永続罠3枚で特殊召喚できる《神炎皇ウリア》を切り札にしたデッキ。
ロック系の永続罠や罠モンスターで場をコントロールしていく、【フィフティ・フィフティ】と似たデッキである。
しかし、《ザ・カリキュレーター》や帝、シンクロモンスターを採用した攻撃的なデッキ構成もしやすい。
《神炎皇ウリア/Uria, Lord of Searing Flames》 特殊召喚・効果モンスター 星10/炎属性/炎族/攻 0/守 0 このカードは通常召喚できない。 自分フィールドの表側表示の罠カード3枚を墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる。 (1):このカードの攻撃力は、自分の墓地の永続罠カードの数×1000アップする。 (2):1ターンに1度、相手フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。 セットされたそのカードを破壊する。 この効果の発動に対して魔法・罠カードは発動できない。
《神炎皇ウリア》を投入したデッキ構成において重要なことは、永続罠の選択である。
永続罠を多用したデッキ構成だと、その分《神炎皇ウリア》を特殊召喚した時の攻撃力は増大する。
しかし、罠カードを封じられると相手に対して牽制ができなくなるので、ゲームに勝利する事は難しくなる。
また永続罠だけではモンスター除去がし辛く、そのモンスターによる除去によって場を乱される事も多々ある。
永続罠と魔法カード・モンスターカードの選択・比率が重要となる。
ロック軸かビートダウン軸、どちらかのデッキ構成を基本とした方が比較的、安定したデッキを組みやすいと考えられる。
《神炎皇ウリア》をサーチするため、《融合徴兵》・《融合準備》も採用したい。
耐性を付与するための《神縛りの塚》・《失楽園》も候補となる。
《マジック・プランター》や《ラッキーパンチ》などドローソースになるカードも良い。
《マジック・プランター》で墓地へ送るカードを《安全地帯》や《ポールポジション》にすればアドバンテージを稼ぐ事もできる。
どちらも《神炎皇ウリア》を守る事にも使える為、無理無く入れる事ができるだろう。
《名推理》や《モンスターゲート》、《針虫の巣窟》等で大量に永続罠を墓地へ送る事で特殊召喚時の攻撃力を上げ、一撃必殺を狙う事も可能である。
ただし、《神炎皇ウリア》自身も墓地に送られる可能性があるので、《死者転生》や《創世の預言者》を入れることも考えられる。
フィールドにある《神炎皇ウリア》や永続罠を守るために、《神の宣告》や《魔宮の賄賂》・《宮廷のしきたり》等も採用を検討したい。
《王宮のお触れ》対策に《トラップ・イーター》、《サイクロン》を用意するのも良い。
単体ロックカードは、《拷問車輪》や《闇の呪縛》のような自壊効果を持つものより、《デモンズ・チェーン》や《六芒星の呪縛》の方がこのデッキには適している。
《神炎皇ウリア》自身は守備表示にされることに弱いので、高い攻撃力を活かす事を兼ねて《最終突撃命令》を入れてみるのもいいだろう。
ただし《最終突撃命令》は《メタル・リフレクト・スライム》とは相性が悪いので注意したい。
《暗黒の召喚神》は召喚条件を無視して《神炎皇ウリア》を特殊召喚できるので採用しておきたい。
上級モンスターなので、適当な罠モンスターをリリースしてのアドバンス召喚が基本となる。
墓地へ送られても《神炎皇ウリア》をサーチできるため無駄になりにくい。
ただし、特殊召喚したターンは攻撃できないため、他の防御カードで1ターン維持するか、《カタパルト・タートル》とのコンボを用いたい。
上記のロック寄りなデッキ構築に比べ、《モンスターBOX》や《銀幕の鏡壁》等の迎撃罠カードや罠モンスターで相手の攻撃を防ぎながら戦う。
永続罠カードを多用する点以外では、基本的なビートダウンと変わらない。
罠モンスターには攻撃ができる《死霊ゾーマ》や《深淵のスタングレイ》、壁になる《メタル・リフレクト・スライム》が投入できる。
さらに《宮廷のしきたり》を発動すれば、場に出ている罠モンスターは戦闘・カードの効果によって破壊されない壁になる。
また、他の永続罠も破壊から守ることができるので《神炎皇ウリア》との相性は良い。
他に罠モンスターをリリース要員として、【帝コントロール】軸にする事も考えられる。
この場合、さらに《魔封じの芳香》を投入し、【アロマ・コントロール】の構成も取り入れても良いが、デッキ構築は難しくなる。
また罠モンスターをシンクロ素材とした【シンクロ召喚】軸の構成も可能である。
事前に罠モンスターをセットしていれば、次のターンにシンクロ召喚をして奇襲を狙える。
チューナーには数少ない罠モンスターでありチューナーでもある《シェイプシスター》や《クレボンス》等の場持ちの良いものを採用し、《神炎皇ウリア》召喚の時間稼ぎも考えたい。
《ザ・カリキュレーター》は罠モンスターと相性が良い。
罠モンスターはセットされていればフィールド上に出したい時にすぐに展開できるので《ザ・カリキュレーター》の攻撃力を簡単に上げることができる。
フィールド上に1体でも《メタル・リフレクト・スライム》が存在すれば攻撃力3600の爆発的な攻撃力を得ることができるのである。
滅多に無いがフィールド上に《ザ・カリキュレーター》が1体《メタル・リフレクト・スライム》が3体存在すれば星の数があわせて32個になり攻撃力9600の1ターンキルが可能なモンスターとなる。
おまけに、《ザ・カリキュレーター》は《神炎皇ウリア》とも相性が良い。
《モンスターBOX》を採用しているのなら、それと絡めて《一撃必殺侍》を投入してもよい。
その他のモンスターは、汎用性が高く単体で扱いやすいモンスターを採用すると良いだろう。
詳しくは【ロックバーン】の項を参照。
《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》を筆頭に、《死霊ゾーマ》や《拷問車輪》などでバーンして、《神炎皇ウリア》をフィニッシャーとする軸。
安定性があり、《神炎皇ウリア》の一撃も決めやすい。
ロックカードとして《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》・《光の護封壁》・《メタル・リフレクト・スライム》・《スクリーン・オブ・レッド》などを採用。
そのほか、採用しやすいカードは以下のようなものが考えられる。
【アロマ・コントロール】をベースにした【神炎皇ウリア】。
《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》や《光の護封壁》で攻撃ロックを行い《魔封じの芳香》と《心鎮壷》で確実にアドバンテージを奪う。
しかし、決定的な違いとして搭載する永続罠カードの量が挙げられる。
デッキの半数以上を有力な永続罠で占め、フィニッシャーとして《神炎皇ウリア》を搭載。
有力な永続罠カードとして《生贄封じの仮面》・《暗黒の呪縛》・《拷問車輪》などを採用。
単発使用の《拷問車輪》や《闇の呪縛》などは、十分な防御力があり墓地にも行きやすいので効率が良い。
他、《氷帝メビウス》や《人造人間−サイコ・ショッカー》などのアドバンス召喚やウイルスを封じられる《生贄封じの仮面》を採用するのもいい。
攻撃力の高いモンスターを除去できる《底なし流砂》やダメージを減らせられる《銀幕の鏡壁》などは能動的に墓地へ送ることができるので場が詰まりにくい。
また、《不吉な占い》を使えば止めの一撃を刺しやすくなり、相手の戦略を読みやすくなる。
《つり天井》も魔法&罠カードゾーンを圧迫するが相手の表側表示のモンスターを一掃することもできる。
《つり天井》はサイクル・リバースモンスターを採用しやすいこのデッキには非常に相性が良い。
また、サイクル・リバースモンスターに《スピリットバリア》と《アストラルバリア》を組み合わせれば、ターンが進むごとに大きくアドバンテージを得られるだろう。
自分の魔法&罠カードゾーンを守るために《神の宣告》・《魔宮の賄賂》などのカウンター罠や《偽物のわな》の採用も検討したい。
このデッキは一度でも大量にアドバンテージを失われると持ち直す可能性はほとんど無いと考えられるからである。
このデッキでは魔法カードは《魔封じの芳香》を最大限に活かすためにできるだけ採用しない方が良い。
採用するとすれば永続魔法だと強固にロックできる《レベル制限B地区》・《異次元の境界線》・《平和の使者》など。
《レベル制限B地区》は強固なロックにしたい場合は入れた方が良い。
《異次元の境界線》・《平和の使者》はどちらかを採用すれば良い。
魔法カードを使わずさらに強固なロックがほしいのであれば《異次元の境界線》を選び、それ以外の場合は《平和の使者》を採用すれば良いだろう。
モンスターについてはサイクル・リバースモンスターを採用しやすい。
特に《スカラベの大群》・《イナゴの軍勢》・《デス・ラクーダ》などが挙げられる。
また、《レベル制限B地区》・《異次元の境界線》を使用している場合、《神炎皇ウリア》で攻撃する時はそのカードを破壊する必要がある。
自分の魔法&罠カードゾーンを墓地へ送るモンスター、《オオアリクイクイアリ》や《プレートクラッシャー》の採用が考えられる。
また、以下のモンスターも採用が考えられる。
ロックが決まった際の安定性は本家【アロマ・コントロール】にも勝るが、手札事故率もその分上昇している。
しかし、《神炎皇ウリア》を負荷なく搭載でき、且つ活躍させやすい。
【カオスゲート】のギミックを利用し、1ターンキルに完全に特化したタイプ。
1つのタイプとしては、デッキに投入するのは永続罠、《神炎皇ウリア》・《創世の預言者》で構成し、余計なモンスターは投入しない。
壁は《メタル・リフレクト・スライム》などの罠モンスターでまかない、《名推理》か《モンスターゲート》で大量の永続罠を墓地に落とす。
《創世の預言者》が特殊召喚されたなら、墓地にあるはずの《神炎皇ウリア》をサルベージして特殊召喚する。
もう1つのタイプとしては、永続罠、《神炎皇ウリア》・《ファントム・オブ・カオス》・《カタパルト・タートル》を利用し射出による1ターンキルを狙うタイプ。
《ファントム・オブ・カオス》によって《神炎皇ウリア》をコピーする事で莫大な攻撃力を得、《カタパルト・タートル》で射出する事で1ターンキルを達成する。
どちらも《リミット・リバース》に対応しているため蘇生は容易だが、永続罠の枚数がさらに必要となりモンスターが2種類必要なため、《名推理》・《モンスターゲート》による墓地肥やしが止まりやすくなる。
《死者転生》等を併用し、《神炎皇ウリア》によるビートダウンも視野に入れる事が考えられるか。
ライトロードの墓地肥やし効果を利用したデッキ。
【ウリアゲート】には及ばないものの、高速で墓地を肥やすことができ、《神炎皇ウリア》の攻撃力も加速度的に上昇していく。
《ライトロード・マジシャン ライラ》・《ライトロード・ハンター ライコウ》など、除去能力に優れたモンスターを無理なく搭載できる。
こちらでは《ライトロード・バリア》の採用が検討できる。
上記の【ウリアゲート】に近い構築だが、こちらは《隣の芝刈り》を採用した60枚構築である点が異なる。
相手の初期デッキ枚数が40枚だった場合、《隣の芝刈り》を発動できれば20枚もの墓地肥やしとなり、相当な永続罠が墓地へ送られることとなる。
《暗黒の召喚神》が墓地へ送られればサーチ効果により《神炎皇ウリア》を手札に加えることもできる。
《神炎皇ウリア》自身が墓地へ送られた場合は《ファントム・オブ・カオス》でコピーした後に《カタパルト・タートル》で射出するのが良い。
前述の通り、このデッキの弱点はやはり罠カードを破壊、バウンス、そして封じられることだろう。
破壊では《サイクロン》・《氷帝メビウス》・《ブラック・ローズ・ドラゴン》など。
そして、罠カードを封じるカードでは《王宮のお触れ》・《人造人間−サイコ・ショッカー》が挙げられる。
破壊に対しては《宮廷のしきたり》の登場でかなり改善されたが《王宮のお触れ》・《人造人間−サイコ・ショッカー》を出されるとかなり厳しい戦いを強いられる。
ただ、《王宮のお触れ》は発動されても罠カードの発動は可能なので《神炎皇ウリア》を出すことが可能なのは覚えておきたい。
また、《マクロコスモス》などの除外カード対策に《王宮の鉄壁》を少なくともサイドデッキには用意しておきたい。
最も危険な相手が《ダーク・シムルグ》。
セットを封じられるため倒さない限り、罠カードのセットができなくなってしまう。
その上召喚条件も緩く、再生能力まで備えているため恐怖この上ない。
シンクロモンスターやその他、特殊召喚モンスターの対策にもなる《大天使クリスティア》などの特殊召喚対策。
ややピンポイントではあるが闇属性モンスターメタカード(《暗闇を吸い込むマジック・ミラー》など)を入れておくといいだろう。
他にも、《神炎皇ウリア》の効果でセットカードを破壊できるのは自分のメインフェイズのみなので、相手のエンドフェイズから自分のスタンバイフェイズまでの間に《サンダー・ブレイク》等で除去される事もある。
ただし自分もそのタイミングでの魔法・罠カードの発動は可能なので、《心鎮壷のレプリカ》や《禁じられた聖槍》等を使いそれらのカードから《神炎皇ウリア》を守りたい。