【デッキ破壊】

デッキの概要

 デッキ破壊を用い、デッキ切れによる勝利を狙うデッキ

 アドバンテージを得にくく、逆に相手墓地アドバンテージを増やすことにも繋がるため、プレイングは難しい。
 リクルーター手札交換等のデッキ圧縮を行うデッキに対しては、より早くデッキ破壊を進めることができるだろう。
 またデッキ破壊により相手デッキが把握でき、特にマッチ戦では思わぬ情報アドバンテージに繋がる事もある。

 なお、1ターンキルを目指すデッキ破壊については、【デッキ破壊1キル】を参照の事。

デッキ構築に際して

 デッキ破壊には「ドローさせる」か「デッキから直接墓地へ送る」の二つがある。
 前者にはハンド・アドバンテージを、後者には墓地アドバンテージ相手に与えるデメリットがそれぞれある。
 このため、【デッキ破壊1キル】程ではないにせよ、速効性と効率が求められる。

 以下に、そうした戦術を満たせるカードを列挙する。

モンスターカードについて

魔法・罠カードについて

このデッキの弱点

 《スキルドレイン》《聖なる輝き》《停戦協定》等にリバース時の効果を封じられると痛い。
 魔法・罠除去カウンター罠、時には《禁止令》等も駆使して対応したい。
 これらはメタカードとしての意味合いが強いので、サイドデッキに用意しておこう。

 また、リバースモンスターが根こそぎ除去される《抹殺の使徒》も天敵になるだろう。
 こちらはメインデッキからも投入できる《八式対魔法多重結界》《砂漠の光》チェーンで対処できる。

 さらに、恒常的に墓地カードデッキに回収できる、【ガスタ】【マドルチェ】なども苦手な相手となる。

 中でも《ジャックポット7》とは非常に分が悪く、自分カードのどのような効果でも墓地《ジャックポット7》を落としてしまうと相手特殊勝利に貢献してしまう。

このデッキの歴史

第1期(1999年〜2000年)

 BOOSTER5《ニードルワーム》《メタモルポット》が登場した事で、OCGデッキ破壊の戦術が加わった。
 また登場当初は「相手デッキに干渉する初のモンスターの一体」としても注目を集めた。

第2期〜第3期(2000年〜2004年)

 Pharaoh's Servant −ファラオのしもべ−発売以降に登場した《サイバーポッド》《現世と冥界の逆転》《処刑人−マキュラ》等のこの戦術による勝利を高速化させる強力なカードが多数登場。
 これらを効果的に活かした【デッキ破壊1キル】等が当時の環境を席巻することとなった。

第4期(2004年〜2006年)

 04/03/01《サイバーポッド》が、05/03/01《処刑人−マキュラ》が、06/03/01《現世と冥界の逆転》がそれぞれ禁止カードになるという重い規制を受けた為、従来の運用からの大幅な変更を余儀なくされた。

第5期〜第6期(2006年〜2010年)

 《ネクロフェイス》《ヘル・テンペスト》等といった「デッキから除外という形でデッキ破壊を行う」カードが登場。
 これらは相手墓地利用させにくく、再利用も防ぎやすい点が注目された。
 その結果、【ネクロフェイス】【トーチ・テンペスト】等が生み出され当時の環境でも結果を残していった。

第7期(2010年〜2012年)

 《ネクロフェイス》10/03/01制限改訂により制限カードになるという重い規制を受けた為、従来の運用からの大幅な変更を余儀なくされた。

第9期(2014年〜2017年)

 15/01/01《現世と冥界の逆転》制限復帰した。
 しかし、エラッタにより禁止カード化以前のような先攻1ターンキルは不可能となった。
 ただし、《デビル・コメディアン》とのコンボなどはあるため、かつての【現世と冥界の逆転】のギミックを活かした1ターンキルデッキとしての構築自体は可能となった。
 一方、【トーチ・テンペスト】EXTRA PACK 2016で登場した【壊獣】の登場に伴い、それまでのデッキ破壊コンボ一辺倒から一転、【壊獣】及び【ゴーレム】の戦略要素と折衷したコントロール色重視のデッキ破壊コンボデッキへと変化していった。
 終盤になるとマキシマム・クライシスで登場した《灰流うらら》により、「相手カードデッキから直接墓地へ送る効果を持つカード無力化させることが簡単になった。
 その結果、「相手カードデッキから直接墓地へ送る効果を持つカードに依存したデッキ対策され易くなり、結果を残すのが厳しくなった。

第10期(2017年〜)

 17/04/01制限改訂での《妨げられた壊獣の眠り》規制新マスタールール導入、リンク召喚リンクモンスターの登場等に伴い、【トーチ・テンペスト】は従来の運用からの見直しを余儀なくされた。
 一方、CODE OF THE DUELISTで登場した《トリックスター・リンカーネイション》を軸に据えた【トリックスター】が登場。
《トリックスター・リンカーネイション》自体が《テラ・フォーミング》or《盆回し》《トリックスター・ライトステージ》《トリックスター・キャンディナ》からこのカードへのサーチが可能であり、実質11枚のサーチカードに対応する。
 その上《トリックスター・リンカーネイション》効果の特性上デッキ破壊以外でもサーチメタ手札破壊トリックスター蘇生用のカードとして機能する点でも親和性が高い。
 その結果、CODE OF THE DUELIST発売以降の環境では【トリックスター】を軸にしたタイプも結果を残すようになった。
 しかし17/10/01にて《トリックスター・リンカーネイション》規制され、また上述のサーチカードである《盆回し》18/01/01規制されることとなった。
 その一方で、CODE OF THE DUELISTで登場した《レスキューフェレット》、及びその後のリンクモンスターの拡充に伴い、リンク召喚リンクモンスターを絡めた戦術が研究・開発されるようになった。
 

代表的なカード

関連リンク