通常罠 このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):フィールドに水属性モンスターが2体以上存在する場合、 相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。 その表側表示モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。 (2):このカードが墓地に存在する状態で、 自分フィールドにレベル5以上の水属性モンスターが召喚・特殊召喚された場合に発動できる。 このカードを自分フィールドにセットする。 この効果でセットしたこのカードはフィールドから離れた場合に除外される。
PREMIUM PACK 2020で登場した通常罠。
相手フィールドの表側表示モンスター1体の効果を無効化し、その攻撃を封じる効果、レベル5以上の水属性の召喚・特殊召喚をトリガーとして墓地からセットできる効果を持つ。
(1)は相手の攻撃を封じ、モンスター効果を無効にする効果。
水属性2体以上が必要だが、縛りは緩く、展開が容易なデッキならば並べるのは難しくない。
1体だけとは言え、フリーチェーンで攻撃と効果無効の両方が行えるため、柔軟に妨害が可能となる。
また、封じるのはそのターンだけではなく、このカードは永続罠ではないため、その相手モンスターはフィールドに存在する限り封じられたままとなる。
発動条件に対して拘束力は高く、マストカウンターを見極めれば非常に嫌らしいカードとなるだろう。
(2)は自身を墓地からセットする効果。
こちらはレベル5以上のモンスターを必要とするため発動できるデッキは限られてくる。
上級・最上級モンスターを主力とする【水精鱗】・【ダイナミスト】、シンクロモンスター・儀式モンスターを主力とする【グレイドル】・【リチュア】・【影霊衣】が挙げられる。
【魚族】においては主軸となる《超古深海王シーラカンス》や、そこから展開しての魚族シンクロモンスターで(1)(2)ともに条件を整えやすい。
《瑚之龍》や《テセウスの魔棲物》も汎用性が高く、トリガーとしては扱いやすい。
この方法でセットした場合は筒抜けとなるが、フリーチェーンであるため、このカード・水属性モンスターのどちらを除去しようとしても基本的に発動は通る形となる。
その後は除外されるので使いきりではあるが、上級モンスターを含む展開に加えこの効果は、相手に大きなプレッシャーとなるだろう。
問題はよく似た効果を持つ《迷い風》の存在である。
あちらは(1)の効果対象が特殊召喚されたモンスター限定の代わりに、自分フィールドの状況等の発動条件がない。
このため、モンスター除去を受けたり展開を阻害された場合に腐るこのカードと比べ腐りにくい。
加えて、攻撃力を半減させるためコンバットトリックに使え、攻守変動カードなのでダメージステップにも発動できる。
(2)の効果は相手がエクストラデッキからの特殊召喚に成功した場合に発動できるものとなっているが、これについては一長一短と言えよう。
全体的に《迷い風》の方が利便性が高いので、エクストラデッキを使わないデッキが環境に多いなど、メタ対象を明確にして採用したい。