OCG †
遊戯王アーク・ファイブ オフィシャルカードゲームの公式略称(Official Card Game)。
「遊戯王OCG」とも。
公式の名称ではあるが、一般には「遊戯王」「遊戯王カード」という名称で浸透している。
この略称は、ルールや仕様が微妙に異なる漫画、アニメ、ゲームなどで登場する「遊戯王カード」と比較する目的で使われることが多い。
同様に、海外版のYU-GI-OH! TRADING CARD GAMEと日本語版を比較する際にも使用される。
この場合、「OCG」の対義語は「TCG」となる。
OCGの範囲について †
UpperDeckが手がけていたことのある言語のものは、いずれも正式名称が「YU-GI-OH! TRADING CARD GAME」となっており、「TCG」に分類される。
それ以外の一貫してKONAMIが「遊戯王」を販売している地域の商品は「遊戯王オフィシャルカードゲーム」を正式名称としており、「OCG」と呼称される。
具体的には、以下のシリーズがOCGに分類される。
- 韓国語版について
同じOCGということで、仕様は日本語版に準じている。
同様にTCG先行カード(海外先行カード)も封入されていないが、イラストだけは海外仕様に修正されている。
外国語版の中では発売が早く、日本語版の発売とTCG版の発売の間に発売されることが多い。
韓国国内で生産されているため非常に定価が安いのが特長であり、また書籍付属カードが「PREMIUM PACK」というブースターで一般販売されるおかげで、他言語では希少なカードであっても韓国語版では容易に手に入る例が少なくない。
- 中国繁体字版について
台湾・香港で販売されているバージョン。
繁体字(台湾・香港で使用されている中国語の漢字)で記載されている。
2014年1月と発売が遅かったため、カードプールはほとんど出揃っていない。
- その他アジア諸国について
シンガポール・マレーシア・フィリピンでも遊戯王OCGは販売されているが、韓国語および中国繁体字以外のローカライズがされておらず、すべて日本語版が販売されている。
カードの仕様は日本語版と完全に同一であり、外袋の取扱上の注意のみ各国仕様に書き換えたものを使用している。
事実上、これらの国ではインターネット等で対訳を調べながらでなければプレイする事が困難である。
また、日本国内で生産したものを輸出している都合上価格も日本語版に準じており、日本より物価が安い極東諸国の人々にとってはかなりの高級商品といえる。
- こうした事情もあり、多くの国々では海賊版OCGが蔓延している。
これらは各国の言語に翻訳されており、価格も正規品1パックで海賊版のストラクチャーデッキが買える程度と異常に安く設定されている。
- かつては「アジア版」と呼ばれる日本製の英語版カードが存在したが、売上が芳しくなかったのか、これらは第4期を最後に廃止されている。
なお、「アジア版」の仕様は基本的にTCGに準じている。
- 原作・アニメにおいて―
アニメDMではグールズ構成員が主人を努めていたカード屋に「OCG DM対応」というメモ書きの存在が確認できる。
関連リンク †