*コストを払う/Pay a Cost [#oafbf023] [[モンスターの召喚]]や[[効果の発動]]をするために、[[手札]]や[[ライフポイント]]などを払う行為です。~ [[コスト]]は[[カードの発動]]を[[宣言]]する前に払います。~ たとえ[[カードの発動]]を[[無効]]にされても、払った[[コスト]]が戻ることはありません。 (公式ルールブック バージョン 1.0 より引用) ---- -[[魔法・罠カード]]を[[発動]]する場合、手順としては ++「[[手札]]から場に[[カード]]を出す」または「[[セット]]状態の[[カード]]を[[表側表示]]にする」 ++「コストを払う」 ++「[[カードの発動]]を[[宣言]]する」 ++「[[対象]]をとる場合は、[[対象]]の選択を行う」 ++「次の[[チェーン]]の有無を確認する」 >となる。~ つまり、既に[[魔法&罠カードゾーン]]に5枚[[カード]]がある場合は、例え[[コスト]]で[[魔法&罠カードゾーン]]の[[カード]]を退かす物であっても[[手札]]から[[発動]]する事自体ができない。 -[[発動]]や[[効果]]を[[無効]]にされたり[[不発]]となったりしても、払った[[コスト]]が戻ることはない。 -基本的に、[[テキスト]]からユーザーが「これは[[コスト]]である」と明確に判断することはできない。~ しかし、第6期以後ははっきり区別されることが多くなり、「〜して[[発動]]する」・「〜する事で」と書いてある部分は十中八九[[コスト]]として扱われる。~ それでも裁定が異なる例もわずかにあり、[[遊戯王OCG事務局]]に質問して回答をもらう必要がある。~ -''ある[[カードの効果]]の[[コスト]]を、別の[[カードの効果]]の[[コスト]]にも充てて節約するような事はできない。''~ 例えば、[[《ならず者傭兵部隊》]]1体を[[アドバンス召喚]]の[[コスト]]にしつつ[[起動効果]]を[[発動]]させたり、1体の[[モンスター]]を2体の[[《キャノン・ソルジャー》]]の弾にして500×2[[ダメージ]]を与えたりする事は不可能である。~ -[[コスト]]は[[効果発動宣言時>効果発動時]]に支払われる。~ すなわち、[[コスト]]の支払いが先であり、その後に他の[[カード]]の[[チェーン]][[宣言]]のタイミングが来る。~ 例えば、[[《宝玉の氾濫》]]を[[発動]]した場合、[[コスト]]として4枚は[[墓地]]に送られるので、その4枚のいずれかに対し[[《サイクロン》]]を[[チェーン]][[発動]]できない。~ (この時点で、4枚は[[墓地に送ら>墓地に送る]]れている=[[フィールド]]に存在しない=[[《サイクロン》]]の[[対象]]に選べない)~ 詳細は[[コストと効果]]のページを参照。~ -[[コスト]]が払えないならば、あらゆる[[効果]]は[[発動]]できない。~ 特に[[ライフポイント]]が少ないときに[[コスト]]に満たない[[ライフポイント]]を払って自滅することが出来ないことに注意。~ 払うことが強制の場合は、[[ライフ]]がちょうどなら支払って自滅することになる。(→[[デーモン]])~ ただし、[[《破滅へのクイック・ドロー》]]の場合、[[ライフコスト]]を払えなければ[[ライフポイント]]が0になるという[[効果]]を持っている。 -[[コスト]]が必要な[[効果]]は基本的に[[任意効果]]である。~ 支払いを強制されるものもあるが、原則的に[[発動]]しない事も選択が可能である。~ -''基本的に、[[相手]]の[[カード]]をコストにすることはできない。''~ [[テキスト]]に「[[自分]]の」と書いてなかったとしても、[[コスト]]に使えるのは[[自分]]の[[カード]]のみである場合が殆どである。~ なお、[[テキスト]]に明記されている[[《トラップ・イーター》]]等を別にしても[[《ドラグニティナイト−ヴァジュランダ》]]が例外として存在している。 --旧テキストの[[《ヘル・ドラゴン》]]等は[[テキスト]]に書かれていないが、[[相手]]の場の[[モンスター]]を[[リリース]]することはできない。~ これはただの[[テキスト]]不足であり、[[《デーモンの斧》]]等と同様に[[コスト]]に使えるのは[[自分]]の[[モンスター]]だけとなっている。~ 第6期以降で再録された際、[[リリース]]できるのは「[[自分]][[フィールド]]上の[[モンスター]]」と[[エラッタ]]されている。~ -「[[コスト]]にする」ことは、「その[[カード]]を[[効果]]の[[対象]]にする」ことではない。~ --例:[[《毒蛇神ヴェノミナーガ》]]を[[ウイルス]]の[[コスト]]にすることは可能。 -[[コスト]]の種類としては、払う場所から「[[フィールド]][[コスト]]」・「[[手札コスト]]」・「[[ライフコスト]]」・「[[墓地コスト]]」がある。~ また、払い方としては「[[リリースする]]」・「[[除外]]する」・「[[墓地へ送る]]」等の他、[[《カードトレーダー》]]や[[剣闘獣]]等の「[[デッキ]]に[[戻す]]」特殊な[[コスト]]がある。~ --[[リリース]]は[[《黄泉ガエル》]]・[[《ダンディライオン》]]・[[《クリッター》]]・[[《ゴブリンゾンビ》]]・[[《冥界の使者》]]・[[《暗黒プテラ》]]等で損失を軽減できる。~ また、[[ガジェット]]や[[トークン]]等でもフォローできる。~ --[[手札コスト]]は[[《ダンディライオン》]]・[[《深淵の暗殺者》]]・[[《おジャマジック》]]等で軽減できる。~ また、[[ガジェット]]や[[《サンダー・ドラゴン》]]・[[《闇の量産工場》]]・[[《サルベージ》]]等でフォローできる。~ --[[ライフコスト]]は、[[魔法カード]]の[[発動]][[コスト]]なら[[《魔力倹約術》]]で軽減できる。~ また、[[《神の恵み》]]や[[《魔法吸収》]]など[[ライフ回復]][[カード]]でフォローできる。~ --[[墓地コスト]]は[[墓地を肥やす]]ことで払い易くなる。~ --結果的に[[除外]]するタイプの[[リリース]]・[[手札コスト]]・[[墓地コスト]]は[[《異次元の偵察機》]]で軽減できる。~ [[フィールド]]からならば[[《異次元の生還者》]]でもフォローできる。~ -[[コスト]]はその性質から「維持コスト」・「発動コスト」・「起動コスト」・「行動コスト」に分類される。~ これらは異なるものであるため、混同しないよう注意されたい。 --「維持コスト」~ [[カード]]を[[場>フィールド]]に維持するのに要する[[コスト]]で、払えない場合その[[カード]]は[[破壊]]される。~ あくまでコストの一種である為、「[[効果]]を[[無効]]にする」[[効果]]を受けても[[無効]]にならない。~ 例:[[コアキメイル]] --「発動コスト」~ [[モンスター効果の発動]]や[[カードの発動]]の[[効果発動時]]に払う[[コスト]]。~ 場に残る[[カード]]の場合でも、以降は[[コスト]]不要。~ 「[[魔法カード]]の[[カードの発動]]」については[[《魔力倹約術》]]の軽減範囲内になる。 --「起動コスト」~ 既に[[表側表示]]となっているカードの[[効果発動時]]に支払う[[コスト]]。~ [[表側表示]]でいる限り何度も使えるが、[[《魔力倹約術》]]の軽減範囲外であることに注意。~ --「行動コスト」~ [[カード]]を[[プレイ]]したり、[[攻撃]]を行ったりする際に支払う[[コスト]]。~ [[《ダーク・エルフ》]]・[[《漆黒の豹戦士パンサーウォリアー》]]の[[攻撃宣言]]を行う際の[[コスト]]の他、[[《魔力の枷》]]・[[《通行税》]]など行動に対し[[コスト]]を要求する[[永続効果]]がある。 -公式ルールブックの説明では、「[[モンスターの召喚]]」と「[[効果の発動]]」のどちらに必要なものでも[[コスト]]に含まれているように読める。~ しかし、実際には「[[モンスターの召喚]]」に必要なものは[[コスト]]ではない扱いにされている。~ また、[[遊戯王OCG事務局]]ではそのことを「手順」と呼んでいる。 //http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=11340&keyword=&tag=-1 //その他の手順(霞の谷のファルコン) //http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=12465&keyword=&tag=-1 -[[効果]]を[[発動]]するために[[コスト]]を支払った時、それが特定の[[効果]]の[[発動]]タイミングに合っていたとしても、その[[効果]]に[[チェーン]][[発動]]することはできない。~ --例:[[E・HERO]]を[[リリース]]して[[《キャノン・ソルジャー》]]の[[効果]][[発動]]。~ この時点で、「[[E・HERO]]が[[フィールド]]を離れた」というタイミングではあるのだが、これをトリガーとした[[《D−タイム》]]を[[チェーン]][[発動]]することはできない。 //---[[《ダンディライオン》]]を[[捨てて>捨てる]][[《ライトニング・ボルテックス》]]を[[発動]]した場合、[[《ダンディライオン》]]の[[発動]]タイミングが「[[《ライトニング・ボルテックス》]]の[[効果]]処理後である」ことがいい例えになっている。 -[[モンスター]]自身を[[墓地へ送る]][[コスト]]について。~ [[LVモンスター>LV]]や[[《ならず者傭兵部隊》]]のように、「このカードを[[リリースする]]ことで〜」・「このカードを[[墓地へ送る]]ことで〜」という[[コスト]]を持っている[[効果モンスター]]が存在する。~ このとき、[[モンスター]]は[[効果]]の[[発動]][[宣言]]と同時に[[墓地]]に送られているが、''[[効果]]自体は[[墓地]]ではなく[[フィールド]]上で[[発動]]している。''~ ([[《エンド・オブ・アヌビス》]]等の処理で問題になる)~ しかし、[[フィールド]]上で[[発動]]しているから、[[《スキルドレイン》]]で[[無効]]化できるのかというと、[[効果]]の[[発動]][[宣言]]と同時に[[モンスター]]が[[墓地]]へ行ってしまうので、[[《スキルドレイン》]]も干渉する事はできない。~ ([[《スキルドレイン》]]は、「[[発動]][[宣言]]」を封じる事はできない)~ -維持コストを持つカードについて。~ 第6期以降に登場する[[カード]]は、「任意コスト」と「強制コスト」が明文化されている。~ 任意コストの例 500ライフポイントを払う。 または、払わずにこのカードを破壊する。 強制コストの例 500ライフポイントを払う。 この時に500ライフポイントを払えない場合はこのカードを破壊する。 **関連リンク [#mf8bf89d] -[[コストと効果]] -[[手札コスト]] -[[リリース]] -[[ライフコスト]] -[[除外]] -[[墓地コスト]] -[[公式用語集]] **FAQ [#c20tw220] Q:「[[特殊召喚]]のための手順」と「[[コスト]]」は異なる用語でしょうか?~ また、どのような違いがありますか?~ A:基本的には、『手順』とは該当の[[モンスター]]を[[特殊召喚]]する際の行動となり、『[[コスト]]』とは[[カード]]を[[発動]]する際に払う行動の事を指すため、それぞれは別の意味となります。(13/02/04)~