《八俣大蛇/Yamata Dragon》 †
スピリットモンスター
星7/炎属性/ドラゴン族/攻2600/守3100
このカードは特殊召喚できない。
召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。
このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた時、
手札が5枚になるまでデッキからカードをドローする。
Mythological Age −蘇りし魂−で登場した、炎属性・ドラゴン族の最上級モンスター。
スピリットの一体であり、特殊召喚できない召喚ルール効果と、エンドフェイズに自身をバウンスする誘発効果、デッキからカードをドローする誘発効果を持つ。
《デビルズ・サンクチュアリ》を連続使用して召喚しても、元くらいは取れるだろう。
召喚用のカードを差し引いても、2〜3枚のアドバンテージを稼いでくれる。
守備力が高いため《迷える仔羊》でセットすると反射ダメージが狙える。
また、《ジャイアントウィルス》を使っても隙がない。
《火之迦具土》と同様に《死皇帝の陵墓》との相性は抜群である。
最上級モンスターとしては攻撃力は低いが、上級モンスターの破壊には十分であり、恐るべきドローカードとして働いてくれるだろう。
手札に戻る効果が発動するのは召喚及びリバースしたターンのみなので、《八汰鏡》や《霊子エネルギー固定装置》などでそのターンが終わるまで維持できれば、継続的な手札確保も見込める。
【スピリット】の特徴として手札が溜まりやすいので効果の使いどころは意外と少なかったりする。
出番と呼べる出番といえば場ががら空きになりがちなので、対策用の罠カードをドローするぐらいか。
- ドラゴン族にされているのは名前のせいかもしれないが、イラストはどう考えても爬虫類族としか思えない。
そもそも、神話に登場する蛇をモチーフとしているはずなのだが。
「大蛇」を「ドラゴン」とルビを振っているのも強引である。
- 神話・伝承において―
記紀神話に登場する、身が一つで頭と尾が八つある大蛇「ヤマタノオロチ」。
『日本書紀』では「八岐大蛇」、『古事記』では「八俣遠呂智」と書き、このカードの「八俣大蛇」は合成である。
「やまた」とは「八つの山に跨ぐ」の意で、背に植物が生えるほどの巨体で村々を荒らしていた。
天界から追放されたスサノオに酒を飲まされ泥酔し眠ってしまった所を全ての頭と尾を切って退治される。
最後の尾を切ろうとした時に、のちに「草薙剣」と呼ばれることになる、「天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)」が尾の中から出現したという。
- しかし、このカードは《ラストバトル!》のイラストでは原典とは異なり、スサノオではなく《火之迦具土》と戦っている。
名前が「ヤマタノドラゴン」となっているように、OCG界では日本神話とは異なるオリジナルのモンスターとして活躍しているようである。
- なお、このカードを炎属性とするのは、八岐大蛇が火山による火砕流を神格化した怪物である、という知る人ぞ知るマニアックな説を元にしないと出てこない。
また一説には、八岐大蛇の赤い眼はたたら場の炎をイメージしたものとも言われる。
一般的に、八岐大蛇は主に洪水の化身などとして解釈されることが多く、炎属性として描かれるのは珍しいと言える。
関連カード †
―《八俣大蛇》の姿が見られるカード
このカードを使用する代表的なデッキ †
収録パック等 †