*【トーチ・テンペスト】 [#l1b34e95] #contents **デッキの概要 [#d9531f25] 【ヘルテントーチ】とも呼ぶ。~ [[《ヘル・テンペスト》]]と[[《ネクロフェイス》]]の[[コンボ]]によって、うまくいけば一瞬で[[相手]]の[[デッキ]]を削りきることが出来る[[デッキ]]。~ [[【ネクロフェイス】]]の一派生ともいえるが、あちらが「低速[[デッキ破壊]]」[[デッキ]]なのに対し、こちらは[[コンボ]][[デッキ]]である。~ 従って、[[手札]]に[[キーカード]]を高速で揃える必要が生じ、[[手札事故]]と格闘するデッキとなる。~ とは言うものの、[[手札]]に揃えるべき[[キーカード]]は実質2枚だけでいいので、[[コンボ]]を決めること自体は比較的簡単である。 ※[[10/03/01>禁止・制限カード/2010年3月1日]]の[[制限改訂]]により[[《ネクロフェイス》]]が[[制限カード]]になっているため、威力は大きく落ちてしまっている。 《ネクロフェイス/Necroface》 効果モンスター(制限カード) 星4/闇属性/アンデット族/攻1200/守1800 このカードが召喚に成功した時、 ゲームから除外されているカード全てをデッキに戻してシャッフルする。 このカードの攻撃力は この効果でデッキに戻したカードの枚数×100ポイントアップする。 このカードがゲームから除外された時、 お互いはデッキの上からカードを5枚ゲームから除外する。 《トーチ・ゴーレム/Grinder Golem》 効果モンスター 星8/闇属性/悪魔族/攻3000/守 300 このカードは通常召喚できない。 このカードを手札から出す場合、自分フィールド上に「トーチトークン」 (悪魔族・闇・星1・攻/守0)を2体攻撃表示で特殊召喚し、 相手フィールド上にこのカードを特殊召喚しなければならない。 このカードを特殊召喚する場合、このターン通常召喚はできない。 《ヘル・テンペスト/Inferno Tempest》 速攻魔法 3000ポイント以上の戦闘ダメージを受けた時に発動することができる。 お互いのデッキと墓地のモンスターを全てゲームから除外する。 **デュエルの進め方 [#q3372cc1] 基本的な流れとしては、 +[[《トーチ・ゴーレム》]]を[[攻撃表示]]で[[特殊召喚]] +[[トーチトークン]]で[[自爆特攻]]3000被[[ダメージ]] +[[《ヘル・テンペスト》]][[発動]] +[[自分]]の[[デッキ]]の[[《ネクロフェイス》]]1体[[除外]]による追加[[除外]] となる。~ 成功すれば、大量のカードが[[デッキ]]から[[除外]]される事になる。~ さらに、使用可能な[[モンスター]]が、実質[[お互い]]の[[フィールド]]と[[手札]]に存在するものだけになってしまう。~ この時点で[[相手]]の[[デッキ]]枚数が0枚になれば、次の[[相手]][[ターン]]の[[ドローフェイズ]]にて勝利することが可能になる。~ ただし、この[[コンボ]]だけで[[相手]]の[[デッキ]]を削りきれる可能性は、さほど高くない。~ 実際に使ってみると、[[相手]]の[[デッキ]]内容、[[発動]][[ターン]]数にもよるが、[[相手]]が[[ビートダウン]]タイプであっても、[[コンボ]]成立後に[[魔法・罠カード]]が[[相手]][[デッキ]]に残ってしまう状況が結構ある。~ [[モンスター]]20枚、[[魔法・罠>魔法・罠カード]]合計20枚の計40枚[[デッキ]]を例に取れば、[[《ヘル・テンペスト》]]で[[モンスター]]は16,7枚前後、そして[[《ネクロフェイス》]]([[制限カード]])で5枚。~ 合計でせいぜいよくて25枚程度である。~ それだけ削れば確かに相手にとっては致命傷だろうが、後述の通り、3000の[[ライフロス]]と3000の[[攻撃力]]を持った[[モンスター]]を寄贈しているので、[[相手]]の[[デッキ]]が少なくなっても、その[[デッキ]]切れの前にこちらが殴り倒されることはなくもない。~ ただ、最近は[[【ライトロード】]]などの[[モンスター]]比重の高い[[デッキ]]も多く存在しているため、[[《ヘル・テンペスト》]]の[[効果]]でより多くのカードを[[除外]]できる可能性が高まった。~ その点を理解し、想定して[[デッキ]]構築を行わなければこの[[デッキ]]での勝利は望めないのである。~ [[コンボ]]さえ決めれば勝てると思いこんで迂闊に[[コンボ]]を[[発動]]させると、[[相手]]の[[デッキ]]を削りきれず、[[相手]]の[[フィールド]]と[[手札]]の[[モンスター]]によるラッシュにより敗北することにもなりかねないので注意。~ [[コンボ]]に必要な[[手札]]こそ2枚と少ないが、3000の[[ライフロス]]と、3000の[[攻撃力]]を持った[[モンスター]]を寄贈するという莫大な代価を支払うことを見落としてはいけない。~ 従って、後述する[[コンボ]][[発動]]後のアフターケアが、[[コンボ]][[発動]]と等しく重要になる。~ [[1ターンキル]][[コンボ]]とは言いづらいのは、このためでもある。~ **[[デッキ]]構築に際して [#db883628] [[《トーチ・ゴーレム》]]、[[《ヘル・テンペスト》]]、[[《ネクロフェイス》]]は積めるだけ積む。~ その他のカードに関しては、[[コンボ]][[発動]]前の下準備、[[コンボ]][[発動]]後のアフターケアを担うカードで構築するのが望ましい。~ [[【ネクロフェイス】]]との違いは、[[《マクロコスモス》]]や[[《次元の裂け目》]]のような[[除外]]専用カードを積まなくても良い点にある。~ [[《ヘル・テンペスト》]]でまとめて[[除外]]するためである。~ 転じて、[[墓地]]利用カードを使用しやすいのも、[[【ネクロフェイス】]]にはない強みである。~ [[《トーチ・ゴーレム》]]は[[《ヘル・テンペスト》]]だけでなく、[[《ヘイト・バスター》]]とも併用でき、[[相手]]に3000の[[ダメージ]]を与えることができる。~ ***[[コンボ]]の下準備 [#dfe59caa] -[[サーチ]]・[[ドロー]]補助カード~ [[《手札抹殺》]]、[[《メタモルポット》]]、[[《封印の黄金櫃》]]等。~ ~ 補助[[カード]]として特筆すべきは[[《ゴブリンのやりくり上手》]]と[[《無謀な欲張り》]]。~ 前者は、[[手札]]に回ってきた[[《ネクロフェイス》]]を[[デッキ]]に戻したり、有名な[[《非常食》]]との[[コンボ]]で使える。~ [[《ヘル・テンペスト》]][[発動]]には3000もの[[ライフポイント]]が必要なため、[[ライフ回復]]は地味に重要。~ [[《打ち出の小槌》]]も有効である。~ 2枚目の[[キーカード]]や[[《ネクロフェイス》]]を[[デッキ]]に[[戻せる>戻す]]利点もある。~ しかし、[[《ネクロフェイス》]]は無理に[[デッキ]]に戻そうとしなくとも[[墓地]]に置いておけばそれほど問題はない。~ [[《ヘル・テンペスト》]]は[[墓地]]の[[モンスター]]も[[除外]]するからである。~ よって、[[ドロー]]と[[墓地を肥やす]]の両方ができる[[《手札断殺》]]を採用してもよい。~ 後者は、[[《ヘル・テンペスト》]][[発動]]前に撃っておけば、[[自分]]の[[デッキ]]が先に切れるの防ぐこともできる。~ [[コンボ]]後に[[《異次元からの帰還》]]を[[相手]][[ターン]]に使わざるを得なくなった場合、[[ドロー]][[スキップ]][[効果]]はありがたかったりする。~ -[[コンボ]]補助~ [[コンボ]]の過程で[[特殊召喚]]と[[バトルフェイズ]]を挟むため、[[相手]]の[[伏せカード]]は可能な限り[[除去]]しておきたい。~ [[《サイクロン》]]、[[《大嵐》]]、[[《砂塵の大竜巻》]]等はあった方がよい。~ [[《おとり人形》]]なら伏せ除去と[[デッキ切れ]]防止の両方で役立つが、キーカードを引きにくくなる点に注意。~ [[ターン]]数がかかってしまったときのために、[[モンスター]][[除去]]兼[[攻撃力]]3000の[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]をいれておいてもいいだろう。~ -その他、[[《ニードルワーム》]]等で、あらかじめ[[デッキ]]を削っておくのも有効。~ ***[[コンボ]]後のアフターケア [#e26dcbc3] 先にも記したが、[[コンボ]]が成功しても[[相手]]の場には[[攻撃力]]3000の[[《トーチ・ゴーレム》]]が居ることを忘れないで欲しい。~ 次の[[ターン]]に[[トーチトークン]]ごと殴り殺されるようでは、あまりにもお粗末。~ よって、[[ロック]]カードや[[モンスター除去]]は入れるべきである。~ [[《死者への供物》]]は、この[[デッキ]]なら複数枚入れても良いかもしれない。~ // [[《死のデッキ破壊ウイルス》]]は、生き残った方の[[トーチトークン]]を[[生け贄]]に、寄贈した[[《トーチ・ゴーレム》]]もろとも、[[相手]]の[[手札]]と場に残った[[攻撃力]]1500以上の[[モンスター]]を一掃出来る。~ [[《トーチ・ゴーレム》]]の元々の[[持ち主]]が[[自分]]であることを利用して、[[《所有者の刻印》]][[《洗脳解除》]]等で[[コントロール]]を奪い返すのも良いし、より汎用性の高い[[《強制脱出装置》]]を採用してもいい。~ →[[【ゴーレム】]]~ いずれにせよ、[[相手]]の[[手札]]と場に残った[[モンスター]]さえ[[除去]]または無力化してしまえば、勝ち手段を[[モンスター]]に頼っている[[デッキ]]の勝機は奪ったも同然である。~ また、[[自分]]のカードも[[除外]]されるため、[[《カオス・エンド》]]の採用も検討できる。~ 特に[[《カオス・エンド》]][[発動]]後に[[《手札抹殺》]]を[[発動]]できれば、[[相手]]の[[デッキ]]、[[手札]]、[[フィールド]]の全てに[[モンスター]]が存在しない事となり、[[相手]]に[[蘇生]]・[[帰還]]ギミックを[[発動]]させなければこれだけでほぼ勝利が確定できるのだ。~ [[除去]]の他に[[カウンター罠]]も採用候補。~ [[汎用性]]の高い[[《神の宣告》]]、[[《魔宮の賄賂》]]などは、[[相手]]の急所を押さえて、勝利をもたらすのに貢献してくれる。~ ただし、[[《ヘル・テンペスト》]][[発動]]前に、何も考えずに[[《神の宣告》]]を使うのは危険であるので、注意が必要である。~ [[回復]]手段が無いと、[[コンボ]][[発動]]が不可能になってしまう場合がある。 [[《魂吸収》]]、[[《異次元からの帰還》]]とは相性抜群。~ 前者は[[《ヘル・テンペスト》]]と組むと一撃20000以上[[回復]]することも可能。~ 2枚以上張っておけば、[[ライフ]]切れの心配は、まず無くなる。~ 後者は、[[《ネクロフェイス》]]再[[除外]]によるトドメとして有効。~ [[《ヘル・テンペスト》]]+[[《ネクロフェイス》]]により減った状態の[[デッキ]]にさらに[[《ネクロフェイス》]]1体の[[帰還]]でカードが5枚削られるのだから、ほとんどの場合カードが残らなくなる。~ [[コンボ]]前の[[ターン]]に[[セット]]しておけば、[[1ターンキル]]も可能。~ 上記二枚の内、何れか1枚が[[手札]]にある状態で[[コンボ]]を[[発動]]するのが最も望ましい。~ 現在[[《異次元からの帰還》]]が[[制限カード]]になっているのは痛いところか。~ [[《D.D.ダイナマイト》]]によって壮絶な[[ダメージ]]を与えて勝利することもできる。~ [[相手]]の[[除外]]カードの枚数が27枚ならば8100もの[[ダメージ]]となり、一枚だけでほぼ勝利が決まる。~ [[発動]]をねらうならば[[相手]]の[[除外]]カードの枚数を頭に入れておく必要があるだろう。~ ただし、27枚以上除外できるかは相手のデッキに依存するので、もし確実に決めたいのであれば、最低でも2枚以上は入れておきたい。 **この[[デッキ]]の弱点 [#udf1fd63] [[コンボ]]依存度の高い[[デッキ]]なので、[[コンボ]]を阻害されると、それだけで敗戦濃厚となってしまう。~ 特に阻害されやすいのは、 +[[《トーチ・ゴーレム》]]を[[攻撃表示]]で[[特殊召喚]] +[[トーチトークン]]で[[自爆特攻]]3000被[[ダメージ]] 前述の内、最初の2つ。~ [[《激流葬》]]、[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]等に除去される。~ [[《月の書》]]には[[《トーチ・ゴーレム》]]本体が[[裏側守備表示]]にされ、[[《エネミーコントローラー》]]には2つ目の効果で[[《トーチ・ゴーレム》]]を[[生け贄]]にされる。~ [[《収縮》]]に至っては、[[自爆特攻]]中の[[ダメージステップ]]に[[《トーチ・ゴーレム》]]に使われると1500[[ダメージ]]という、中途半端かつ手痛い被害を受けるハメになる。~ いずれも[[汎用性]]が高い=採用率が高いカードなのが厳しい。~ もちろん他の[[フリーチェーン]]で対策されることもある。~ [[《トーチ・ゴーレム》]]を[[特殊召喚]]という時点でもうこちらが悪巧みをするということが筒抜けであろうから、それを妨害されるのは当然といえる。~ また、[[【フルバーン】]]等とも相性が悪い。~ デッキの特性上、あちらも[[モンスター]]をあまり投入しないため、[[《ヘル・テンペスト》]]であまり多くの[[モンスター]]を[[除外]]できないためだ。~ あっという間に[[ライフ]]3000以下まで詰められてしまい、[[コンボ]]発生さえ許されない可能性もある。~ この場合、[[コントロール]]を奪い返すギミックを仕込んでおければ殴り合いで勝つ目が残ってくれる。 **関連デッキ [#u5f0ed33] -[[【ネクロフェイス】]] -[[【ゴーレム】]] -[[【ヘル・サターン1キル】]] **関連リンク [#peb05264] -[[デッキ集]]