化石/Fossil †
COLLECTION PACK 2020でカテゴリ化された「化石」と名のついた融合モンスター群。
属するモンスターは全て地属性・岩石族で統一されており、《化石融合−フォッシル・フュージョン》の効果でのみエクストラデッキから特殊召喚できる共通点を持っている。
- その名の通り「化石」をテーマにしたカテゴリである。
化石とは、古い時代の生物の死体や痕跡(足跡など)が、鉱物化したり無機物に取り込まれるなどして、現代まで形を保ったまま残されたものを言う。
後述の使用者であるジムは地質学のフィールドワークを行っており、化石の発掘にも携わっていたという彼にはぴったりのテーマと言えるだろう。
- だが、属するモンスターには「騎士」(=人間)、「マシン」など、骨でできているだけで古代生物とはおよそ縁遠いモチーフのモンスターもいる。
これについては、アニメでジムが「まだ化石というものを知らなかった頃の人間は、化石をドラゴンの骨だと大騒ぎした」というエピソードを語っている。
このカテゴリにも、そのような現実の古生物学の対象としての化石から離れた、想像・ロマンとしての側面が反映されているのだろう。
- カード名にある「新生代」「中生代」「古生代」とは、地質学や古生物学における時代区分の名称であり、右に行くほど古い。
《タイム・ストリーム》の特性や各自のステータスなどを考えると、これらのモンスターは古いほど強いということなのだろう。
現実の化石でも、保存状態や全体数などで差異は生じるものの、概ね古い時代ほど希少価値が高いとされている。
なお、英語名ではこれらの時代区分に相当する単語は省かれている。
- イラストデザインにおいても、「新生代」から「古生代」へと向かうに従って、生身の部分がなくなり骨だけになっていく傾向がある。
- 原作・アニメにおいて―
アニメGXにてジム・クロコダイル・クックが使用した融合モンスター群。
- なお、作中では「中生代化石竜(レベル5・6の恐竜族)」のみ登場しなかった。
- 上記の描写からして、当時存在した20種類の種族(もしくは岩石族自身を除いた19種族)それぞれを融合素材とする、「新生代」「中生代」「古生代」の融合モンスターが存在したものと推測される。
全種族・全形態を網羅するとなると膨大な枚数が必要だが、当時のルールでは融合デッキ(現在のエクストラデッキ)に枚数制限が無かったため一応は成立した。
流石にこのままでは収録枚数が膨大となるので、OCG及び下記のゲーム版では種族指定が無くなった。
代わりにOCGでは自分・相手という指定の有無で3種の区別が、ゲーム版ではレベル条件をずらして「化石騎士」と「化石竜」の2種の区別がされている。
- アニメGXの3年目ではジムを含む4人の留学生がメインキャラクターとして登場した。
しかし、残る3人が主軸とするカテゴリはアニメ放映中にOCG化されたのに対し、ジムに関してはカテゴリ外のモンスターが2体OCG化しただけで、メインであるこのカテゴリのOCG化はアニメ放映後12年近く叶わなかった。
アニメにおける種族と密接に関連した描写から効果の完全再現が難しかったことも影響している可能性があるが、いずれにせよ一部ファンからはOCG化の要望が高かった。
上述の投票企画で1位に輝いたのはその期待の表れとも言えるだろう。
関連リンク †
―「化石」と名のついた融合モンスター
―「化石」に関する効果を持つカード
―《化石融合−フォッシル・フュージョン》に関する効果を持つカード
―その他のリンク
FAQ †
Q:《化石融合−フォッシル・フュージョン》と《チェーン・マテリアル》を組み合わせて、自分のデッキ内のモンスター2体を融合素材として《新生代化石騎士 スカルポーン》や《新生代化石竜 スカルガー》を融合召喚できますか?
A:適切な融合素材を自分のデッキから除外する事で、《新生代化石騎士 スカルポーン》は融合召喚できます。
《新生代化石竜 スカルガー》は融合素材の「相手の墓地の」という条件が満たせないため自分のデッキ内のみを融合素材として融合召喚する事はできません。(20/12/11)