効果モンスター 星1/闇属性/昆虫族/攻 0/守 0 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):相手モンスターの攻撃で自分が戦闘ダメージを受けるダメージ計算時に発動できる。 このカードを手札から特殊召喚し、 その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは半分になり、 そのダメージステップ終了後にバトルフェイズを終了する。 (2):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 このカードのレベルはターン終了時までそのモンスターと同じになる。
Vジャンプ(2019年5月号開始) 一年間定期購読特典で登場した闇属性・昆虫族の下級モンスター。
相手の攻撃で戦闘ダメージを受ける際に手札から特殊召喚し、ダメージを半減した上でダメージステップ終了後にバトルフェイズを終了する誘発即時効果、自分フィールドの他のモンスターと同じレベルになる起動効果を持つ。
(1)はダメージ計算時の特殊召喚及びそのバトルフェイズの終了効果。
戦闘は成立するため自分モンスターが戦闘破壊されてしまうのは防げないが、バトルフェイズは強制終了するため、自分モンスターの被害を1体に抑える事ができる。
類似した効果を持つ《バトルフェーダー》や《速攻のかかし》と比較すると、戦闘ダメージを完全に防ぐことができない点で劣るが、発動タイミングがダメージ計算時なので妨害されにくく、何より直接攻撃でなくても発動できる点は利点。
また《バトルフェーダー》との相違点として、効果で特殊召喚した後にフィールドを離れても除外されることはないため、《悪夢再び》で再利用することもできる。
ライフ・アドバンテージで考えた際の防御性能はそれら2体に劣るが、(2)の効果も考慮すると展開後の各種素材としての役割など、小回りの利きやすさでは上回っていると言ってよい。
ただし阻害されにくいダメージステップで発動する効果とはいえ、特殊召喚を含む効果であるため、《大天使クリスティア》などの永続効果による特殊召喚封じに弱い点は《バトルフェーダー》と同様。
戦闘ダメージが発生しない場合は発動できないため、守備表示の壁が破壊される場合や戦闘ダメージを0にする効果を持つモンスターによる攻撃ではこのカードを特殊召喚することはできない点も覚えておきたい。
(2)の効果は、自分フィールドのモンスター1体のレベルのコピー。
種族を問わない《コピー・プラント》と言うべき効果であり、エクシーズ召喚のサポートとしての汎用性は高い。
エクシーズ召喚向けの効果ではあるがシンクロ素材やリンク素材に使う際の制約もなく、デッキによってはレベルを操作することによりシンクロモンスターを使い分けたりといったサポートも行うこともできる。
(1)・(2)の効果はそれぞれどちらも単体で見た場合の汎用性も高く、どちらか一方のみを目的としてデッキに投入してもよい。
エクシーズ召喚を主軸とするデッキならば無理に(1)の効果を狙わず、通常召喚して(2)の効果をメインに運用もでき、その場合も(1)の効果は保険としては十分で手札で腐ることはほぼない。
勿論、(1)で相手バトルフェイズをやり過ごし、返しのターンに(2)でエクシーズ召喚を行えれば理想的だろう。
【エクシーズ召喚】において、防御カード兼エクシーズ素材要員として採用するのが最も有効利用できるか。
特に【ランク5】以上の上級ランク中心のデッキでは手札事故の危険性が低い下級モンスターという点でも投入しやすい。
エクシーズ召喚を多用し、上級モンスターが主軸となるためレベル操作効果が活き、《悪夢再び》を共有しやすい【ヴァンパイア】などは相性がよいだろう。
《アストラル・クリボー》とは相性が良く、あちらを特殊召喚した後にこちらでレベルをコピーすれば、2体素材で縛りの無い全てのランクのNo.を破壊耐性付きでエクシーズ召喚可能。
昆虫族なので、《プリミティブ・バタフライ》を特殊召喚した後このカードを召喚すれば、エクシーズ素材に指定のある《甲虫装機 エクサスタッグ》のエクシーズ召喚が可能。
【昆虫族】はどちらかというとリンク召喚やシンクロ召喚に長けたデッキだが、このカードの登場によりエクシーズ召喚を戦術に組み込むことも容易になったといえる。
闇属性・レベル1というステータスゆえ《応戦するG》や《ゴキポール》のサーチに対応しないが、(2)の効果を目的に《共鳴虫》からリクルートしたり、また《共鳴虫》の戦闘破壊時に手札から特殊召喚し、後続への攻撃を防ぎつつ2体のモンスターを並べることもできる。
うまくレベルを操作することができれば《孵化》のサポートも行える。