獣族モンスターを主体にした種族統一デッキ。
この種族で統一する主なメリットは以下のようなものがある。
また、レベル4、あるいはレベル4以下のモンスターは加えて下記の恩恵を受けられる。
かつては【バブーン】や【レスキューシンクロ】として選考会での実績も残した。
しかし、《森の番人グリーン・バブーン》は裁定変更による弱体化、《レスキューキャット》に至っては禁止カード化により構築が不可能となっている。
もっとも、《森の番人グリーン・バブーン》に関しては獣族の効果破壊手段の増加により、以前ほどではないがフィールドに出す難易度は低くなっていると言える。
かつての栄華は再現できないが、地力は侮れない種族といえよう。
《エアーズロック・サンライズ/Ayers Rock Sunrise》 通常魔法 「エアーズロック・サンライズ」は1ターンに1枚しか発動できない。 (1):自分の墓地の獣族モンスター1体を対象として発動する。 その獣族モンスターを特殊召喚し、 相手フィールドのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、 自分の墓地の獣族・植物族・鳥獣族モンスターの数×200ダウンする。
《魔獣の懐柔/Obedience Schooled》 通常魔法 (1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動できる。 カード名が異なるレベル2以下の獣族の 効果モンスター3体をデッキから特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、 エンドフェイズに破壊される。 このカードの発動後、ターン終了時まで 自分は獣族以外のモンスターを特殊召喚できない。
主に最上級モンスターによるビートダウン型か、下級モンスターによる展開を主戦軸とする2つに分かれる。
その下級モンスター型もレベル4軸と《子狸ぽんぽこ》、《子狸たんたん》を利用した【ローレベル】軸に細分化される。
下級アタッカーには《怒れる類人猿》や自己強化効果を持つ《ファイターズ・エイプ》、《レスキューラビット》からリクルートできる《暗黒の狂犬》などが扱いやすい。
《フレムベル・ヘルドッグ》は《幻獣の角》とも相性が良く、リクルート先にも《焔虎》や《陽炎獣 サーベラス》が利用できる。
同じ属性の《火舞太刀》で《炎王の急襲》を共有できるメリットもある。
効果による除去手段には《ライトロード・ハンター ライコウ》や《ゼンマイニャンコ》等が存在する。
特に《ライトロード・ハンター ライコウ》は墓地肥やし要員としても優秀であり、デッキタイプに依存せずに投入できる。
このカードのためだけに《光の援軍》も採用することも考えられる。
また、リクルーターの種類が豊富なのも特徴である。
セットの状態でリクルートできる《素早いビッグハムスター》や同名カードを2体呼び込める《素早いモモンガ》等、これ以外にも様々なリクルーターを内包している。
直接の種族サポートとは関係ないが《レスキューラビット》や《巨大ネズミ》といった、優秀なリクルーターが存在するのも無視できない利点。
これらをフル活用することで戦線維持とデッキ圧縮を兼任できる。
サポートカードも優秀なものが多く揃っている。
特に《エアーズロック・サンライズ》はデメリット無く蘇生が可能であるため、クセが強い最上級モンスターでも展開が容易である。
また、戦闘補助とドローを兼ねる《幻獣の角》、レベル2以下の大量展開が可能な《魔獣の懐柔》なども該当する。
《激昂のミノタウルス》や《暗黒のマンティコア》、《烏合の行進》を絡めた【ビースト】方面へ向かっても面白い。
シンクロモンスター・エクシーズモンスターにも面白いカードが揃っている。
獣族を素材に指定する《ライトニング・トライコーン》系統や《氷結のフィッツジェラルド》・《猿魔王ゼーマン》がおり、狙ってみてもいいだろう。
同様にシンクロ素材を指定するが《ナチュル・ビースト》や《魔轟神獣ユニコール》は強力な無効効果を持つ。
《森の番人グリーン・バブーン》や《キング・オブ・ビースト》は専用カードが必要なデッキであり、上記の構築とは一線を画す。
カテゴリ単位で見ると極星獣は独自のシナジーで展開を補助し、《極神皇トール》を搭載できるようになる。
総じて種族デッキとして幅広い構築が可能なのが特徴といえるだろう。
主にレベル2の獣族モンスターを軸としたデッキ。
獣族には《子狸ぽんぽこ》・《子狸たんたん》を筆頭に、《素早いモモンガ》・《ゼンマイニャンコ》・《ライトロード・ハンター ライコウ》など有用なモンスターが揃っている。
《森の聖獣 カラントーサ》や《森の聖獣 ヴァレリフォーン》も使いやすく、またデッキの構築によっては《森の聖獣 ユニフォリア》も活躍できるだろう。
チューナーとしては、先述した《森の聖獣 ヴァレリフォーン》の他に、《キーマウス》・《虚栄の大猿》・《魔轟神獣ケルベラル》などが候補に上がる。
《キーマウス》は貴重なレベル1チューナーであり、地属性であるため、《ナチュル・ビースト》のシンクロ召喚を狙いやすい。
デッキからレベル3以下の獣族モンスターをサーチできるため、《ナチュル・ビースト》を投入しない場合にも活躍できる。
《虚栄の大猿》は手札から特殊召喚できるレベル5チューナーで、さらに自身のレベルを変動させることができる。
このカードにより、ナチュルシンクロモンスターや《サンダー・ユニコーン》・《ボルテック・バイコーン》などの獣族シンクロモンスターを採用できる。
《魔轟神獣ケルベラル》は手札から墓地へ捨てられた時に自己再生するレベル2チューナーで、《森の聖獣 ヴァレリフォーン》と相性が良い。
魔轟神の名を持つため、強力なシンクロモンスターである《魔轟神獣クダベ》・《魔轟神獣ユニコール》をデッキに投入できる。
主力となるモンスターのほとんどがレベル2であるため、ランク2のエクシーズモンスターを特殊召喚することは簡単である。
中でもランク2の獣族エクシーズモンスターである《No.64 古狸三太夫》は非常に強力で、このデッキの存在意義の一つと言える。
《素早いモモンガ》や《森の聖獣 ヴァレリフォーン》により素早くエクシーズ素材を揃えられるため、2体以上を並べることも可能。
また効果で特殊召喚される影武者狸トークンは地属性・獣族のレベル1非チューナーであるため、シンクロ召喚に利用することもできる。
《森の聖獣 ヴァレリフォーン》との組み合わせで《ナチュル・ビースト》を、《虚栄の大猿》との組み合わせで《神樹の守護獣−牙王》を狙える。
特に《神樹の守護獣−牙王》と《No.64 古狸三太夫》が並んだ場合、除去することは難しく、相手の攻撃に対する擬似的なロックにもなる。
相性の良い魔法・罠カードと言えば、このデッキの存在意義の一つである《魔獣の懐柔》の名が上がるだろう。
発動条件の緩さもさることながら、レベル2以下の獣族効果モンスターを3種類デッキから特殊召喚する、という凄まじい効果を持つ。
手札のモンスターと《魔獣の懐柔》の2枚から、先述したシンクロモンスターやエクシーズモンスターを容易く並べられるのである。
デッキから3枚ものカードをリクルートできるためデッキ圧縮にもなり、また特定のモンスターを墓地に置いておきたい場面でも役立つ。
主に獣族が存在する場合に自己再生可能な《チェーンドッグ》を、エクシーズ召喚によるデメリット解除で使いまわす。
必然的にランク4が中心となり、その中でも《恐牙狼 ダイヤウルフ》とのシナジーが光る。
《チェーンドッグ》の性質上、2体の獣族を並べる必要がある。
《ダイガスタ・エメラル》とのコンボからも、《レスキューラビット》および《暗黒の狂犬》は是非採用したい。
加えて、同じく自己再生可能な《焔虎》、これをリクルートできる《炎王の急襲》・《フレムベル・ヘルドッグ》も採用候補。
《炎王の急襲》を積む場合は《火舞太刀》を採用しておくと役立つだろう。
総合的に獣族の供給が容易となるため《幻獣の角》が使いやすくなる。
このほかの候補としては《レスキューラビット》に対応する2種目の通常モンスターとして、《炎王の急襲》にも対応する《グレート・アンガス》があげられる。
こちらも追加する場合は、《龍の鏡》を併用して《始祖竜ワイアーム》の融合召喚を狙うのも手。
ランク4を軸とする都合上《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の展開が狙いやすく、《チェーンドッグ》自己再生時は必然的に《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の特殊召喚も狙えるため、これをエクストラデッキに用意しておく事で墓地融合からの展開も選択肢に加えられるようになる。
自壊・自爆特攻を多用する都合《補給部隊》との相性もよいので、《アサルト・ガンドッグ》も有効だが、召喚権の兼ね合いに注意。
デメリットがあるものの、初動として優秀で、結果的に墓地に送られやすく《エアーズロック・サンライズ》を活かしやすい《俊足なカバ バリキテリウム》の採用も検討できるだろう。
他の獣族紋章獣とこのデッキのシナジーは小さいが、《紋章獣レオ》も強力なアタッカーとなる。
なお直接ランク4には繋がらないが、《素早いビッグハムスター》や《極星獣タングニョースト》を利用してレベル3を並べる事で、《虚空海竜リヴァイエール》が利用できる。
《レスキューラビット》や、《恐牙狼 ダイヤウルフ》での破壊などで除外された自己再生モンスターを帰還させる事が可能である。
獣族を融合素材とする《マスター・オブ・OZ》または《コアラッコアラ》を主軸に展開するビートダウンデッキ。
いずれも素材に特定のモンスターを指定するため《融合準備》からのサーチ、《E・HERO プリズマー》によるカード名のコピーが可能である。
加えて蘇生制限もなく破壊されても《エアーズロック・サンライズ》による再利用も容易。
《マスター・オブ・OZ》は特定の効果を持たないもののステータスの高さが強みであり、《野性解放》との相性が非常によい。
融合素材となる《ビッグ・コアラ》は通常モンスターであるため、《マスター・オブ・OZ》と《ダイガスタ・エメラル》の蘇生効果を共有できる。
最上級モンスターを扱うため手札事故が厳しいが、《七星の宝刀》のコストにする、《沼地の魔神王》等の融合素材代用モンスターを使うなどで解決したい。
《コアラッコアラ》は《野性解放》との相性こそ悪いが除去効果を内蔵しており、手札コストが続く限り何度でも使用できる。
また、《コアラッコ》・《ラッコアラ》のいずれもレベル2であるため、《魔獣の懐柔》で1度に融合素材を揃えることも可能。
この時に残りの一体もレベル2モンスターを選択し、続けてレベル2獣族を通常召喚することで《No.64 古狸三太夫》と並べられる。
さらに通常召喚した獣族が《ラッコアラ》であった場合、《コアラッコアラ》の攻撃力を3800にしつつ影武者狸トークンを生成することで1ターンキルにも到達する。
その他、闇属性・ドラゴン族を採用することで《ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》も融合召喚できる。
こちらは特定の獣族を指定せず融合カードも必要としないため融合召喚しやすい。
自己再生能力を持つ最上級モンスター《キング・オブ・ビースト》と、そのコストとなりサルベージ能力を備える《モジャ》を利用するデッキ。
基点となる《モジャ》の複数採用は確実として、《キング・オブ・ビースト》の採用枚数だが、墓地から特殊召喚可能であることを考えればあまり必要の無いように思える。
しかし《モジャ》と違いサーチ等に対応していないため、3枚積みも充分考慮できる。
手札でダブついてしまった分は、後述のカードの手札コストとする事で有効活用したい。
《モジャ》専用リクルーターの《ビーストライカー》は打点にやや難があるものの、相手に依存せず能動的に、かつ素早く効果を発動できるため強力。
さらに《モジャ》のサルベージに対応する点は見逃すことの出来ない利点である。
その他《モジャ》は《巨大ネズミ》や《素早いビッグハムスター》などによってもリクルート可能。
発動条件やデッキの対応モンスターによって採用するカードや枚数を考えたい。
このデッキで非常に高いシナジーを持つのが《魔轟神獣キャシー》である。
レベル1という点で《ワン・フォー・ワン》は勿論《モジャ》の再利用が可能な《金華猫》・《ロックキャット》を共有でき、それぞれ《フォーミュラ・シンクロン》・《魔轟神獣ユニコール》に直接繋げることが可能。
《ビーストライカー》を利用した除去コンボも強力である。
《素早いビッグハムスター》からのリクルートなどでレベル4と組み合わせた場合にシンクロ召喚が狙える《魔轟神レイジオン》は、手札消費の荒くなりがちなこのデッキを強力にバックアップする。
さらには《キング・オブ・ビースト》との組み合わせでは汎用性の高いレベル8となり、《金華猫》を経由すれば高レベルのシンクロ召喚もそう難しくない。
純粋に効果の面でも強力であるため、積極的に採用すべきカードであることは間違いない。
同様にレベル1のチューナーとしては《キーマウス》が存在する。
魔轟神のシンクロモンスターが利用できない点で大きく遅れを取るが、ナチュルシンクロモンスターやサーチ、特に《金華猫》に対応するという利点がある。
チューナーではないが、《フレムベル・パウン》も同様に《金華猫》をサーチでき、サポートカードを共用しやすい《フレムベル・ヘルドッグ》からのリクルートが可能である。
《森の番人グリーン・バブーン》は《キング・オブ・ビースト》同様墓地に置くことで効果を使用でき、レベルも共通するため前述の《魔轟神獣キャシー》と相性が良い。
あわせてランク7のエクシーズ召喚も狙える。
難点としては最上級モンスターとしての打点の低さや、除外に弱い点まで共通している点。
《幻獣の角》・《収縮》・《トラップ・スタン》などでのカバーも考えられるが、このデッキにおいては下級モンスターに戦闘に適さないものが多くなりがちであるため、特にコンバットトリックのカードを採用する場合にはバランスを深く考慮したい。
《金華猫》や《モジャ》などの存在から《強制転移》も強力な1枚。
ただし確実性は低い点は注意したい。
《魔轟神獣キャシー》及び《キング・オブ・ビースト》等を利用する上で《サンダー・ブレイク》は攻防ともに使える強力な除去カード。
ただし【魔轟神】や【インフェルニティ】ほど手札コストの結果的な回収率が高い訳でもないので、リクルーターと相性の良い《貪欲な壺》も併用しておきたい。
なんと言っても除外に弱いため、サイドデッキに《王宮の鉄壁》は必須といっても過言ではない。
《金華猫》も少なからず恩恵を受けることが出来るので、環境次第ではメインデッキから投入を考えても良いかもしれない。
《キング・オブ・ビースト》の攻撃力を上回るモンスターを大量に展開できるデッキは厳しい。
《スキルドレイン》や《王虎ワンフー》によって牽制するのも手か。
《森の番人グリーン・バブーン》を主力としたデッキ。
詳しくは【バブーン】へ。
《レスキューキャット》から獣族のチューナーと非チューナーを特殊召喚し、シンクロ召喚するデッキ。
詳しくは【レスキューシンクロ】へ。
墓地を整えた状態で《ライトニング・トライコーン》をシンクロ召喚するデッキ。
詳しくは【ライトニング・トライコーン】へ。
《光のピラミッド》を始めとした召喚サポートを利用することで《アンドロ・スフィンクス》と《スフィンクス・テーレイア》を並べ、《スフィンクス・アンドロジュネス》の特殊召喚を狙う。
詳しくは、【光のピラミッド】へ。