効果モンスター 星10/闇属性/機械族/攻 ?/守 0 このカードは通常召喚できない。 自分フィールド上に存在する通常モンスターが戦闘によって 破壊された場合、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。 このカードの攻撃力は相手フィールド上に存在する モンスターの数×1000ポイントアップする。 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 フィールド上に表側表示で存在するレベル4の通常モンスターは カードの効果では破壊されない。
LIMITED EDITION 15で登場した闇属性・機械族の特殊召喚モンスター。
通常モンスターが戦闘破壊された時に自身を特殊召喚できる誘発効果と、相手モンスターの数だけ攻撃力がアップする永続効果。
さらに、レベル4の通常モンスターにカードの効果による破壊に耐性を与える永続効果を持っている。
通常モンスターが戦闘破壊されただけで手札から特殊召喚できるので、その奇襲性は中々高い。
しかし、奇襲性以外に見るべき点はなく、攻撃力は相手モンスターの数に依存するため安定しない。
ほとんどの場合で攻撃力1000〜2000程度であり、シンクロ召喚やエクシーズ召喚で容易く数値を下げられてしまうため、たとえ返しで戦闘破壊を行えたとして、1:1交換に持ち込めるかすら怪しい。
《おジャマトリオ》や《ナイトメア・デーモンズ》で無理やり攻撃力を上げることはできるが、壁を与えてダメージの通りが悪くなるようでは本末転倒としかいえず、コンボとしての価値は低い。
「アップする」であり攻撃力を所定の数値にする効果ではないので、《進化する人類》を装備させれば2400ポイントの強化も可能だが、通常モンスターとこれの相性が特別よくないため、他の適当な強化カードをあたったほうが汎用性が高い。
また守備力は0なので、《月の書》や《エネミーコントローラー》で守備表示にされると、簡単に戦闘破壊されてしまう。
レベル4の通常モンスターに効果耐性を持たせる効果も強力とは言えず、レベル4程度ならカードの効果に頼らずとも戦闘破壊するのは難しくない。
そもそもこのカードが特殊召喚に成功している時点で、相手はそれに成功しているという事であり、一時的なコンバットトリックを除けば、相手フィールドにはそのまま戦闘破壊を行える高攻撃力モンスターが居座っている事になる。
このカードでそういったモンスターを戦闘破壊し返す事ができれば理想的であるが、それには相手フィールドに複数のモンスターが存在する事が前提となる。
レベル4通常モンスターの最大攻撃力が2000ポイントである事を考慮すると、相手フィールドには3体以上が存在しなければならないが、そのような状況自体そう多くなく、一歩間違えればそのまま敗北しかねない大きなリスクがつきまとう。
攻撃力2000未満の通常モンスターならば、戦闘破壊される機会が増え、奇襲的にこのカードで戦闘破壊できる状況も増える。
しかし、ステータスの低い通常モンスターというのは単体で利用するものでなく、なんらかのサポートカードとの併用や特定のコンボに用いるものであるため、一方的にディスアドバンテージを負う戦闘破壊自体、極力避けるべき状況である。
それを前提とした上で、コンボと別にこのカードを採用するというのは手札事故のリスクをも上昇させる。
このカードの特殊召喚成功時点で、守るべき対象が失われている事になるため、別途通常モンスターを調達しなければならない点も評価を下げる。
加えてこのカード自身には何の耐性もなく、このカードを処理されれば耐性は全て消えてしまうため、影響力は大きくない。
当然破壊以外のバウンスや除外、召喚無効系のカードなどにも無力。
一応自分のカードの効果による破壊も防げるので、《思い出のブランコ》や《レスキューラビット》と無理なく組み合わせられるが、これらと相性の良いエクシーズモンスターとはなんのシナジーもないので、レベル4の通常モンスターを軸とするデッキでもなかなか優先されないのが現状である。
有効に使いたいなら特殊召喚のしやすさか、耐性付与の有用性のどちらかを切捨て、一方に特化する必要があるだろう。
耐性を活かす場合、《強者の苦痛》等を使用し、レベル4のモンスターによるハイビート寄りの専用デッキを組んだほうが良いだろう。
その際、《凡骨の意地》によってハンド・アドバンテージを確保し、《血の代償》や《ツーマンセルバトル》で大量展開できれば、耐性付与も有効に活きてくる。
《オレイカルコスの結界》との相性は悪くなく、レベル4の通常モンスターが特殊召喚されていた場合でも、それらの破壊を防げる。
影響下では低攻撃力の場合には高攻撃力の通常モンスターに守られやすく、通常モンスターの戦闘破壊から2体目の特殊召喚にも繋ぎやすい。
攻撃力も強化されるので、戦闘で突破されにくくもなる。
特殊召喚の狙いやすさとレベルを重視するのであれば、同じく通常モンスターとの連携が図れる《究極封印神エクゾディオス》とのエクシーズ召喚や《デーモンとの駆け引き》と《アドバンスドロー》と組み合わせる事が考えられる。
《アドバンスドロー》は、《デーモンとの駆け引き》の発動条件を満たすことのできるカードであり、不必要になったこのカードを処理するのにも使える。
《バーサーク・デッド・ドラゴン》は《悪夢再び》を共有できるので《ドラゴン・ゾンビ》等とまとめて併用するのも手。
この場合、高レベルと通常モンスターの両方の要素が必要となるため手札事故を起こしやすくなるのが難点だが、上記カードと相性が良く、戦闘破壊される機会も少なくない聖刻と組み合わせても良いだろう。
Q:効果分類は何ですか?
A:自身の特殊召喚は誘発効果、数値上昇と通常モンスターが破壊されなくなる効果は永続効果です。(09/08/03)
Q:フィールドから墓地・除外へ送られたこのカードを蘇生・帰還することは可能ですか?
A:正しい手順で特殊召喚した後(蘇生制限を満たした後)ならば、他のカードが持つ効果で特殊召喚できます。(09/08/03)
Q:このカードが存在している場合、《思い出のブランコ》によって特殊召喚されたレベル4の通常モンスターは、そのターンのエンドフェイズに自壊を免れますか?
A:フィールドに残ります。(09/08/03)
Q:レベル4通常モンスターとこのモンスターが同時に破壊される場合、レベル4通常モンスターは残りますか?
A:残ります。(09/08/10)
Q:羊トークンなどのモンスタートークンが戦闘によって破壊された場合、このカードを手札から特殊召喚する事はできますか?
A:モンスタートークンが戦闘よって破壊された場合でも、手札から《オレイカルコス・シュノロス》を特殊召喚する事ができます。(09/08/04)