ランク5は、エクシーズモンスターのランクの1つであり、レベル5のモンスターをエクシーズ素材としてエクシーズ召喚される。
このページでは、ランク5エクシーズモンスターを使用するデッキにおいて、有用なカードを幅広く紹介する。
ランク5の素材となるレベル5のモンスターは、通常召喚にリリースが必要な上級モンスターである。
このため、ランク4以下のエクシーズモンスターのように「エクシーズ召喚を目的としていないデッキがついでにエクシーズモンスターも出す」という運用は、ランク5以上では難しい。
ある程度エクシーズ召喚に特化したデッキ構築が必要となるが、代わりにランク5の質はランク4以下と比べても良いため特化してでも出す価値はある。
手札事故の危険性が少ない下級モンスターではなく上級モンスター中心の構築となるため、いかにアドバンス召喚以外の方法でモンスターを並べるかが重要となる。
エクシーズ召喚系デッキ全般の共通事項は【エクシーズ召喚】を参照。
―レベル5モンスター
エクシーズ素材にする関係上、単体のステータスの高さは二の次であり、基本的には出しやすさが求められる。
(無論、単体での汎用性や打点が高い事に越したことはないが。)
―下級モンスター
上級モンスターに比べて手札事故の危険性が少ないが、代わりに効果を無効化されるとほとんど役に立たないのが欠点。
その場合はリンク素材にして処理してしまうのが良いだろう。
上級モンスターが必要なためランク4以下に比べて3体以上のエクシーズ素材を要求するエクシーズモンスターを出す難易度が高い。
特定のエクシーズモンスターに特化した構築を除けば基本的には2体で出せるエクシーズモンスターに絞った方が良い。
―その他のランク5のエクシーズモンスターに重ねてエクシーズ召喚できるカード
【エクシーズ召喚】にもある通り、特別に必須カードと呼べるものは無い。
基本的には各々のデッキにあったカードを採用する事になる。
ただ、【ランク4】等に比べれば上級モンスターが中心になるためデッキを特化させる傾向にあり、その分相性の良いカードの方向性もやや決まりやすい。
ここではランク5を主力とするデッキのうち、メインデッキに特定のカテゴリを用いないものを紹介する。
上記の通り、特殊召喚しやすいレベル5モンスターには光属性が多いのでエクシーズ素材が揃いやすく、《セイクリッド・プレアデス》も安定して出せる。
《銀河戦士》・《霊魂の護送船》の手札事故も滅多と起こらなくなり、《フォトン・サンクチュアリ》もほぼノーデメリットになるのも利点。
また、機械族を多めにすれば制圧力の高い《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》&《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》も採用できる。
効果でレベル5にできる下級光属性としては《先史遺産ゴールデン・シャトル》(機械族)・《セイクリッド・カウスト》(獣戦士族)等が存在する。
前者は《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》のエクシーズ素材にもなり、後者は《炎舞−「天キ」》でサーチできるメリットがある。
《ゲイザー・シャーク》により墓地のレベル5だけで水属性のエクシーズ召喚が行えるのが最大の利点。
ただし、有用なレベル5の水属性は種類が少なく、デッキ構築はある程度狭まるのが難点。
上述の《サルベージ・ウォリアー》・《テセウスの魔棲物》以外では、緩い条件で手札・墓地から特殊召喚でき、チューナーでもある《彩宝龍》(海竜族)が有用な候補。
ボンディング魔法・罠カードを採用する必要はあるが、自身の効果で手札から墓地へ送る事ができ、同名カードも蘇生できる《デューテリオン》(恐竜族)も検討できる。
効果でレベル5にできる下級水属性としては《EMプラスタートル》(水族)・《セイバー・シャーク》(魚族)・《ゼンマイシャーク》(魚族)等が存在する。
《ゲイザー・シャーク》に対応はしないものの、手札が上級モンスターばかりになって手札事故を起こす危険性は少なくなる。
《蛮族の狂宴LV5》で手札・墓地から2体の戦士族を特殊召喚可能なのが最大の利点。
また、《天融星カイキ》を採用して《覇勝星イダテン》の融合召喚を狙うギミックを入れてみるのも良い。
その場合は《地翔星ハヤテ》・《天昇星テンマ》の効果の関係上、地属性・光属性に採用するモンスターを寄せて見るのも手。
アーティファクトの効果とサポートカードにより召喚権を使わずレベル5を並べやすく、光属性なので《セイクリッド・プレアデス》も使用可能。
その性質上、相手の魔法・罠除去を牽制しやすいため罠カードが効果的に決まりやすい。
先史遺産のレベルを1上げる《先史遺産ゴールデン・シャトル》の効果でレベル4先史遺産をレベル5にしてエクシーズ召喚を行う。
主力となる《先史遺産ネブラ・ディスク》と《先史遺産ゴールデン・シャトル》が光属性・機械族なので、《セイクリッド・プレアデス》や《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》が出せるのが強み。
《先史遺産モアイ》・《先史遺産トゥーラ・ガーディアン》といった特殊召喚しやすいレベル5モンスターも存在している。
《サイバー・ドラゴン》+自身の効果でレベル5になった《サイバー・ドラゴン・ドライ》の他、《銀河戦士》などを併用する事もある。
いずれも光属性・機械族なので、《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》&《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》につなげることができる。
主に《セイクリッド・カウスト》でレベル4セイクリッドのレベルを1つ上げてエクシーズ召喚する。
《セイクリッド・プレアデス》はこのデッキの生命線と言うべきカードである。
レベル4と5の水属性機械族のペンデュラムモンスターを軸に構成されたデッキ。
《ダイナミスト・ケラトプス》、《ダイナミスト・ブラキオン》といった特殊召喚しやすいレベル5モンスターが存在する。
これらのモンスターを使えば召喚権を使わずにリンク召喚しつつ、ペンデュラム召喚でモンスターを並べてエクシーズ召喚できる。
機械族なので《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》をエクシーズ召喚できるのも特徴。
レベルを柔軟に変更できるカテゴリで、概ねランク3〜5のエクシーズ召喚を得意とする。
《ゼンマイソルジャー》・《ゼンマイシャーク》など、レベルを5に変更できる効果を持つ下級モンスターが多い。
エクシーズ召喚デッキ共通の弱点は【エクシーズ召喚】の弱点の項を参照。
展開力では下級モンスター中心のランク4以下に比べてどうしても劣るためできる事なら1体1体を維持したい。
幸い、《セイクリッド・プレアデス》・《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》といった制圧力の高いものや、《FA−クリスタル・ゼロ・ランサー》の様に打点と耐性を併せ持つモンスターも存在する。
相手次第なところはあるが、上記のモンスター等は他のカードのサポート無しでの維持も狙えなくもない。
もっとも、エクストラモンスターゾーンに出した場合は下手に維持すると次のエクシーズ召喚が行えなくなるのでその辺りは臨機応変に立ち回る必要がある。
最大の弱点は上級モンスター中心の手札事故の怖さだろう。
初手が悪ければ何も出せない、あるいは低ステータスのモンスター1体を出しただけでターンエンドという事すら平気で起こり得る。
手札事故を警戒して召喚サポートを複数投入するのも手だが、積みすぎると逆にそれらが固まった場合に手札事故になってしまう。
また、召喚サポートの分だけ手札消費が荒くなり、エクシーズ召喚そのものを無効にされた場合やエクシーズ召喚直後の除去が非常に痛い。
伏せカードが複数ある場合は特に警戒して動きたい。
また、除去効果を持つエクシーズモンスターは多いものの、それらの多くが対象をとる効果なため、そちらの耐性を付けられると苦しい。
あまり除去をエクシーズモンスターに頼り過ぎないことも重要である。