速攻魔法 (1):お互いのフィールド・墓地の「ブラック・マジシャン」「ブラック・マジシャン・ガール」の数によって 以下の効果を適用する。 ●1体以上:フィールドの魔法使い族・闇属性モンスター1体を選び、 その攻撃力をターン終了時まで1000アップする。 ●2体以上:このターン、自分の魔法・罠カードの効果の発動に対して、 相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できず、 自分フィールドの魔法・罠カードは相手の効果では破壊されない。 ●3体以上:自分フィールドの魔法使い族・闇属性モンスターは ターン終了時まで相手の効果を受けない。
ザ・ダーク・イリュージョンで登場した速攻魔法。
《ブラック・マジシャン》・《ブラック・マジシャン・ガール》の数によって適用される3種類の効果を持つ。
《ブラック・マジシャン》・《ブラック・マジシャン・ガール》が合計3体いれば全ての効果が適用される。
《E・HERO プリズマー》を使えば、それらを墓地へ送りつつフィールドで同名カードとなるので2体以上の条件を満たせるが、1体以上の効果を受けられないという点で相性が悪い。
また、《ブラック・マジシャン》の場合、《七星の宝刀》や《闇の誘惑》で除外する事も珍しくなく、3体以上の効果を得るのは少々難しい。
《マジシャンズ・ナビゲート》などで2体を用意することは難しくないので、2体以上の効果をメインにしておくと良い。
《マジシャン・オブ・ブラック・イリュージョン》などは、魔法カードをトリガーとするので、破壊されない耐性により安全に使用できるようになる。
一応、相手のカードも数に数えられるが、それらはいずれも投入されるデッキが限られるので、ミラーマッチでない限り相手が使ってくるのは期待できない。
1体以上で適用される効果は、闇属性・魔法使い族の単体強化。
1000ポイントは決して小さな値ではなく、戦闘ダメージの軽減やコンバットトリックとしては悪くない。
2体以上で適用される効果は、自分の魔法・罠カードに破壊耐性とチェーン封じを与えるもの。
チェーンを封じる事で確実に効果を通せるようになる他、破壊効果にチェーンしてこのカードを発動できれば、その効果を不発にする事もできる。
特に、除去されると自分フィールドのモンスターを一掃する《永遠の魂》を、相手の破壊効果から守れるのは大きい。
効果の発動にもチェーン封じが有効なので、既に表側表示で存在する《永遠の魂》等も気兼ねなく効果を発動できる。
ただし、破壊効果にチェーンして発動するのが望ましい破壊耐性と、前もって発動しておく必要があるチェーン封じでは、噛み合わない部分もある。
3体以上で適用される効果は、闇属性・魔法使い族に効果耐性を与えるもの。
《ブラック・イリュージョン》と似ているが、戦闘破壊耐性がなくなった代わりに効果を受けられる範囲が広がっており、《マジシャンズ・ロッド》等でサーチもできる。
あちらにない最大の特徴は、モンスター効果を無効化せずに耐性を与えられることだろう。
ただし、《ブラック・マジシャン》は元々《永遠の魂》で耐性があるので、2体以上の効果で《永遠の魂》に破壊耐性を与えて自壊のリスクを減らすだけでも十分である。
何より、上記にあるように《ブラック・マジシャン》及び《ブラック・マジシャン・ガール》合計3体をフィールド・墓地に用意する事自体が大変なので、無理にこの効果まで狙う必要はないだろう。