「墓守」と名のついたモンスターを主力として扱うデッキ。
墓守専用フィールド魔法の《王家の眠る谷−ネクロバレー》の強い干渉力と関連カードの存在から【王家の眠る谷−ネクロバレー】とも言える。
第3期に登場した頃から根強い人気を誇っており、フィールド魔法を主軸としたデッキでも【伝説の都 アトランティス】に次いで歴史がある。
ABSOLUTE POWERFORCEでは、万能除去カードである《墓守の末裔》やサルベージカードの《墓守の石版》が登場し、一層強化された。
《王家の眠る谷−ネクロバレー/Necrovalley》 フィールド魔法 フィールド上の「墓守の」と名のついたモンスターの 攻撃力・守備力は500ポイントアップする。 また、墓地のカードに効果が及ぶ 魔法・罠・効果モンスターの効果は無効化され、 お互いに墓地のカードをゲームから除外できない。
《王家の生け贄/Royal Tribute》 通常魔法(準制限カード) 「王家の眠る谷−ネクロバレー」が自分フィールド上に 存在している時に発動する事ができる。 お互いの手札にあるモンスターカードを全て墓地に捨てる。
このデッキにおいて最も重要なキーカードは《王家の眠る谷−ネクロバレー》である。
デュエルでは強力なカードを召喚・発動する場合に、墓地を利用することが多く、「墓地封じ」という効果は相当の拘束力を持つ。
さらに、墓守を全体強化するこのカードは、デッキ構築に際しても大きな影響力を持つ。
特に、墓守単体の攻撃力は低く設定されているため、このカードをいち早く手札に加えて発動し、維持させることが重要である。
―その他のモンスター
―闇属性・魔法使い族サポートカード
墓守は魔法使い族で統一されており、《墓守の司令官》以外は闇属性のため、これらのサポートカードを利用できる。
―その他の魔法・罠カード
墓守唯一の最上級モンスターの《墓守の大神官》を軸とする。
《マジシャンズ・サークル》や《降霊の儀式》などを使い、《墓守の大神官》を使い回す。
身代わり効果のコストは《墓守の石版》で補えるため比較的行い易い。
《墓守の偵察者》の展開能力を活かし、ランク4のエクシーズ召喚を狙うデッキ。
《No.66 覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル》を中心に汎用エクシーズモンスターで脇を固める。
ただしリバース効果は現環境では遅いので、自分のターンに即座に展開できる《召喚僧サモンプリースト》や《稲荷火》といったカードで補助するのが望ましい。
【暗黒界】をミックスしたビートダウンデッキ。
《王家の生け贄》によるハンデスで戦闘力の低さをカバーし、同時に暗黒界の大量展開を狙う。
【魔轟神】をミックスしたデッキ。
【暗黒墓守】と似たギミックを使用するが、こちらはコントロール色の強いデッキとなる。
素の打点は低めだが、展開力は大きくシンクロ召喚も狙いやすいので使いこなせれば強力。
《王家の生け贄》と《追い剥ぎゴブリン》を投入したハンデスデッキ。
守備力の高い《墓守の偵察者》と《墓守の番兵》、貫通能力を持つ《墓守の長槍兵》、表示形式変更能力を持つ《墓守の暗殺者》は、戦闘ダメージを与えやすく、《追い剥ぎゴブリン》と相性が良い。
墓守の長所をアレンジしているため、ハンデスに失敗してもそう戦況が悪化しないのがこのデッキの特長である。
《墓守の呪術師》と《墓守の大筒持ち》によって、効果ダメージを狙うバーンデッキ。
他のデッキと違い、《王家の眠る谷−ネクロバレー》が必須カードでない点が大きな特徴である。
《墓守の呪術師》は《地獄の暴走召喚》で大量展開し、《墓守の大筒持ち》で射出するのが基本的な動きとなっている。
カウンター罠を多く採用し、《王家の眠る谷−ネクロバレー》を守りやすくなったパーミッションデッキ。
《不幸を告げる黒猫》が各種カウンター罠のサーチに役立ち、《冥王竜ヴァンダルギオン》が打点を補う。
カウンター罠は《魔宮の賄賂》・《天罰》・《闇の幻影》・《神の警告》等の採用が検討できるが、手札事故には注意が必要である。
《スキルドレイン》を絡めることで、モンスター効果を封じ、墓守でビートダウンを行うデッキ。
墓守の効果は無効化されるものの、《スキルドレイン》下ではステータスが重要視されるので、《王家の眠る谷−ネクロバレー》による全体強化が活きる。
《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》でさらなる打点強化が見込める。
《歯車街》で《古代の機械巨竜》を特殊召喚することで、墓守に不足しがちな攻撃力をカバーしたデッキ。
Sin等のフィールド魔法の関連カードも共有できる。
【墓守猫】や【墓守ディーヴァ】等、場持ちの良い《墓守の偵察者》・《墓守の番兵》が採用されたシンクロ召喚デッキが存在する。
ただし、《王家の眠る谷−ネクロバレー》を採用しないため、【墓守】の派生ではなく、こちらがおまけのような存在となる。
キーカードである《王家の眠る谷−ネクロバレー》が処理、無力化されるカードが天敵と言える。
《王家の眠る谷−ネクロバレー》が除去されると途端に場が脆くなる。
今まで相手が手札に溜め込んでいた墓地利用系カードを使用され、戦況を逆転されやすい。
さらに、墓守が簡単に戦闘破壊され、アドバンテージを失いやすくなる。
《サイクロン》や《大嵐》等の基本的な魔法・罠除去はもちろん、《ライトロード・ハンター ライコウ》や《ゴッドバードアタック》等の万能除去にも警戒が必要。
フィールド魔法の張り替えについても同様である。
《王家の眠る谷−ネクロバレー》による墓地封じも完璧ではなく、自己再生効果や《ダーク・アームド・ドラゴン》、《裁きの龍》等の特殊召喚を止めることはできない。
《ライトロード・ハンター ライコウ》や《ライトロード・マジシャン ライラ》等を含め、【ライトロード】には相性が悪い。
《王家の眠る谷−ネクロバレー》の全体強化により底上げはされるが、その数値を上回る攻撃力を持つモンスターは多い。
特に半上級モンスターや各種特殊召喚モンスターへの対処は、重要度が高い。
シンクロ召喚に成功した時にモンスター効果の発動を行う《ブラック・ローズ・ドラゴン》等は非常に厄介である。