相手のデッキを削りデッキ切れにすることで勝利するデッキタイプ。
なおここでは、一瞬でデッキを削りきる型ではなく、じわじわとデッキを削る型について説明をする。
このデッキは高速で勝負を決める【デッキ破壊1キル】とは対極に位置するデッキタイプである。
基本的に地味なデッキであり、相手の行動を読みながら戦っていくことになる。
相手の行動を読みつつ、相手に与えたアドバンテージを考えなくてはならないため、プレイングはかなり難しい。
それでも、リクルーターや手札交換等のデッキ圧縮要素を大量に導入したデッキは割と多く、天敵になり得る。
流行の【ライトロード】のメタとなるため、常勝は望めないものの、大会では地雷として運用できるだろう。
ちなみに、勝てば相手のデッキが筒抜けになるというメリットがある。
相手のデッキを削るには、2つの手段がある。「ドローさせる」か「デッキから直接墓地に送る?」かどちらかだ。
しかし、ドローさせた場合はハンド・アドバンテージを与え、デッキから削った場合は墓地を肥やさせてしまう。
よって、【デッキ破壊1キル】程ではないにせよ可及的速やかに相手をデッキ切れへ追い込まねば、思わぬ返り討ちを喰らってしまう可能性があるのだ。
目安として、初期デッキ枚数を40枚とした場合、先攻1ターン目の時点で残りは35枚。
仮に勝利まで合計20ターンかかる場合、25枚ものデッキを削る必要がある。
そのため効率が非常に重要となってくる。
効率のよいデッキ破壊に使えるカードは以下のカード。
もっとも有名なデッキ破壊モンスター。
リバースだけで5枚を墓地送りという高い性能を誇る。
《月読命》が禁止カードになったことで連続使用は困難になったがそれでも十分強力だろう。
相手の場とデッキをかき乱すデッキ破壊モンスター。
守りにも使うことが可能であり、擬似《月読命》としても使える優秀カード。
《闇の仮面》の再利用なども狙いたい。
アンデット族の特殊召喚に反応するデッキ破壊モンスター。
《ピラミッド・タートル》の自爆特攻を駆使して相手の山札を一気に削ることが可能。
デッキ破壊を除外という最も強力な形で行う。
アンデット族なので《精気を吸う骨の塔》にも対応。
《封印の黄金櫃》で一気に効果を使っていこう。
こちらに比重を置いたデッキは【ネクロフェイス】参照。
強制ドローによるデッキ破壊カード。
場合によっては1ターンキルも可能だが、相手が得することも少なくないので使用は慎重に。
サポートには以下のカードが有効。
リバース効果モンスターを再利用できる便利なカード。
相手のモンスターも蘇生してしまうが《砂漠の光》で《カオスポッド》をリバースさせもみ消してしまおう。
《カオスポッド》《ニードルワーム》とのシナジーが評価できるカード。
《抹殺の使徒》の回避にも使用可能で攻めにも守りにも使える。
上記のリバースモンスターを使いまわす際に非常に重要になってくる。
ロックタイプの場合相手の攻撃を止めることにも使えるので攻めに守りに有効なカードである。
《月の書》が制限解除されたために、この2つで《メタモルポット》を使い回すタイプが有力に。
《太陽の書》でリバース、この効果解決時チェーン《月の書》で手札を補充しかつデッキ破壊をすすめる。
《聖なる輝き》や《停戦協定》等のリバース効果対策カードには要注意。
また、《スキルドレイン》にも悩まされる。
《ハリケーン》等の一時除去カードや《神の宣告》を始めとするカウンター罠はおろか《禁止令》まで投入しなくてはならないかも知れない。
サイドデッキに用意しておこう。
また、リバースモンスターが多いため根こそぎ除去される《抹殺の使徒》も天敵になるだろう。
こちらはメインからも投入できる《八式対魔法多重結界》や《砂漠の光》のチェーン発動で対処できるので発動されたら必ず止めておきたい。