工が施されていても「パラレル加工されていればパラレル仕様」というのが現在の公式スタンスである。
 遊戯王カードデータベースでは、パラレル仕様(P)/パラレル仕様レア(P+R)/パラレル仕様スーパーレア(P+SR)/パラレル仕様ウルトラレア(P+UR)/パラレル仕様シークレットレア(P+SE)/パラレル仕様ホログラフィックレア(P+HR)/パラレル仕様エクストラシークレットレア(P+EXSE)と表示されている。
 ただし、DUEL TERMINAL仕様のカードにはパラレル加工が施されているのだが遊戯王カードデータベース上ではDUEL TERMINALシリーズのカードレアリティRSRURSEしか記載されておらず、PやP+の表記はない。

  • 名前の由来は、光り方が縦横に平行(Parallel)になっているからである。
    一部のTCGでは絵柄違いのカードを「パラレルカード」と呼ぶ事があるので、遊戯王OCG以外も収集しているプレイヤーの中には混乱する人もいるようだ。
    遊戯王でも第9期になってから、通常パックの商品説明で「スーパーウルトラレア仕様のパラレルとして、シークレットレア仕様も収録!」と、後者の意味でパラレルという表現が使われている。
  • 登場して長らくこのレアリティの正式名称が存在しなかったため、プレイヤーの間で「パラレルレア」という俗称が発生した。
    その後この名称が広く浸透したため、正式なレアリティの一つとして公式でも用いられるようになった。
  • この加工技術自体はトランス・タバック(もしくはタバック)という名前だが、遊戯王界隈では全く浸透しておらず、公式書籍や公式サイトでも「パラレル仕様」「パラレル加工」と呼ばれている。
    なお、光を反射するシートを貼り付けているという誤解があるが、シートは光沢を転写させるために使用するだけであり、転写後は剥がされる。
    つまり、カード自体に施されているのはシートの貼付ではなく印刷である。
  • カードの表面を強くこすると光沢が消えることがあり、注意が必要である。
    DUEL TERMINALのパラレル仕様はさらに消えやすく、指紋が付いた程度でも簡単に消えてしまう。
    仮にパラレル加工が消えた場合、「加工したカード」と見なされ公式の大会では使用できなくなる。
    なお、使い込む過程でパラレル加工が消えたカードを使用する場合、大会前に自己申告をすることで、使用する承認を得ることができる。(09/11/07)
    ただし、当然限度はあるため、できるだけスリーブに入れて保管し加工が消えないようにしたい。
  • かつてのザ・ヴァリュアブル・ブックには「レア度はシークレットレア並み」と書かれていた。
    おそらくこれは当時主流だった「パラレル仕様ウルトラレア」の事を指していたのだろう。
    その後のザ・ヴァリュアブル・ブック10では「レア度のランクには入っていない」と書かれている。
  • 余談だが、非公式に「パラレルシート」なる商品が発売されている。
    このシートをカードの大きさにカットして張り付けることで、遊戯王を含む様々なカードをパラレル仕様にできる。
    当然カード自体に手を加えているので、この処理を施したカードを大会で使用することはできない。
    ちなみに、こうして作られたカードカード名と右下の偽造防止用の箔押しがシートの下に来る事になる。
    公式のOCGカードはパラレル加工の上からカード名や偽造防止の箔押しが印刷されているので、よく見れば簡単に区別できる。
  • なお、TCGではカード名や偽造防止の箔押しの上からパラレル加工が印刷されている。
  • 原作・アニメにおいて―
    アニメGXにおいて万丈目長作が所有するカードがすべてパラレル仕様だった。
    しかも、何故か召喚されたモンスターもパラレルに輝いていた。
    アニメARC-Vの沢渡がデッキに入れていたカードもパラレル仕様だったが、こちらはモンスターは輝いていない。

ミレニアム仕様

 決闘者の栄光−記憶の断片− side:闇遊戯および決闘者の栄光−記憶の断片− side:武藤遊戯で登場したパラレル仕様。
 古代エジプトのヒエログリフ(象形文字)を模したパラレル加工がなされている。
 当初はノーマルカードのみに施されていたが、MILLENNIUM BOX GOLD EDITION以降はスーパーレア以上のカードにも施されるようになった。
 公式データベースでの略号はM。

  • 現在では「ミレニアム仕様」と呼称されることが多いが、過去には公式な呼称が一定していなかった。
    決闘者の栄光−記憶の断片−の公式サイトでは「スペシャルパラレル仕様」、雑誌等では「ミレニアムレア」と呼称されていた時期があった。
    MILLENNIUM PACKMILLENNIUM BOX GOLD EDITIONの公式サイトでは「ミレニアム仕様」と呼ばれている。
    また、遊戯王カードデータベースでは単にパラレル仕様(略号はP)とされ、他のパラレル仕様との区別がなされていない時期もあった。
  • カードショップや通販サイトでも混乱が見られ、全く同じ仕様のカードが店によって「ノーマルパラレル」・「スペシャルパラレル」・「ミレニアムレア」と異なる呼び方がされているため注意が必要である。

KC仕様

 劇場版「THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」に関連したカードに施されているパラレル仕様。
 海馬コーポレーション社章の「KC」の文字と、半導体基板のような模様のパラレル加工が施されている。
 公式データベースでの略号はKC。

  • このKC仕様は加工が難しいのか、初期傷が比較的多く存在している。
  • KCとは、海馬瀬人が社長を務める巨大ゲーム・アミューズメント企業「海馬コーポレーション(Kaiba Corporation)」の略称である。

Starfoil

 TCGBattle Pack:Epic Dawnで登場したレアリティ
 星形が斑点状に散りばめられたパラレル加工が施されているのが特徴。

 現在のところ、スターホイル仕様のカードBattle Pack:Epic Dawn及びStar Packシリーズに収録されたカード及び海外で開催されたBattle Pack:Epic Dawnを使用した大会の景品にのみ存在している。
 現在、日本ではこの名称のレアリティは存在しない。
 公式データベースでの略号はSTStarfoil)。

  • Star Pack:VRAINS収録のもののみ、実際にはStarfoilであるのに、現在でも公式データベース上ではShatterfoilで登録されている。

Mosaic

 TCGBattle Pack 2:War of the Giantsで登場したレアリティ
 正方形が不規則に散りばめられたパラレル加工が施されているのが特徴。

 Battle Pack 2:War of the Giantsで登場したレアリティであり、現在のところ、それ関連のパック以外のパックではこの名称は使用されていない。
 現在、日本ではこの名称のレアリティは存在しない。
 公式データベースでの略号はMRMosaic Rare)。

  • かつては、公式データベースにはH(Hobby)という略号とレアリティ名で登録されていた。
    現在では、H(Hobby)という略号とレアリティ名は、公式データベース上では、OCGで一般的なカード全体に網目状に輝く加工が施された仕様のパラレルレアを指すものとなっている。
  • 前述のとおり、Hobby League 07のパラレルレアには同じパラレルシートが使用されている。

Shatterfoil

 TCGBattle Pack 3:Monster Leagueで登場したレアリティ
 三角形を不規則に散りばめたようなパラレル加工が施されているのが特徴。

 Battle Pack 3:Monster Leagueで登場したレアリティである。
 現在、日本ではこの名称のレアリティは存在しない。
 公式データベースでの略号はSHShatterfoil)。

  • 公式データベースでは、「Shattefoil」と、何故か「r」が抜けた状態で表示される。
    また、Star Pack:VRAINSには実際にはStarfoilのカードが収録されているが、公式データベース上では何故かShatterfoilで登録されている。

関連リンク

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