通常魔法 このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、 このカードを発動するターン、 自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できない。 (1):自分の手札・デッキ・フィールドから、 融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、 「レッドアイズ」モンスターを融合素材とするその融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターのカード名は「真紅眼の黒竜」として扱う。
クラッシュ・オブ・リベリオンで登場した通常魔法。
手札・デッキ・フィールドから融合素材を墓地へ送ってレッドアイズを融合素材とする融合召喚を行う効果、特殊召喚したモンスターを《真紅眼の黒竜》として扱う効果を持つ。
手札・デッキ・フィールドのどこからでも融合素材を調達でき、対応範囲で見れば《融合》と《未来融合−フューチャー・フュージョン》の両者を内包している。
《真紅眼の鎧旋》や《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》を始め、墓地リソースを要求するカードの多い【真紅眼の黒竜】においては、墓地肥やしの手段ともなる。
基本的にはディスアドバンテージを抑えられるデッキ融合を狙いたい。
レッドアイズとフュージョンに属しているためサーチも容易く、序盤で手札に加える事も難しくはないだろう。
現状で融合召喚できるのは下記のリストの6体。
《メテオ・ブラック・ドラゴン》以外は闇属性で、《超魔導竜騎士−ドラグーン・オブ・レッドアイズ》以外はドラゴン族である。
《流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン》は融合素材の指定も緩く、墓地肥やし・バーン・蘇生と扱いやすい効果も持つ。
ドラゴン族中心になりやすい【真紅眼の黒竜】では融合素材もサポートカードを共有しやすく、融合召喚先の筆頭候補と言えるだろう。
《真紅眼の黒刃竜》は《真紅眼の黒竜》指定があるがもう片方は緩い指定なので程々に出しやすく、特に装備カードを利用する効果からも《真紅眼の鉄騎士−ギア・フリード》との相性が良い。
戦士族には汎用性が高く出張させやすいモンスターも多く、【戦士族】との混合デッキにすれば更に融合召喚はしやすくなる。
上記2体の融合召喚の難易度に比べると、残りの4体は幾分か難易度が上がる。
この中では《超魔導竜騎士−ドラグーン・オブ・レッドアイズ》が戦闘への強さ・効果耐性・除去・バーン・カウンター能力と非常に高い性能を持つ。
先攻・後攻を問わず1ターン目から出していく価値のあるモンスターなので、手札事故のリスクを考慮してでも狙っていく価値はある。
幸い、《ブラック・マジシャン》と《真紅眼の黒竜》はステータスに共通点が多いためサポートカードの共有は容易であり、手札に来てしまっても《闇の誘惑》や《七星の宝刀》で処理できる。
《悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン》は攻撃性能は高いが、シナジーの薄い《デーモンの召喚》か《タルワール・デーモン》を採用する関係上、手札事故になりやすい。
また、レッドアイズ側もデュアルの《真紅眼の黒炎竜》・《真紅眼の凶雷皇−エビル・デーモン》がデッキ融合・手札融合に使用できないため、結局《真紅眼の黒竜》に限定されやすい。
残りの2体は効果を持たず、融合素材も上級・最上級の通常モンスターに指定されているため更に手札事故になりやすい。
融合素材を名指し指定しているためサーチや墓地送りは容易なのだが、言ってしまえばこのカードによるデッキ融合との相性が悪いという事になる。
それぞれのモンスターも固有のメリットはあるのだが、このカードでの融合召喚先としては候補になりにくいだろう。
融合召喚したモンスターが表側表示で存在する限り、そのカード名を《真紅眼の黒竜》に変更する効果も持つ。
《真紅眼の鎧旋》の蘇生対象を落としながら発動条件を満たしたり、《黒炎弾》で3000以上のダメージを与えるといった事が可能。
一方で、《堕落》などのデーモンを条件としたカードと併用しづらいという弊害もある。
また、《超魔導竜騎士−ドラグーン・オブ・レッドアイズ》は自身の耐性により《黒炎弾》の対象にできない点に注意。
1枚で大型モンスターを出しつつ墓地肥やしも行えるメリットが多い反面、そのターン内に他の召喚・特殊召喚が一切できないという重いデメリットがある。
《真紅眼の鎧旋》などによる展開が行えず、《真紅眼の闇竜》で《黒炎弾》のデメリットを回避する戦術も使用できない。
特に、融合召喚時に《激流葬》・《奈落の落とし穴》・《強制脱出装置》等の除去を受けた場合、立て直しは非常に困難である。
事前に伏せ除去を行ったり、《禁じられた聖槍》等の防御手段を用意するなど、伏せカードには十分警戒したい。
特に《灰流うらら》は採用率も非常に高く、墓地肥やしすら行わせてもらえず、対策手段も《墓穴の指名者》など限られているため非常に相性が悪い。
総じて、ハイリスク・ハイリターンなカードであり、効果的に運用するには構築や戦術に工夫が求められるため、《融合》や《龍の鏡》とどちらを優先するかは吟味したい。
もちろん、《龍の鏡》とは同一ターンの発動こそできないが、融合素材を再利用することはできる。
制約を無視できる《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》で効果を適用させるのも手である。
あちらの制約により発動後の展開は封じられるが、発動前の展開は可能である。
また上述の《灰流うらら》にもチェーンを許さない。
代わりに《エフェクト・ヴェーラー》等モンスター効果へのカウンターに弱くなるが、あちらの制約は残存効果であるため効果を無効にされた場合に適用されず立て直しを行える。
ライフコストこそかかるものの、こちらを普通に発動するよりは融通は利きやすいだろう。
―イラスト関連
Q:《真紅眼融合》 にチェーンして《連続魔法》を発動することは出来ますか?
(カードの効果をコピーしその通常魔法の「効果と同じになる」のだから、このカードの効果以外では特殊召喚できない制約には引っかからず、特殊召喚できるのではないか?と言う質問)
A:いいえ、《真紅眼融合》は『このカードを発動するターン、自分はこのカード以外ではモンスターを召喚・特殊召喚できない』 カードですので、チェーンして《連続魔法》を発動すると、この《連続魔法》の効果で特殊召喚することになってしまいます。
したがって、ご質問の場合、《真紅眼融合》にチェーンして《連続魔法》を発動すること自体が不可能です。(16/07/07)