*ハイランダー [#xb398471] [[同名カード]]を1枚ずつしか投入しない[[デッキ]]のこと。~ 軸となるカードが存在しないことが[[メリット]]であり、[[デメリット]]でもある。~ 特定のカードに依存しないために対策が難しく、これといった攻めパターンが存在しないことが特徴。~ -[[禁止カード]]が存在しなかった頃は、[[制限カード]]が余りに強く[[必須カード]]となり、[[無制限カード]]の投入スロットが少なかった。~ それに加え、当時の[[【スタンダード】]]等の[[デッキ]]は対応力や柔軟性を重視したため、[[デッキ]]が求めるものと[[ピン挿し]]の利点が合致していた。~ 故に、軸となる攻めパターンを作り難い[[ハイランダー]]でもそれなりの強さを持っていた時期があった。~ 現在は「勝つため」ではなく「楽しむため」のデッキといった面が強い。~ -一般的にハイランダーにする[[メリット]]は少ない。~ 例えば、[[【ガジェット】]]で、[[ガジェット]]を1セットしか入れないのでは、何か特殊な意図を持っていない限りは[[デッキ]]が回らないことが多い。~ 純正[[【帝コントロール】]]でも同様のことがいえる。~ -1枚ずつしか入っていないため、ルール改訂の影響を受ける事が少ないのは[[メリット]]の1つ。~ 最悪[[禁止カード]]に指定されてしまわない限り、[[デッキ]]を崩さなければならない、といった状況は起こらない。~ -ハイランダー構成には、[[《抹殺の使徒》]]や[[《因果切断》]]等の複数枚[[除去]][[カード]]に強いという利点がある。~ 他には[[《次元幽閉》]]等の採用を1枚ずつに抑えることで、[[《撲滅の使徒》]]を有効に活用することができる。~ [[サーチ]]・[[リクルーター]]で、臨機応変な対応が出来るように選択肢を増やす事も出来るが、[[メリット]]は小さい。~ とは言え、ひとつの[[デッキ]]で色々な戦術が作れるのはハイランダーの[[メリット]]といえる。~ -似た様な言葉として「銀の弾丸(シルバーバレット)」が存在する。~ [[サーチ]]手段に優れる[[デッキ]]に、ある[[デッキ]]への[[メタカード]]を投入し、必要に応じて[[サーチ]]・[[蘇生]]する手法の事である。~ この場合、ハイランダータイプであっても[[サーチ]]・[[蘇生]][[カード]]は3[[積み>積む]]することが多い。~ -初期の[[ストラクチャーデッキ]]は原作・アニメのキャラが使用した[[カード]]を詰め込んだだけのハイランダーである傾向が強く、特に第3期のものは全てがそうであった。~ 第4期以降そのスタイルは廃止され[[デッキ]]の[[キーカード]]は3[[積み>積む]]される等、実践向けに作られていたが、第6期以降の[[ストラクチャーデッキ]]は再販[[カード]]に力を入れているためか、再びハイランダーに近い構成になっている。 -元々はマジック:ザ・ギャザリング界の用語で、言葉の由来は1986年公開の同名の英米合作映画『Highlander(邦題:ハイランダー 悪魔の戦士)』。~ 不老不死の男たちが生存を賭けて戦う物語で、副題が「There can be only one(生きていられるのは一人だけ)」となっている。~ 「一人だけ→一枚だけ」と言う発想から、MTGではこのタイプの[[デッキ]]フォーマットを指してハイランダーと呼ぶようになった。~ 「基本土地カード以外の[[同名カード]]は1枚しか入れてはいけない」という[[デッキ]]構築ルールの遊び方にもなっている。~ --ちなみに「ハイランダー」は「高地人」という意味を持つ単語で、大元の語源は17世紀頃のスコットランドのハイランド地方に実在した戦士達のことを指す。~ 「[[クレイモア>《万能地雷グレイモヤ》]]」という巨大な両手剣を用いていたことで知られる。~ --MTGなど他のカードゲームでは、[[制限カード]]しか入れていない[[デッキ]]のことを指すこともある。~ 遊戯王OCGでも構築する事は可能だが、[[制限カード]]の内容を考えると実用性のあるデッキを組むのは不可能だろう。~ -「ザ・ヴァリュアブル・ブック3」でも特別[[デュエル]]ルールの紹介で、タッグデュエルやバトルロワイヤルデュエルと共に「オール・リミテッド・デュエル」なる特殊デュエルが掲載されていた。~ お互いに全てのカードを1枚ずつしか投入できないという物であり、結果としてハイランダー同士の勝負となる。~ [[コンボ]]は決めにくいので単純に[[ビートダウン]]で攻めると良いとアドバイスされていた。 -原作・アニメにおいて―~ 多くの登場キャラクターの[[デッキ]]構成は、ハイランダーもしくはそれに準ずる。~ メインキャラクターにおいては使用する[[カード]]の種類の豊富さ、その他のキャラクターは登場回数の少なさなどがその一因として挙げられる。~ また、現実よりもレアカードがより貴重なものである世界観なため、複数枚の同一カードを手に入れるのが難しいと言う事情もあるだろう。~ 具体例としては、遊戯は[[《ブラック・マジシャン》]]をはじめ、複数枚投入した方が扱いやすい[[磁石の戦士]]、[[ガジェット]]([[通常モンスター]])、[[絵札の三銃士]]をそれぞれ1枚ずつしか入れておらず、十代は[[融合デッキ]]を含めても各[[E・HERO]]は1枚ずつしか投入していない。(十代デッキのキーカードとなる[[《融合》]]は複数投入されている)~ 遊星もスタンディング[[デュエル]]時は、やはり[[エクストラデッキ]]を含めてもハイランダーの構成となっている(ライディング[[デュエル]]時は[[《&ruby(スピードスペル){Sp};−エンジェル・バトン》>《天使の施し》]]が複数枚入っている)。~ もちろん[[デッキ]]の特性上複数枚投入するキャラクターも少なからず存在し、海馬の[[《青眼の白龍》]]やマリクの[[《万力魔神バイサー・デス》]]、丸藤亮の[[《サイバー・ドラゴン》]]の様な例などがある。~ -コナミのゲーム作品において―~ 最初期の[[遊戯王オンライン]]には、全てのカードが[[制限カード]]になる「1枚制限ロビー」が存在していた。~ 要するにハイランダー[[デッキ]]で[[デュエル]]をするためのロビーだった。~ **関連リンク [#i6e14664] -[[《天刑王 ブラック・ハイランダー》]] -[[用語集]]