【凡骨ビート】 †
文字通り、キーカードは《凡骨の意地》。
《凡骨の意地》によって大量にドローしたモンスター(カード)を展開してゆくデッキ。
《凡骨の意地/Heart of the Underdog》
永続魔法
ドローフェイズにドローしたカードが通常モンスターだった場合、
そのカードを相手に見せる事で、自分はカードをもう1枚ドローする事ができる。
これを一枚張るだけでも、通常モンスターと共に他のカードが手に入る可能性があるので行動に困る確率がグンと減る。
そしてこれが二枚張られた状態で通常モンスターを正規ドローしたところで本格的な行動開始となる。
こうなると大概は通常モンスターが混ざることが連続で続くので、結果的に大幅なアドバンテージを得られることが出来るのだ。
こうして得られた大量のアドバンテージを元に、一気にモンスターを展開して勝負を決する。
- 初心的なところで―《血の代償》・《ディメンション・マジック》による魔法使い族のビートダウン
- 中級的なところで―《融合》による融合上級モンスターの一撃必殺→【凡骨融合】
- 玄人・上級的なところで―《フュージョン・ゲート》・《竜魔人 キングドラグーン》使用、《F・G・D》や《青眼の光龍》等の人気モンスターによる夢の競演、《スピリット・ドラゴン》
このように自分の場を作り上げてゆくコンボタイプに近い動きを持っている。
通常モンスターが主力で結果的に攻撃力と守備力は最高級のものが入るため、通常的な攻めと守りという点に不安はない。
また通常モンスターにしか使えない《絶対魔法禁止区域》・《闇の量産工場》・《黙する死者》・《蘇りし魂》等の魔法・罠を入れられるのもこのデッキの利点。
無論《死皇帝の陵墓》を使えば、強力な《デーモンの召喚》等が即座に召喚できる。
欠点は、安定性の低さと効果カードの低投入率。
- 基本的に《凡骨の意地》がこなければ本来の力は発揮できないので、どうしても通常モンスターのみでの単調な攻めが中心とならざるを得ない
- 基本的にデッキの半分を通常モンスターで占めなければならないので、他のデッキに比べて魔法・罠・効果モンスターの恩恵を得られない
- 例え《凡骨の意地》を使えたとしても、破壊されたり、通常モンスター以外をドローしてしまい波に乗れないこともある…このあたりは運任せ
- 結局はモンスターがダメージ源なので、《炸裂装甲》等に弱いのはお約束
このように相手からの様々な干渉に弱いので、状況によっては対応を変化させなければいけないのが辛いところ。
勝負をかける際は慎重に慎重を重ねなければならないのである。
このように初心者には向かないデッキではあるものの、自分の大好きな最上級モンスターを召喚するにはもってこいのデッキなのである。
- 魔法・効果・罠の選択は慎重に。
最低でも一気に場に影響を与える《サイバーポッド》は欲しいところだが、制限カードばかり入れていると今度は通常モンスターを補助するカードが不足してしまう。
- 第4期までは《怒れる類人猿》《サイバー・ドラゴン》の登場により活躍の場を失ってしまっている感があった。
楽に召喚されるこれに勝てる攻撃力・守備力をもつ下級モンスターが、これを使う際の種族に存在しないため、場を揃えるための時間を稼ぐことが難しかったからだ。
しかも対策しにくく、「いっそ《王宮の弾圧》でも使うか?」というくらいしかなかったのだが、《死皇帝の陵墓》の登場で息を吹き返した。
《サイバー・ドラゴン》に殴り勝てる上級モンスターが生け贄なしで召喚できるようになったため、非常に戦闘力が上がり、この問題は解決したのだ。
- 原作・アニメにおいて―
アニメオリジナル「KCグランプリ編」における「闇遊戯(少年A)VS暴走コンピューター」戦において、擬似的なものが登場。
ハッキングにより暴走したCPUと戦わされる羽目になった少年Aを助けるために闇遊戯が(自分が渡したこれと共に)かわりに使用している。
手札0の状況から一気に逆転のキーカードを引くという、驚異的なドローともにこのデッキ(カード)の魅力を最大限に引き出した。
関連リンク †