遊戯王カードWiki - 《ジェムナイト・パール》のバックアップ(No.110)

《ジェムナイト・パール/Gem-Knight Pearl》 †

エクシーズモンスター
ランク４/地属性/岩石族/攻2600/守1900
レベル４モンスター×２

　DUEL TERMINAL －エクシーズ始動！！－で登場した地属性・岩石族のエクシーズモンスター。
　ジェムナイトの１体であり、効果を持たないエクシーズモンスターである。

　エクシーズ素材が２体必要なデメリットがないランク４としては、最も高い元々の攻撃力を持っている。
　代わりにモンスター効果を一切持たないが、そのおかげで《デモンズ・チェーン》等を回避したり、《ダイガスタ・エメラル》で蘇生できたりする利点となっている。

　同じ召喚条件を持つランク４のエクシーズモンスターには、《鳥銃士カステル》などを筆頭に対応力のあるエクシーズモンスターが数多く揃っている。
　また、こちらよりも戦闘破壊できる範囲が広い《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》・《ＳＮｏ.３９希望皇ホープ・ザ・ライトニング》等も存在する。
　特にこれらとは元々の攻撃力でも100ポイントしか差がないので、基本的に打点目的でこちらを優先する必要性は薄い。

　一応、上記の通り《デモンズ・チェーン》・《エフェクト・ヴェーラー》などの影響を受けないという利点があるため、これらを警戒し、攻守2500～2600間のモンスターを意識するならば採用も検討できる。
　特に、《ヴェルズ・オピオン》に大きく行動を制限される上級・最上級モンスター主体のデッキにおいては、このカードを採用する意義は小さくない。
　逆に言えば、そのようなモンスターがほとんど活躍してないような環境ならば、打点目的でこのカードを採用する意義はほとんどない。

　他の活用法としては、効果を持たないがゆえにインフェルノイドモンスターの特殊召喚条件における「レベル・ランクの合計」にカウントされないという点を活かす手がある。
　《ラヴァルバル・チェイン》を活用する【インフェルノイド】ならば、共にエクストラデッキに置いておくと便利だろう。
　ただし、「レベル・ランクの合計を減らす」という意味では《恐牙狼ダイヤウルフ》でも同じことができるので、状況によりうまく使い分けたい。
　同様に、《絶対魔法禁止区域》を採用する【通常モンスター】や、《スキルドレイン》を活用するデッキに《スキルドレイン》のありなしに関わらず安定して活躍できるモンスターとして採用する手もある。

　【ジェムナイト】はレベル４のモンスターの展開するのがそれほど得意ではなく、このモンスターのエクシーズ召喚は容易ではない。
　また、エクシーズ召喚できる状況でも、戦略上《ラヴァルバル・チェイン》で《ジェムナイト・フュージョン》を墓地へ送ることが優先されるだろう。
　かつては融合素材にできない《ジェムレシス》等を戦力に転換するという役割もあったが、現在では《ジェムナイト・ジルコニア》がいるためその必要性も低くなった。
　しかし、《ジェムナイト・フュージョン》の発動を封じる《ヴェルズ・オピオン》の突破役としては優秀であり、《ジェムナイト・ジルコニア》共々《ダイガスタ・エメラル》による蘇生が可能である。
　さらにジェムナイトの名を冠しているため《ジェムナイト・フュージョン》の墓地コストとして利用でき、《吸光融合》を発動したターンでもエクシーズ召喚できる等、専用サポートとの相性も良い。

　「メインデッキを圧迫せずに使用できる高攻撃力の岩石族」という点から、【ダーク・ガイア】ではアタッカー兼融合素材として活躍できる。
　効果の有無やエクシーズ素材を能動的に墓地へ送ることができるかといった点を考慮し、《Ｎｏ.１０６巨岩掌ジャイアント・ハンド》・《Ｎｏ.５５ゴゴゴゴライアス》・《暗遷士カンゴルゴーム》らと使い分けたい。
　同ランクの悪魔族には、汎用性の高い《励輝士ヴェルズビュート》や攻撃力の高い《Ｎｏ.８５クレイジー・ボックス》も存在するので、構築次第ではエクストラデッキのカードのみで《Ｅ－ＨＥＲＯダーク・ガイア》を融合召喚できる。

エクシーズ素材を取り除く効果を持たない初めてのエクシーズモンスターであり、初の効果を持たないエクシーズモンスターでもある。
そのため、このモンスターだけでは能動的にエクシーズ素材を墓地へ送ることができず、墓地肥やしにタイムラグが生じる。
デュエル序盤では《ジェムナイト・フュージョン》などの墓地利用カードの発動を阻害する可能性もあるので注意しよう。
一方で、エクシーズ素材を取り除いてもデメリットが無いので、《鬼神の連撃》などのエクシーズ素材を使用するカードを使いやすく、蘇生対象にも選びやすい。
また、もう１体エクシーズモンスターが存在する時に《エクシーズ・ギフト》を発動すれば、このカードのエクシーズ素材のみを取り除くことでデメリットなくドローすることも可能。

現在では、このカードと同様に一切の効果を持たないエクシーズモンスターとして、《覚醒の勇士ガガギゴ》が存在する。
また、効果モンスターだがエクシーズ素材を取り除く効果を持たないエクシーズモンスターには《迅雷の騎士ガイアドラグーン》等が存在する。

《ダイガスタ・エメラル》でこのカードを蘇生すれば即座に《ＦＮｏ.０未来皇ホープ》をエクシーズ召喚できる。
ランク４を中心としたデッキで《ＦＮｏ.０未来皇ホープ》を採用しているのならば覚えておくと良い。

エクストラデッキのモンスターで、効果を持たない攻撃力2600のモンスターとして《大地の騎士ガイアナイト》、《竜騎士ガイア》が存在する。
《大地の騎士ガイアナイト》はシンクロ召喚の概念が登場したマスタールールが施行された直後に登場しており、このカードもまたエクシーズ召喚の概念が登場したマスタールール２が施行された直後に登場している。
《竜騎士ガイア》も同じく融合モンスター実装初期に登場しており、原作で初めて登場した融合モンスターでもある。

カード名の由来は「パール(Pearl)」つまり真珠である。
真珠は貝から採れる宝石の一種であり、貝が貝殻を作るために出す分泌物が偶然貝殻の内側で丸く固まったものである。

DTマスターガイドによると、負の感情を持たないことでヴァイロンのセンサーをくぐり抜け、鬼神の如き怒涛の連撃で《ヴァイロン・ディシグマ》を機能停止に追い込んでいる。
その後、《セイクリッド・トレミスＭ７》と《ヴェルズ・ウロボロス》の最終決戦の最中に《セイクリッド・トレミスＭ７》を守り、命を落とした。
事実、このカードは効果モンスターとして扱わないために《ヴァイロン・ディシグマ》に対して高い優位性を誇り、第12弾で登場したモンスターの中で、唯一《ヴァイロン・ディシグマ》に対抗できる存在である。

原作・アニメにおいて―
OCG化したもの以外でも、アニメ・漫画で様々なカードのイラストに描かれている。
《ギガンテック・ファイター》のように、エクシーズモンスターの代表格の１体として取られているのだろう。

コナミのゲーム作品において―
DUEL TERMINALでこのカードをスキャンすると、ジェムナイトだけでなくリチュアのデッキも使用可能になる。
上記の通り、真珠とは海棲生物である貝によって生み出された宝石であり、このカードの登場した第12弾では種族間の共闘により誕生したエクシーズモンスターが多いことを考慮すると、このモンスターもリチュアとジェムナイトの共闘により生まれた戦士なのだろう。
攻撃モーションは周囲に浮いている巨大な真珠を多数に増やした上でリング状にして相手にぶつけるというもので、《ジェムナイト・オブシディア》の攻撃と良く似ている。
また、「貝」という観点で言えば、同じ第12弾に《リチュア・シェルフィッシュ》が収録されている。
ADXでは、このカードのみエクシーズモンスターの中でコマンドを持たない。