週刊少年ジャンプ(2014年36号) 付属カードで登場したDDと名のついた悪魔族とそのサポートカードの契約書を中心としたビートダウンデッキ。
契約書でDDをサポートし、特殊召喚効果を利用した大量展開で相手を圧倒する。
ダメージを受けるデメリットのあるカードも多いため、いかにダメージを減らすかも問題となる。
《DDスワラル・スライム/D/D Swirl Slime》 効果モンスター 星2/闇属性/悪魔族/攻 200/守 200 「DDスワラル・スライム」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードが手札に存在する場合、自分メインフェイズに発動できる。 「DDD」融合モンスターカードによって決められた、 このカードを含む融合素材モンスターを手札から墓地へ送り、 その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。 (2):墓地のこのカードを除外して発動できる。 手札から「DD」モンスター1体を特殊召喚する。
《DDD神託王ダルク/D/D/D Oracle King d'Arc》 融合・効果モンスター 星7/闇属性/悪魔族/攻2800/守2000 「DD」モンスター×2 (1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 自分にダメージを与える効果は、自分のLPを回復する効果になる。
《DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン》 融合・効果モンスター 星8/炎属性/悪魔族/攻2800/守2400 レベル5以上の「DD」モンスター+「DD」モンスター 「DDD烈火大王エグゼクティブ・テムジン」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):このカードがモンスターゾーンに存在し、 自分フィールドにこのカード以外の「DD」モンスターが召喚・特殊召喚された場合、 自分の墓地の「DD」モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。 (2):1ターンに1度、自分ターンに魔法・罠カードの効果が発動した時に発動できる。 その発動を無効にする。
《地獄門の契約書/Dark Contract with the Gate》 永続魔法 「地獄門の契約書」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):自分メインフェイズに発動できる。 デッキから「DD」モンスター1体を手札に加える。 (2):自分スタンバイフェイズに発動する。 自分は1000ダメージを受ける。
―DD最上級モンスター
《DDD制覇王カイゼル》以外はペンデュラムモンスターである。
―DDDモンスター
DDモンスターや契約書の効果を利用すれば容易に特殊召喚でき、このデッキの主力となる。
―DDD以外のエクストラデッキのモンスター
ここでは、【DD】とのシナジーがある程度期待できるモンスターに絞って紹介する。
―相性の良い魔法・罠カード
《地獄門の契約書》で状況に合わせたDDをサーチして以下の展開方法に繋げていくのがこのデッキの基本戦術となる。
初手の状況によっては《DD魔導賢者ケプラー》の効果で《地獄門の契約書》をサーチする必要もある。
《DDスワラル・スライム》は墓地肥やしを行いつつ展開を行えるために特に優先してサーチしておきたい。
この後はチューナーを絡めてシンクロ召喚したり、エクシーズ召喚に繋ぐなどかなり複雑な動きになる。条件:手札に《DDスワラル・スライム》、DDA・B
結果:フィールドに《DDD烈火王テムジン》とDDA・B
- 《DDスワラル・スライム》の(1)の効果で自身とDDAを手札から墓地へ送り、《DDD烈火王テムジン》を融合召喚。
- 《DDスワラル・スライム》を墓地から除外し、(2)の効果で手札のDDBを特殊召喚。
- DDが特殊召喚されたことで、《DDD烈火王テムジン》の効果でDDAを蘇生。
墓地が肥えていない場合は、攻撃力が高い《DDD剋竜王ベオウルフ》や《DDD神託王ダルク》を優先できる。条件:手札に《DDスワラル・スライム》、《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》、DDDA
結果:フィールドに《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》、DDDA、DDD融合モンスター
- 《DDスワラル・スライム》の(1)の効果で手札のDDDAとともにDDD融合モンスターを融合召喚。
- 《DDスワラル・スライム》の(2)の効果で《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》を特殊召喚。
- 《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》の効果でDDDAを蘇生。
条件:手札に《DDスワラル・スライム》、《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》・《DDラミア》・DDモンスター
結果:フィールドに《DDD呪血王サイフリート》・《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》・《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》・《DDD疾風王アレクサンダー》
- 《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》をペンデュラムゾーンに発動する。
- 《DDスワラル・スライム》・DD1体で《DDD烈火王テムジン》を融合召喚する。
- 《DDスワラル・スライム》で手札の《DDラミア》を特殊召喚。
- 《DDラミア》と《DDD烈火王テムジン》で《DDD疾風王アレクサンダー》をシンクロ召喚。
- 《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》で《DDD烈火王テムジン》を蘇生、《DDD疾風王アレクサンダー》の効果で《DDラミア》を蘇生。
- 《DDD疾風王アレクサンダー》と《DDラミア》で《DDD呪血王サイフリート》をシンクロ召喚。
- 《DDD呪血王サイフリート》を墓地へ送ることで《DDラミア》を自己再生。
- 《DDD烈火王テムジン》の効果で《DDD呪血王サイフリート》を蘇生。
- 《DDラミア》と《DDD烈火王テムジン》で《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》をシンクロ召喚。
- 《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》でペンデュラムゾーンの《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》を特殊召喚。
- 《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》で墓地の《DDD疾風王アレクサンダー》を蘇生。
《DDプラウド・オーガ》を利用した《DDD制覇王カイゼル》・《DDD反骨王レオニダス》・《霞の谷の巨神鳥》等のレベル7モンスターのペンデュラム召喚を主力とするデッキ。
《DDプラウド・オーガ》・《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》のペンデュラム効果を合わせると《DDD制覇王カイゼル》は攻撃力4100での3回攻撃となり容易に1ターンキルが狙える。
スケール10の《DD魔導賢者ニュートン》・《DD魔導賢者ケプラー》によりDDレベル8モンスターを展開するデッキ。
DDレベル8モンスターは現在3体のモンスターが該当し、《トレード・イン》等のドローソースに対応している。
ペンデュラム召喚以外にも《DD魔導賢者トーマス》によるリクルートと《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》による蘇生と柔軟に対応できる。
《スキルドレイン》・《虚無空間》といった妨害系の永続罠を採用した【メタビート】寄りの構築。
相手のターンはそれらで相手の動きを制限しつつ、こちらのターンではそれらを《誤封の契約書》で無効にして展開を行う。
自分のターンには《誤封の契約書》で相手の罠カードも無効になっており、展開の安定性が大きく増す。
また、ペンデュラムモンスターを軸にする事で、《虚無空間》の自壊をある程度抑える事ができる。
ただし、本来【DD】自体もこれらのメタ要素が刺さるデッキであり、《誤封の契約書》がない状態でそれらを発動すると、こちらも動きにくくなってしまう。
また、特殊召喚やフィールドでのモンスター効果の発動が相手ターン中は少ないといっても、全く行わないわけではない。
これらに該当する《DDD呪血王サイフリート》や《DDD怒濤王シーザー》は使い勝手がかなり変わってくるので、併用する際には細心の注意を払いたい。
基本的な動きに繋げるうえで蘇生や大量展開を主軸にした構成にする必要があるため、弱点が明確であり以下のメタカードがほぼ全て刺さる。
そのため、それらメタカードが対抗手段が無いまま先攻で出されると最悪詰みかねない。
なので如何にバランスを崩さずに打開策をサイドデッキから投入出来るかが鍵となる。
環境次第では《タイフーン》や《幽鬼うさぎ》等除去カードの採用も検討したい。
墓地のDDを利用出来ず、《ダイガスタ・エメラル》や《貪欲な壺》等による回収すら出来なくするにする《王家の眠る谷−ネクロバレー》等は厄介。
特に《マクロコスモス》が適用されてしまうと墓地のカードが少なくなりやすいので効果を十分に発揮できず、アドバンテージの獲得に繋がらない状況を招くので劣勢に陥りやすい。
加えて《DDスワラル・スライム》・《DDネクロ・スライム》は闇属性なので墓地発動まで封じる《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》は要注意。
基本的な動きに繋げるうえで《DDラミア》やDDDモンスター等を蘇生するプレイングが求められるため、《王家の眠る谷−ネクロバレー》や《王宮の牢獄》等の蘇生メタカードがあると、身動きが取れなくなる。
大量展開や蘇生を主軸にした構成にする以上、《虚無魔人》などの特殊召喚メタカードは厄介。
加えて《DDスワラル・スライム》・《DDネクロ・スライム》は闇属性なので展開を封じる《コアキメイル・ドラゴ》の存在を許してしまうとこちらの挙動が大きく制限されてしまう。
とはいえ【メタビート】型 の項にもあるように《虚無空間》の場合は《誤封の契約書》で無効にして展開を行うことが出来るので、併用する際には基本的な動きを阻害しないプレイングが求められる。
アタッカーやフィニッシャー、基本的な動きを行う上でエクシーズモンスターやシンクロモンスターを多用したプレイングが求められる程、エクストラデッキへの依存度が高いデッキなので、《浮幽さくら》を始めとするエクストラデッキメタカードの相手も厄介。
特に《真帝王領域》や《轟雷帝ザボルグ》を有する【帝王】等は天敵といえる。
手札誘発、特に汎用性・採用率共に高い《灰流うらら》は《地獄門の契約書》を起点としたサーチを封じるため、天敵といえる。
こちらに及ぶ影響や被害を最小限度に抑えつつ基本的な動きに持ち込むプレイングを心掛けるのが基本だが、状況に応じてこちらも手札誘発カードを採用し、なるべく相手だけに一方的に動かれない様にしたい。
【メタビート】型 の項に限らず、このデッキでは契約書を用いて基本的な動きを補助していくプレイングが求められる。
なので相手から《サイクロン》や《幽鬼うさぎ》などで契約書を破壊されてしまうとその後の展開が厳しく制限されるので、対策は必要となる。
また契約書によるダメージも決して小さくなく、対策なしで放置しておくとライフポイントがどんどん削られていきそのまま敗北しかねない。
一方、逆に相手に契約書の破壊を妨害されても自爆してしまうので、対策が必要となる。
新マスタールールが施行され、エクストラデッキからモンスターを特殊召喚する場合、原則としてエクストラモンスターゾーンにしか出せなくなった。
既存の動きができなくなったため、エクストラデッキからの連続特殊召喚の動きを大幅に変える必要がでた。
具体的には、エクストラモンスターゾーンのDDを各種素材として墓地へ送りながら更なるエクストラデッキからの特殊召喚を行い、豊富な蘇生手段でそれを蘇生する等が考えられる。