戦闘ダメージと効果ダメージを積極的に併用するビートダウンデッキ。
いかに相手のライフを素早く削りきれるかが、このデッキの命題になる。
【フィフティ・フィフティ】のように、ギミックの使い分けが大切といえる。
両者を折衷するのは比較的容易だが、通常のビートダウンデッキよりも息切れが早い。
戦闘ダメージと効果ダメージの効率を大まかに比較してみる。
ビートダウンが基盤となり、効果ダメージも狙えるようにしたデッキなので、火力の選択が重要になる。
第一に、バーン効果を持つ高攻撃力モンスターが候補となる。
炎属性にそのようなモンスターが多いが、炎属性で固める場合は【炎属性】の要素を取り入れるのも良いだろう。
第二に、戦闘に介入できる魔法・罠カードが候補となる。
攻撃を無効にできる《魔法の筒》や、モンスターカードになる《死霊ゾーマ》は相性が良い。
この2枚は相手に直接攻撃を叩きこんだのと同等のダメージが見込めるので、発動できればかなりの相手ライフを削れる。
他にも、モンスターをリリースしてダメージを与える射出効果もこのデッキとは相性がよい。
バトルフェイズ終了後にモンスターをリリースすれば、そのターンに更なるダメージを与えられるからである。(→【キャノンバーン】)
また、貫通効果モンスターやダイレクトアタッカーを採用して戦闘ダメージの効率を上げるという手もある。
それらのカードは、表示形式や相手のモンスターの有無に関係なく戦闘ダメージを与えるため一種のバーンと言える。
なお、直接的なダメージではないが、間接的なダメージになる効果も存在する。
例えば、《エネミーコントローラー》のようなコントロール奪取効果がそれにあたる。
ボード・アドバンテージを稼ぐことで戦闘ダメージを与えやすくなり、あわよくば直接攻撃も出来るからである。
いずれにせよ、このデッキはカード・アドバンテージを失いやすいカードを多く採用するため通常のビートダウンよりも息切れしやすい。
いかにして効率良く相手にダメージを与え、ライフを素早く削るかがこのデッキで突き詰める事項と言えよう。
《プロミネンス・ドラゴン》や《超熱血球児》の効果と攻撃力で攻める【ビートバーン】。《火霊術−「紅」》を切り札にしてもよい。
《超熱血球児》ならば《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》や《レベル制限B地区》の影から殴りかかることも可能。
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を投入した【ビートバーン】。属性の関係から【炎属性】に投入してもよい。
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》でモンスター除去をした後、コントロール奪取し、戻った後に《魔法の筒》などでダメージを返す。
《青眼の白龍》と同等のサイズのモンスターのなので直接攻撃によるダメージの大きさは桁違いである。
《洗脳解除》等で恒久的にコントロール奪取してもおもしろい。→【ゴーレム】
《ライトニングパニッシャー》と豊富なフリーチェーンカードで攻める高速【ビートバーン】。
カード・アドバンテージを稼ぎつつライフを削ることが可能なため、破壊力は群を抜く。
少し安定性に欠けるのが欠点か。
《バーニング・スカルヘッド》と《スカル・フレイム》、《スピード・キング☆スカル・フレイム》を駆使する【アンデット族】軸のデッキで、【炎属性】のギミックも活用する。
継続的なバーンダメージと素早い展開で徐々に相手を押し切っていくが、時には高い攻撃力を活かし一瞬で破格のダメージを与えることもある。
【アンデット族】が軸ゆえに、メタによって封殺されやすいのが最大の弱点。
《ヴォルカニック・エッジ》や《ブレイズ・キャノン−トライデント》等、まさに【ビートバーン】を意識した効果を持つ「ヴォルカニック」と「ブレイズ・キャノン」を使ったテーマデッキ。
構築の仕方によっては【ロックバーン】にもなったり、逆にバーン要素を極力抜いた構成にもできたりするため柔軟性が高い。
しかし、永続魔法である「ブレイズ・キャノン」に依存しがちになるため、安定性に難がある。
モンスターを戦闘破壊することで効果ダメージを与える《KA−2 デス・シザース》と《ニードルバンカー》をメインに据えたデッキ。
双方ともにステータスが低く効果の発動こそしにくいものの、その効果ダメージが非常に大きいため、戦闘よりもいかにバーンが出来るかどうかが重要となる特殊な【ビートバーン】である。
【ビートバーン】からビートダウン要素を廃した場合このように呼ばれる。このデッキでは直接攻撃を通さないことのみが最重要。
ロックカードを使わずに相手の直接攻撃を防ぎつつ、ダメージを返しカードを使い切るのがこのデッキの基本戦術。
《魔法の筒》《ディメンション・ウォール》などのほかに《スフィア・ボム 球体時限爆弾》や《デス・コアラ》などをバーンソースとして用いる。
【除去ガジェット】流れを汲む【ビートバーン】。
ガジェットの効果により手札のモンスター切れは他の【ビートバーン】に比べかなり緩和されるのが特徴。
ガジェットは攻撃力こそ低めだが、どんどん出てくる後続の力は最早ここで言うまでもない。
なお、《血の代償》を採用している場合は《停戦協定》でかなりの高ダメージを期待できる。
【デビル・フランケン】の流れを汲む【ビートバーン】。ゲームエンドまでの一押しにバーンカードを採用したタイプ。
《巨大化》を大型融合モンスターに装備させるだけでなく、単体でもダメージソースになるバーンカードを使う。
《大嵐》は確実に攻撃を通すためだけでなく、バーンデッキが苦手な《王宮のお触れ》を無力化する役割も兼ねる。
レベル7を優先した【シンクロ召喚】。
《ダーク・ダイブ・ボンバー》の登場で、【ビートバーン】の戦術が可能になった。
エクストラデッキはどんなデッキでも常備できるので、チューナー入りのデッキ全てが【ビートバーン】化する可能性を持っている。
モンスターを大量展開した後の攻撃と射出で1ターンキルを狙えるのが特徴。
しかし、09/09/01の制限改訂により《ダーク・ダイブ・ボンバー》は禁止カードとなった。