*ミラーマッチ [#top]
 同じコンセプトを持つ[[デッキ]]同士の[[デュエル]]の事。~
 似た構成であれば、[[先攻]][[後攻]]の選択結果、および純粋な引きとプレイングの勝負となる。~

 その[[デッキ]]の最も強力な[[コンボ]]をさせないためのプレイングが必要となり、その[[デッキ]]を深く研究している事が勝利への鍵となる。~
 また[[相手]]のプレイングから新しい戦術を発見でき、勉強にもなるだろう。~

 [[フィールド魔法]]のような両[[プレイヤー]]に影響を与える[[カード]]を使う場合は相手に恩恵を与えることになるため、使用タイミングを見計らう必要がある。~
 また、[[コントロール奪取]]などで[[相手]]の[[カード]]を利用し優位に立つことも戦術の一つ。~
 裏を返せば、[[相手]]も[[自分]]の[[カード]]を利用しやすいため、[[コントロール奪取]]1枚で戦局を左右されやすい。~
 逆に、[[【フルバーン】]]を筆頭とする各種[[バーン]][[デッキ]]は、ミラーマッチであろうと殆どやることは変わらない。~

-[[環境]]がミラーマッチが多く予想されるようなものになった場合、[[種族]][[メタカード]]が多く使われる傾向にある。~
[[《方舟の選別》]]をはじめ、[[《No.46 神影龍ドラッグルーオン》]]といった扱いにくいような[[カード]]も搭載される事もある。~

-[[相手]]の[[同名カード]]を参照する[[《かなり魅湧な受注水産》]]・[[《ミラァと燐寸之仔》]]などミラーマッチを想定したデザインの[[カード]]が存在する。~
[[相手]]の[[属性]]・[[種族]]を参照する[[《No.29 マネキンキャット》]]・[[《機巧狐−宇迦之御魂稲荷》]]などは広義にミラーマッチ向けのデザインと言える。~

--[[《超融合》]]は登場時はミラーマッチでなければ[[相手]]の[[モンスター]]を利用することが難しかったが、[[融合素材]]の縛りの緩い[[融合モンスター]]が増加したことでミラーマッチでなくとも使用しやすくなった。~

-ミラーマッチになると特に苦戦するであろう[[デッキ]]はいくつか存在する。
-ミラーマッチになると特に苦戦するであろう[[デッキ]]はいくつか存在するが、大別すると以下のパターンに分類される。~

--''パターン1:[[キーカード]]が[[相手]]にも[[メリット]]を与えうる''~

---[[【暗黒界】]]~
エンジンとなる[[《暗黒界の取引》]]・[[《手札抹殺》]]・[[《メタモルポット》]]が[[相手]]にも利用されるため[[発動]]しにくくなる。~

---[[【ネクロフェイス】]]~
なるべく[[自分]]の[[ターン]]中に[[《ネクロフェイス》]]の[[効果]]を[[発動]]して[[相手]]の[[デッキを0枚>デッキ切れ]]にする必要がある。~

---[[【E・HERO】]]~
[[《摩天楼 −スカイスクレイパー−》]]や[[《フュージョン・ゲート》]]は[[相手]]にも利用されることになり、[[《超融合》]]で[[自分]][[フィールド]]を一掃される危険性が常に付きまとう。~

---[[【サイバー・ドラゴン】]]~
[[《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》]]・[[《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》]]が[[お互い]]に[[刺さる]]ため、[[《サイバー・ドラゴン》]]や[[融合モンスター]]を容易に展開できなくなる。~

---[[【閃刀姫】]]~
お互いの[[《閃刀姫−レイ》]]を[[《閃刀機−ウィドウアンカー》]]や[[《死者蘇生》]]で奪い合う泥仕合と化す。~
[[お互い]]の[[《閃刀姫−レイ》]]を[[《閃刀機−ウィドウアンカー》]]や[[《死者蘇生》]]で奪い合う泥仕合と化す。~

--''パターン2:[[モンスター]]の召喚制限や[[キーカード]]の性質などから、[[後攻]]側が大幅に不利となる''~
---[[【ネクロフェイス】]]~
なるべく[[自分]]の[[ターン]]中に[[《ネクロフェイス》]]の[[効果]]を[[発動]]して[[相手]]の[[デッキを0枚>デッキ切れ]]にする必要がある。~

---[[【ラビュリンス】]]~
お互いに[[《迷宮城の白銀姫》]]の[[特殊召喚]]を手助けしてしまう上、[[除去]]の困難さもあって膠着状態に陥りやすい。~

--''パターン2:[[モンスター]]の召喚制限や[[キーカード]]の性質などから、先出しを許した側が大幅に不利となる''~

---[[【地縛神】]]~
お互いの主力[[モンスター]]が[[フィールド]]に一体しか存在できないため、どちらが先に[[モンスター]]を展開するかどうかで戦況が大きく左右される。~

---[[【Sin】]]~
[[【地縛神】]]同様主力[[モンスター]]が[[フィールド]]に一体しか存在できず、[[《Sin Territory》]]を使っても同名[[モンスター]]は[[フィールド]]に一体しか存在できない。~

---[[【壊獣】]]~
[[【Sin】]]らほど一方的ではないが[[モンスター]]の存在に制限がかかる上、[[壊獣カウンター]]を奪い合うこととなる。~
[[【地縛神】]]・[[【Sin】]]ほど一方的ではないが[[モンスター]]の存在に制限がかかる上、[[壊獣カウンター]]を奪い合うこととなる。~

---[[【終焉のカウントダウン】]]~
性質上、先に[[《終焉のカウントダウン》]]を発動したほうが勝利することとなる。~
性質上、先に[[《終焉のカウントダウン》]]を発動した方が勝利することとなる。~

--''パターン3:他の[[デッキ]]に対して有効な[[キーカード]]が[[腐り>腐る]]、決定打を与えにくくなる''~

---[[【御巫】]]~
お互いに[[反射ダメージ]]を与えられなくなり、汎用[[カード]]での戦いになってしまう。~

---[[【ふわんだりぃず】]]~
[[特殊召喚]]や[[墓地]]利用を封じる妨害[[カード]]が軒並み[[腐って>腐る]]しまう上、[[《ふわんだりぃずと夢の町》]]の存在を[[お互い]]に警戒することとなる。~

-原作・アニメにおいて―~
原作・アニメDM「バトルシティ編」の「闇遊戯vsパンドラ」戦が初の該当例である。~
双方が[[《ブラック・マジシャン》]]使いであり、[[相手]]の[[カード]]を利用して勝負を決めると言うミラーマッチらしい展開であった。~
「ドーマ編」の「闇遊戯vs表遊戯(石の荒野の幻影)」ではミラーマッチを通り越し、途中まで[[お互い]]の[[手札]]が全く同じという展開であった。

--アニメGXでは「オブライエンvsミスターT(オブライエンの父に擬態)」戦にて、[[【ヴォルカニック】]]のミラーマッチが展開された。~
また、「十代vsエド」(2戦目)の序盤は[[【E・HERO】]]同士の対決となった。~

--漫画GXの「十代vs紅葉」戦は完全な[[【E・HERO】]]のミラーマッチとなった。~
[[《摩天楼 −スカイスクレイパー−》]]の[[効果]]を[[お互い]]に利用したりするなど、一進一退の消耗戦が繰り広げられるミラーマッチらしい展開となった。~
「響みどりvsマッケンジー」戦では、[[お互い]]に[[【天使族】]]だった為、[[《The splendid VENUS》]]の[[弱体化]][[効果]]が使えなかった。

--アニメ5D'sの「ジャックvs偽ジャック」(1戦目・2戦目)において、[[お互い]]に酷似した[[デッキ]]構成での[[デュエル]]が行われた。~
ジャックの[[デッキ]]を[[不正コピーしたカード>プロキシ]]をイリアステルが作成し、偽ジャックに使用させたため生じた結果である。~

--漫画5D'sの「遊星vsクロウ」戦は『シンクロ対決』と銘打たれ、[[《シンクロ・トランセンド》]]・《シンクロ・グリード》・《シンクロ・ミラージュ・アタック》といった三種の[[シンクロ]][[カード]]をお互いに使用した。~

--アニメZEXALシリーズでは、「キャッシーvsドッグちゃん」戦で両者共に[[【獣族】]][[デッキ]]を使用し、お互いに[[獣族]]の[[サポートカード]]を使用した。~
「凌牙vs璃緒」戦では[[【水属性】]]同士の[[デュエル]]となり、璃緒が[[発動]]した[[水属性]]サポートの[[フィールド魔法]]《&ruby(アイス・ファイヤー・ワールド){氷炎の世界};》の[[効果]]を凌牙も活用している。~
因みに、この[[デュエル]]は両者が[[エクシーズモンスター]]に[[レベル]]を付与して別の[[エクシーズ素材]]にするという動きを取っており、戦術面でも似通った面が見られた。~
「カイトvsミザエル」(3戦目)では[[ギャラクシー]]に関する[[カード]]を両者が使用しており、カイトは[[お互い]]の[[魔法・罠カード]]はほぼ同じだと予想していた。

--Dチーム・ゼアルの「遊馬vsマスター・イビル」戦では、アニメでは1枚ずつしか存在しない[[【希望皇ホープ】]]同士のミラーマッチという、漫画特有の珍しい対決がなされた。~
この[[デュエル]]では[[コントロール奪取]]からの[[エクシーズチェンジ>エクシーズ召喚#kasane]]といった、[[相手]]の[[カード]]を利用する攻防が繰り広げられた。~

--アニメVRAINS2年目以降は[[サイバース族]]使いが飛躍的に増加したため、[[お互い]]が[[サイバース族]]の[[サポートカード]]を使用する[[デュエル]]が頻繁に見られた。~

--漫画OCGストラクチャーズの「ストロング十九vs恐竜司」戦では、十九は最新の[[【超越竜】]]、恐が従来型の[[【恐竜族】]]という新旧対決となっていた。

-コナミのゲーム作品において―~
[[WORLD CHAMPIONSHIP 2009>ゲーム付属カード#WCS2009]]の世界大会ではミラーマッチが特に目立った。~
非常に多くの[[プレイヤー]]が[[【レスキューシンクロ】]]もしくは[[【ライトロード】]]を使用したためである。~
[[TAG FORCE6>ゲーム付属カード#TF6]]での遊星のシナリオでは&ruby(ゾーン){Z-ONE};がプレイヤーと遊星のタッグを相手に[[タッグデュエル]]する際に遊星の偽者をパートナーにしており、遊星の偽者は常にプレイヤーのパートナーである遊星とデッキ構成が同じになるように設定されているため変則的なミラーマッチとなっている。

**関連リンク [#link]
-[[用語集]]