TACTICAL-TRY DECK †
第12期から登場した商品形態。
公式サイトでは『これまでに登場したカードで構成された実戦レベルの構築済みデッキ』と紹介されている。
従来の構築済みデッキと比べて、新規カードの収録がない代わりに、キーカードの複数枚収録や、リミットレギュレーションで指定されるパワーカード多数の収録など、「実戦レベル」の謳い文句通りと言える内容となっている。
概要 †
- 当商品はデッキのキーカードや汎用性の高いカードを複数枚収録しつつ、カテゴリ内でも特定の勝ち筋に不要な物を未収録として、目指す勝ち筋を絞り込んで構築を先鋭化させている。
こうして上述の欠点をほぼ解消しており、1箱でも完成度の高い構成となっている。
- なおエクストラデッキの収録枚数は増えているが、それでも15枚未満であることと、サイドデッキにあたるカードが収録されていないため、より高度な大会レベルの実戦においては、まだ改良の余地を残している。
- 新規カードの収録が無く、デュエルフィールドを兼ねていたプレイングガイドも未収録となっている。
こうした付属物の削減の影響もあってか、箱のサイズも従来品より一回りコンパクトになっている。
- 代替措置として、公式サイト・商品別ページにはプレイングガイドに相当する「勝利への道筋」が詳細に記載されている他、動画やゲーム『マスターデュエル』でもチュートリアルが用意されている。
- 従来のデッキ型商品よりもカードの収録枚数は増えている一方で、価格設定はそれを下回っている。(税抜1000円/税込1100円)
新規カードの未収録による開発コスト、レアリティ仕様の簡素化とプレイングガイドの省略に伴う生産コスト、これらの削減によって価格差を吸収していると思われる。
既存カードのみとはいえ、先述の通りリミットレギュレーションで指定されるパワーカードや必須カードも多数収録されている。
レアリティ仕様の違いこそあるものの、第1弾の収録内容が発表された当時に同じ内訳のデッキを作る場合、中古シングル購入では到底不可能な価格だった。
商品一覧 †
プロモーション展開・連動商品 †
- 商品本体の仕様のほか、プロモーション展開にも従来と異なる要素が見られる。
- ホームページではデッキ固有の商品情報に加えて、TACTICAL-TRY DECK共通の特設サイトが開設されている。
ここではデッキ毎の相性の良い未収録カードや、直近の発売商品から注目カードのピックアップやイラスト違い等も紹介されている。
(第1弾・第2弾)
- 商品の再販について、基本的にホームページ上では事前告知されないのだが(再出荷の開始時にTwitter/Xで告知することなどはあった)第1弾と時期を合わせたSELECTION 5の再販(2024年6月分)がここで告知されている。
- 相性の良いカードの通常パックにおける追加収録は、本商品の第1弾に対してはパック合計3弾分(半年間)で継続して行われた。
従来のストラクチャーデッキやデッキビルドパックでも行われてきたことだが、この長期間かつ継続して行われることは珍しく手厚い。
- 実戦レベルのデッキが扱えるということもあって、限定レギュレーションの大会が多く開催されている。
- 第1弾の発売に合わせて、2024年6月にTACTICAL-TRY DECK 限定戦が公式で開催された。
- さらに2024年7月から8月末までランキングデュエル TACTICAL-TRY DECK 限定戦も開催している。
こちらは参加すると必ずスターチップが貰えるなど一部通常のランキングデュエルとは異なる点がある。
海外での展開 †
- 韓国語版でも、2024年9月4日に第1弾が、2025年5月22日に第2弾が発売されている。
収録内容は日本語版と同一となっている。
- 第1弾は日本語版よりも3か月ほど発売が遅かったが、第2弾は日本語版よりも2日早い発売となっている。
その他 †
- コナミのゲーム作品において―
『マスターデュエル』では、第1弾の発売に先駆けて24/05/23に同名のソロモードが実装された。
このソロモードでは商品と同じ内容のデッキを使用でき、実践的なプレイングガイド・チュートリアルとして体験できる。
また期間限定で、各デッキのカテゴリに属するカードを収録したシークレットパックの1回無料開封キャンペーン、ランク戦でもレンタルデッキとして使用可能になるキャンペーンも開催された。
関連リンク †