リクルーターの連続自爆特攻を中心としたコンボデッキ。
ここでいうリクルーターとは、基本的に以下の能力を持つモンスターを指す。
このカードが戦闘によって墓地へ送られた時、デッキから○○○のモンスター1体を 自分のフィールド上に特殊召喚する事ができる。
普通の場合リクルーターは「戦線維持・特定モンスターのサーチ」などを目的として、ビートダウンを筆頭に様々なデッキに投入される。
だがこのデッキでは「リクルーターによって特殊召喚されたモンスターはそのまま攻撃できる」特性に着目し、その動きを中心としたコンボによって勝利を狙う。
リクルーターの自爆特攻だけではデッキ圧縮くらいしかできないが、その他の戦闘を介して効果が発動するカードの併用によって1ターンキルを狙うのだ。
このデッキではどれだけ連続で戦闘を行えるか、それが非常にコンボ成功に対して大きな比重を占めている。
つまりは連鎖的にリクルートを行えるリクルーターを採用することが不可欠である。
以下に連続リクルートに向いているリクルーターを挙げる。
《コーリング・ノヴァ》⇔《シャインエンジェル》⇒《ユーフォロイド》⇒《UFOタートル》⇒《仮面竜》⇒《軍隊竜》
《巨大ネズミ》⇒《共鳴虫》⇒《ドラゴンフライ》⇒《軍隊竜》
上のパターンなら6種18体、下のパターンでも4種12体の自爆特攻を行える。
つまり1度のバトルフェイズで戦闘を介する効果が10回以上も発動できるのである。
このデッキは自爆特攻をコンボの中心としているため、尋常ではないスピードでライフポイントが減っていく。
1ターンキルに成功すればいいが、それができなかった場合相手ターンのたった1度の戦闘やバーンで敗北してしまう可能性もある。
それを避けるため反射ダメージを抑える工夫が必要。
主に《スピリットバリア》や《レインボー・ライフ》などがその筆頭である。
また、デッキ内にルートの途中のリクルーターが1枚もない場合連鎖が終わってしまうので、墓地・手札からデッキにリクルーターを戻せるカードは重要。
例として《貪欲な壺》《転生の予言》《打ち出の小槌》など。大きなディスアドバンテージにはなるが、《謙虚な壺》の採用すら検討できるかもしれない。
《悪魔の調理師(デビル・コック)/The Bistro Butcher》 効果モンスター 星4/闇属性/悪魔族/攻1800/守1000 このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、 相手はデッキからカードを2枚ドローする。
《シエンの間者/Shien's Spy》 通常魔法 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。 このターンのエンドフェイズまで、選択したカードのコントロールを相手に移す。
《悪魔の調理師》を相手に送りつけた後上記のルートでリクルーターを自爆特攻させ、大量ドローによってエクゾディアを揃えるデッキ。
採用するカードは上記のリクルーターの他《悪魔の調理師》、《シエンの間者》《強制転移》などのコントロール転移カード、エクゾディア一揃いである。
このデッキで最もつらいのは《悪魔の調理師》の効果の都合上反射ダメージを抑えられないことである。
解決法は《神の恵み》で回復する、《勇気の旗印》で自軍の全体強化を図る、《電動刃虫》と《スピリットバリア》の併用などである。
《電動刃虫》と《スピリットバリア》を併用する場合ドロー枚数は半分に減る。
しかし、デッキの最後の1枚がエクゾディアだった場合でも確実にドローできるという利点もある。
構築の際には《悪魔の調理師》・《リロード》は3枚積み。
前者は確実に引きたいキーカードであり、後者はリクルーターで溢れた手札をバトルフェイズ中に調整する目的である。
他にはエクゾディア・リクルーター両方のサーチに貢献する《クリッター》、デッキにリクルーターを戻すための《打ち出の小槌》・《貪欲な壺》などを適宜採用すればよい。
《悪魔の調理師》とリクルーターを同時にフィールドに並べるには、まずはリクルーター、次のターンに《悪魔の調理師》を召喚すると成功しやすい。
その後は《シエンの間者》などで送りつけた《悪魔の調理師》にリクルーターで連続自爆特攻を行えばコンボは成功である。
滅多に見ないが《神殿を守る者》には要注意である。
コンボの邪魔になるだけではなくそのままの状態では《悪魔の調理師》でも倒すことが出来ない。
この場合は《勇気の旗印》で強化した《悪魔の調理師》で戦闘破壊しよう。
《ジャンク・アタック》 装備魔法 装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、 破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
相手フィールド上の適当なモンスターに《ジャンク・アタック》を装備させ、リクルーターによる連続自爆特攻でバーンダメージを与えるデッキ。
採用するカードは上記のリクルーターの他《ジャンク・アタック》である。
このデッキの動かし方は上の【調理師エクゾ】よりも単純で、《ジャンク・アタック》を装備させた相手のモンスターに自爆特攻するだけである。後はこのコンボをサポートするカードを入れればよい。
このデッキで特別注意が必要なことは相手フィールド上に表側攻撃表示で攻撃力が1400を超えるモンスターがいなくてはならない点である。
普通のビートダウンが相手ならば簡単に条件は満たせるだろうが、確実さを求めるならば《エネミーコントローラー》などを用いて無理やり叩き起こす手もある。
以下でこの他に採用すべきカードを挙げていく。
モンスターでは《ジャンク・アタック》をサーチできる《名工 虎鉄》、更にこれとリクルーター両方のサーチに役立つ《クリッター》などがよい。
魔法・罠では《『守備』封じ》や《アームズ・ホール》がコンボのサポートに役に立つ。
バーンデッキの色を強めるのであれば《悪夢の拷問部屋》や《停戦協定》なども有効。
前者を使えば上記のどちらのルートでも始めの3種類のリクルーターで8000を超えるダメージを与えられ、後者は《エネミーコントローラー》の適用範囲を広げるのにも役立つ。
後は《スピリットバリア》や《レインボー・ライフ》を採用しておけば自分の残りライフを気にせず自爆特攻できる。
安定性を求めてリクルーターを2種類だけにし、シナジーのあるカードと共に構築することも可能。主に下のパターンが考えられる。
コンボの主軸がリクルーターと自爆特攻であるためそれらを阻害する《マクロコスモス》などの全体除外カード、ロックカードや攻撃反応型罠の対策が必要である。
こういったカードの対策に魔法・罠除去カードは多めに採用しよう。幸い大概のロックカード・全体除外カードは永続魔法・永続罠なので《大嵐》・《サイクロン》の他に《ツイスター》でも十分対応できるだろう。
またデッキ全体の攻撃力も低いのでモタモタしていると殴り倒されてしまう。
こういったビートダウンの対策に《平和の使者》を使うのもよい。このデッキで採用されているリクルーターは攻撃力が1500未満のため破壊せずとも問題なくコンボを行える。
上記の弱点を埋めるためサイドデッキに帝モンスターを採用しておくのも悪くない。
リクルーターは場持ちがいいのでアドバンス召喚のリリース要員にも向いている。
ただ、いくら強力だとはいえあくまで帝は様々なデッキへの対策でありこのデッキの本分を失わないようにしたい。