※《高等儀式術》《巨大化》《突然変異》の制限強化により、現在は構築が難しい。
ギミックは死んでいないので、構築が不可能なわけではない。
《終焉の王デミス》と《デビルドーザー》を組み合わせた1ターンキル重視の儀式召喚デッキ。
《終焉の王デミス/Demise, King of Armageddon》 儀式・効果モンスター 星8/闇属性/悪魔族/攻2400/守2000 「エンド・オブ・ザ・ワールド」により降臨。 フィールドか手札から、レベルの合計が8になるよう カードを生け贄に捧げなければならない。 2000ライフポイントを払う事で、 このカードを除くフィールド上のカードを全て破壊する。
《高等儀式術/Advanced Ritual Art》 儀式魔法(制限カード) 手札の儀式モンスター1体を選択し、そのカードとレベルの合計が 同じになるように自分のデッキから通常モンスターを選択して墓地に送る。 選択した儀式モンスター1体を特殊召喚する。
《デビルドーザー/Doom Dozer》 効果モンスター 星8/地属性/昆虫族/攻2800/守2600 このカードは通常召喚できない。 自分の墓地の昆虫族モンスター2体を ゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。 このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、 相手のデッキの上からカードを1枚墓地へ送る。
《巨大化/Megamorph》 装備魔法(制限カード) 自分のライフポイントが相手より少ない場合、 装備モンスター1体の元々の攻撃力を倍にする。 自分のライフポイントが相手より多い場合、 装備モンスター1体の元々の攻撃力を半分にする。
《偉大魔獣 ガーゼット/Great Maju Garzett》 効果モンスター 星6/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0 このカードの攻撃力は、生け贄召喚時に生け贄に捧げた モンスター1体の元々の攻撃力を倍にした数値になる。
1ターンキルの手順は以下の通り。
《終焉の王デミス》の効果でフィールドを一掃後、以下の組み合わせでも1ターンキルが可能だった。
だが《突然変異》《破壊輪》は07/09/01で禁止カードとなった為、他の1ターンキルの組み合わせでは以上が考えられる。
ただし、通常召喚の機会は《マンジュ・ゴッド》に費やされることが多く、コストの面などから見ても1ターンキルの成功率は改定前に比べて格段に下がった。
1ターンキルには最低4枚のキーカードが必要であり、成功は難しいようにも思える。
しかし儀式関連カードは専用サーチカードが多数存在するため、容易にキーカードを揃えることができる。
さらに《高等儀式術》で多少のデッキ圧縮ができるため、例え一度失敗したとしても専用サーチカードによって素早く立て直しができる。
また、《奈落の落とし穴》で《終焉の王デミス》が除外された場合でも、優先権を行使すればフィールドを一掃出来るので、《デビルドーザー》を生け贄に《偉大魔獣 ガーゼット》を召喚し、《閃光の双剣−トライス》を《偉大魔獣 ガーゼット》に装備すれば、戦闘ダメージを10200までたたき出す手もある。
この場合、《地割れ》《抹殺の使徒》《大嵐》などを採用するとよい。
上記5種類のキーカードは可能な限り採用したい。
《高等儀式術》《終焉の王デミス》をサーチする《マンジュ・ゴッド》も必須カードである。
《センジュ・ゴッド》《ソニックバード》も必要に応じて各数枚採用したい。
《高等儀式術》が制限カードになったことで、《エンド・オブ・ザ・ワールド》や《奈落との契約》も採用した方が良いだろう。
《契約の履行》《限定解除》あたりも採用の余地はある。
手札に来た通常モンスターをデッキに戻しつつドローできる《カードトレーダー》は手札事故防止に役立つ。
さらに、《終焉の王デミス》《デビルドーザー》を発動コストにできる《トレード・イン》の採用も考えられる。
《トレード・イン》を採用する場合は、下記のように《鉄鋼装甲虫》を投入するか、《神獣王バルバロス》を投入するのが良いだろう。
また、《ご隠居の猛毒薬》の採用も有効である。《終焉の王デミス》のライフコストに使える他、1ターンキルに届かなかった場合にとどめの火力としても使えるのである。
墓地に送る?通常モンスターは《甲虫装甲騎士》《ネオバグ》を合計で4〜6枚投入すれば良いだろう。
通常モンスターが多すぎても手札事故を招くだけである。
《トレード・イン》を採用する場合は、通常モンスターとして《鉄鋼装甲虫》を投入するのも手である。
それらが揃わなければ《ギロチン・クワガタ》や《吸血ノミ》《フライングマンティス》等が代用として考えられる。
確実にコンボを決めるための補助カードも必要となる。
これはやはりメタを読んだ上で投入するのが一番であろう。
《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》《平和の使者》等で相手の攻撃を封じて準備を整えるのも有効。
ロックカードは《終焉の王デミス》の効果で破壊可能なので非常に相性が良い。
ただし《レベル制限B地区》に関してはこちらの《終焉の王デミス》も召喚時に守備表示にされてしまうので他のロックカードに比べて使いづらい。
《魔導雑貨商人》を交えて魔法・罠カードを手札に加えつつ《デビルドーザー》の墓地コストを稼ぐのも有効。
《高等儀式術》が制限カードとなったことで、墓地に昆虫族を落としにくくなったこともあり、上記の用途から、デッキに組み込みやすい。
この場合《ネオバグ》を入れず《ジェネティック・ワーウルフ》を優先して打撃力の補強をしてもいい。
《魔導雑貨商人》を採用する場合、墓地に送られた《デビルドーザー》などの回収のために《死者転生》も採用を検討できる。
《マインドクラッシュ》は《高等儀式術》にチェーンして《終焉の王デミス》を指名する事で2:1交換が期待できるため、使い捨てカードの中では特に効果が高い。
なお、一見弱点が多そうに見えるが建て直しが非常に容易なため《虚無魔人》や《ホルスの黒炎竜 LV6》《禁止令》《封魔の呪印》等の永続効果でなければ実はあまり脅威でない。
儀式主体の1ターンキルを狙ったデッキ。
コンセプト自体は《高等儀式術》登場直後から存在していたが、一般的に認識されるようになったのは【儀式天魔神】よりも後である。
《高等儀式術》中心のデッキは、《高等儀式術》への依存度が高いコンボデッキであり、またフィールド・手札・墓地・デッキをフル活用しなければならないため弱点も多かった。
特に2戦目以降は相手の対策カードにより苦戦を強いられる場合が多く、打開策を必要としていた。
そこで注目されたのが特殊召喚が容易な《デビルドーザー》である。
弱点はそのままだが1ターンキルすら可能な高速展開と勝利手段を特化し安定性を得ることで活路を開いた。
07/03/01の制限改訂以後の環境において各地で猛威を振るっていた。
特に遊戯王オンラインではガンスリング、デュエリストトライアルではマッチ形式でないためにサイドデッキでの対応が出来ず、限定版カードの実装が遅れている状況なので、当時はOCG以上に【デミスドーザー】が蔓延していた。
【デミスドーザー】の蔓延を抑止するためか、2007年9月13日に行われた遊戯王オンラインの制限改訂では《終焉の王デミス》《高等儀式術》《デビルドーザー》が揃って制限カードになっている。
《突然変異》《巨大化》が制限改訂によりそれぞれ禁止カード・制限カードとなる。
基本的なギミック自体は影響を受けていないが、サーチの効かない《デビルドーザー》なしでは1ターンキルには届かないため成功率が落ちた。
しかし、不完全な状態でコンボ起動させた場合すら1ターンキルまでと行かなくとも、1ターンで大ダメージが与えられる事には変わりない。
更にこの制限改訂では、《地割れ》《地砕き》といった除去魔法カードも影響を受けている。
要は優良な除去カードが減ったため、高攻撃力モンスターの対処がし辛くなった。
そのため次の自分のターンに《終焉の王デミス》とライフコストさえ残っていれば、勝機は十分にある。
また《高等儀式術》で《青虫》《プチモス》などのレベル1昆虫族と《蜘蛛男》《デビルツムリ》などのレベル3昆虫族を二枚ずつ墓地に送る?。
これで《デビルドーザー》を二体特殊召喚する、という手もある。
このデッキの核とも言える、《高等儀式術》が遂に制限カード化。
これにより、構築不可能とまでは行かないものの、安定性も成功率も大幅に落ちたといってよい。
しかし、幸い禁止カードにはなっていないうえ、《マンジュ・ゴッド》、《センジュ・ゴッド》、《ソニックバード》と優秀なサーチャーの存在により、前述の通り構築は可能ではある。
ただ、《高等儀式術》が墓地に落ちた際のサルベージ手段がほぼ無いので、手厳しい裁定であることには変わり無い。
だが《アームズ・ホール》を集める事であっという間に手を揃えることができる。
それ故に資産次第で《終焉の王デミス》の効果まで繋げばかつての凶悪な成功率の高さを再現する事が可能である。
通常モンスターを岩石族に置き換え、フィニッシャーを《地球巨人 ガイア・プレート》に切り替えた派生デッキ。
戦術はほぼ同じだが、《地球巨人 ガイア・プレート》に維持コストが必要なことと、岩石族通常モンスターの攻撃力が総じて低めなため、安定感ではやや劣る。
しかしこちらは《ダーク・コーリング》を混ぜることで《E−HERO ダーク・ガイア》の融合召喚が狙えるため、総合的な攻撃力は決して引けを取らない。