《ゴキボール/Gokibore》 †
通常モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻1200/守1400
丸いゴキブリ。
ゴロゴロ転がって攻撃。
守備が意外と高いぞ。
Vol.6で登場した地属性・昆虫族の下級モンスター。
リクルーターの攻撃に耐えられる程度の守備力はあり、見た目からすれば意外と高いと言っても差し支えはない。
《ゴキポール》での特殊召喚が可能であり、なおかつ同条件のモンスターとしては攻撃力が低い点は評価できる。
《ゴキポール》は特殊召喚したモンスターの攻撃力以上のモンスターに対する除去効果を持つため、攻撃力が低い事がメリットとなるためである。
なお、同条件には攻撃力1150の《カマキラー》が存在しており、攻撃力の低さは2番目である。
ただし《カマキラー》との除去範囲の差は、攻撃力1150〜1199のモンスターを破壊できるかどうかという僅かな差なので、無視できる範囲ではある。
さらに、同じ攻撃力1200・地属性で守備力が上回る《ビック・アント》も存在している。
守備力の差は100だけだが、あちらは《甲虫装機 ピコファレーナ》で昆虫族を装備させた際に《完全態・グレート・インセクト》の召喚条件を満たせるため、無視はし辛い。
勝っている点と言えば《スクープ・シューター》の効果で破壊されないという程度か。
ただ、《カマキラー》も《ビック・アント》も第1期以来一度も再録されておらず、入手難度が高いカードである。
このカードはトーナメントパックに再録されており、比較的入手しやすい。
もちろん、《ゴキポール》のイラストとの整合性という点ではこのカードがピカイチである。
入手性やイメージを重視するならばこちらを使ってもよいだろう。
- ボールは"ball"と思われるが、英語名は「Gokiball」ではない。
"Bore"は穴や穿孔機を意味する単語だが、ゴキボール自身は穴に関連するわけではない。
もしくは退屈させる、うんざりさせる、という意味の"Bore"であろうか。
- ゴキブリとは、昆虫網ゴキブリ目のうちシロアリ以外の総称である。
長い触角、扁平な楕円形の体、発達した脚、そして油を塗ったがごとき光沢のある体表等が特徴。
その気味の悪い姿や不衛生さから一般的には嫌われることが多いが、自身は清潔を好み、モノによっては食用やペットにされるゴキブリも存在する。
また、森に住む野生のゴキブリは蟲の死骸・朽木・腐葉土などを食べる「森の掃除屋」として自然界に貢献している存在である。
昆虫の中でもこの種は特に姿形が数億年前からほとんど変わっておらず「生きた化石」とも称され、アニメGXで剣山は「太古の厳しい時代を生き抜いてきた尊敬すべき存在(達)」とまで解説し、自身を虫にたとえネガティブになっていた翔を一喝している。
- 森に住むゴキブリは長い地上生活で羽が退化し、ダンゴムシのような姿になるものも少なくない。
中でもマルゴキブリという種類のメスは危険を察知すると丸まって身を守るというダンゴムシと同様の生態を持っており、これがモデルだと思われる。
ちなみにオスはやや丸っこい体格ながらも普通に羽があるため、メスとの違いは一目瞭然である。
- 原作・アニメにおいて―
「決闘者の王国編」の「闇遊戯vsインセクター羽蛾」戦において羽蛾が使用。
この時は闇遊戯の《聖なるバリア −ミラーフォース−》の効果によりあっさり破壊されてしまっている。
「バトルシティ編」において羽蛾はレアカードを報酬にして子供を使い、城之内のデッキに《寄生虫パラサイド》を紛れ込ませるが、その報酬に渡したのはレアでも何でもないこの《ゴキボール》だった。
「羽蛾さん!これ『ゴキボール』!レアカードなんかじゃない!」と抗議する子供に殺虫剤を吹きかけて逃走しており、彼の陰湿さがよく現れたシーンである。
アニメでは、原作の行為がやり過ぎと判断された為か鳥もちに変更されている。
- アニメDM第26話では海馬のジュラルミンケースに確認できる。
アニメオリジナルの「ドーマ編」における「闇遊戯vsインセクター羽蛾」戦では、羽蛾は裏向きのこのカードを見せつけて「遊戯の魂が封印されたカードだ」と宣言した後に破り捨て、闇遊戯に精神的ダメージを与えた。
この行為が闇遊戯の逆鱗に触れ、羽蛾は《狂戦士の魂》を使用した《魔導戦士 ブレイカー》にオーバーキルされることになる。
この時破られたカードは、当時実在しない日本語版の世界統一フォーマットのものであり、フレイバー・テキストの「意外」が「以外」と誤植されている。
ちなみに、このアニメDM162話の放送時にはすでに絶版となっているため、現実では少々もったいない話となった。
- 海外オリジナルのカプセルモンスターズ編では、ゴロゴロ転がって杏子と本田に襲い掛かった。
- アニメ5D's第44話では、黒い霧に襲われたサテライトのデュエリストが使用しているのが確認できる。
- コナミのゲーム作品において―
原作出身でネタ要素のあるカードだからか、ゲーム作品での登場が多い。
- モンスターカプセルGBやカプセルモンスターコロシアムにも、使用できるモンスターとして登場している。
攻撃名はLV1が「ゴキアタック」、LV2が「ゴキフライングアタック」、LV3が「ゴキスピリット」。
- TAG FORCE 4では、作中の大会の決勝敗退者に参加賞として配られる。
受け取ったジャックからは「クズカード」呼ばわりされてしまっている。
次回作TAG FORCE 5でも作中の大会「WTGP」の準決勝敗退者の参加賞として同様の役割で登場するが、受け取ったジャックと謎のD・ホイーラーがお互いに譲り合おうとするなど、5D'sの世界でも価値はないらしい。
- デュエルリンクスでは、インセクター羽蛾からのドロップで手に入る。
このゲームでは、サービス開始直後は遊戯などのレジェンドデュエリストから手に入る固有のカードは基本的にレア以上のレアリティであった(現在はいくつか増えている)のだが、このカードのみノーマル扱いとなっていた。
更に、インセクター羽蛾が使用する際にボイスのみならず「お前にレアカードなんてもったいない!」という台詞と共にカットインが発生するなど、このカードならではのネタに富んだ優遇を受けている。
- 集英社の雑誌上やイベント等では、「ゴキボール川島」と名乗るデュエルリンクス担当のカリスマ決闘者が登場している。
Vジャンプ2018年8月号によれば、「《ゴキボール》がカリスマ化した男」。
イベントで配布された彼の名刺には、このモンスターのイラストが載っている。
ちなみにその正体は、週刊少年ジャンプの副編集長(登場時点)である。
関連カード †
―ゴキブリ系モンスターは《コカローチ・ナイト》を参照。
―《ゴキボール》の姿が見られるカード
収録パック等 †
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