*《&ruby(エレメンタルヒーロー){E・HERO}; エアーマン/Elemental HERO Stratos》 [#oa4f9900]
 効果モンスター(制限カード)
 星4/風属性/戦士族/攻1800/守 300
 このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
 以下の効果から1つを選択して発動できる。
 ●このカード以外の自分フィールド上の
 「HERO」と名のついたモンスターの数まで、
 フィールド上の魔法・罠カードを選んで破壊できる。
 ●デッキから「HERO」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
//GS05のテキスト

 [[Vジャンプ(2006年10月号) 付属カード>書籍付属カード#p7209f5e]]で登場した[[風属性]]・[[戦士族]]の[[下級モンスター]]。~
 [[E・HERO]]の一体であり、[[対象をとらず>対象をとる(指定する)効果]]に[[フィールド]]上の[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]、もしくは[[HERO]]を[[サーチ]]する[[誘発効果]]を持つ。~

//ルールについて
 [[効果発動時]]には、1つ目の[[効果]]を[[発動]]するか、2つ目の[[効果]]を[[発動]]するか、あるいはそもそも[[効果]]を[[発動]]しないか(この場合[[チェーンブロック]]も作られない)を選ぶ。~
 [[モンスター効果]]は[[任意効果]]であり、[[チェーン]]2以降に[[召喚]]・[[特殊召喚]]すると[[タイミングを逃す]]。~

 1つ目の[[効果]]は、[[自分]][[フィールド]]上に存在する他の[[HERO]]の数まで[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]する[[効果]]。~
 [[効果解決時]]に[[破壊]]対象を選び[[破壊]]するので、[[相手]]は[[破壊]]対象が決定した後に[[チェーン]]できず、[[《サイクロン》]]等のように[[破壊]]対象[[カード]]を[[チェーン]][[発動]]され[[不発]]にされることはない。~
 [[効果]]を[[発動]]しても[[効果解決時]]に何も[[破壊]]しないことも可能であり、[[破壊]][[効果]]は不確定の扱いとなるので、[[《スターダスト・ドラゴン》]]等で[[無効]]にされない。~
 しかし、[[効果解決時]]に他の[[表側表示]][[HERO]]がいなくなると[[不発]]になる点には注意が必要である。~

 2つ目の[[効果]]は、「[[HERO]]」を[[サーチ]]する[[効果]]。~
 [[サーチ]]対象は[[HERO]]であり、[[E・HERO]]だけでなく[[D−HERO]]や[[E−HERO]]も[[サーチ]]可能で、[[召喚]]するだけで[[手札]][[アドバンテージ]]を得られる。~

 [[HERO]]関連の[[デッキ]]では、[[必須カード]]として採用される。~
 [[攻撃力]]も準[[アタッカー]]級で、[[《E・HERO キャプテン・ゴールド》]]を介して[[《摩天楼 −スカイスクレイパー−》]]を[[サーチ]]すれば、実質この[[カード]]だけで[[攻撃力]]2800まで処理可能。~
 [[手札]]にこの[[カード]]と[[《融合》]]があれば、[[サーチ]]した[[カード]]と合わせて[[融合召喚]]が可能で、[[《融合回収》]]でこの[[カード]]を[[手札]]に戻せば、次の[[ターン]]も続けて[[融合召喚]]出来る。~


-強力な[[効果]]を持っており、登場直後の[[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]で[[制限カード]]に指定された。~
--この[[カード]]の登場時は3枚フル投入され、[[デッキ]]の中のこの[[カード]]を[[手札]]に加え、[[《貪欲な壺》]]等で使い回す「[[攻撃力]]1800の疑似[[ガジェット]]」のように使用された。~
[[【スキルドレイン】]]等の相性の悪い[[デッキ]]を除く、ほとんどの[[デッキ]]に投入されるという異様な状態になっていた。~
このような[[パワーカード]]の存在自体を良く思わないデュエリストも多く、名前と皮肉に引っ掛け「空気の読めない男」と揶揄されていた。~

--前述の通り、この[[カード]]が流行し、規制された最大の原因は「[[召喚]]するだけで[[デメリット]]なく[[同名カード]]を含む[[手札]]を確保し続けられる」所にあった。~
これ以降、[[召喚に成功した]]時に何らかの[[モンスター]]を[[サーチ]]する[[モンスター効果]]には何らかの制限([[同名カード]]を[[サーチ]]範囲から外す等)が課されることが多くなった。

--[[【エアブレード】]]の名の由来の1つはこの[[カード]]である。~
時同じくして猛威を振るった[[【ダークゴーズ】]]と比較されることも多かった[[デッキ]]だが、大抵はそのどちらにもこの[[カード]]が3枚[[積み>積む]]されていたところからもこの[[カード]]の強さが覗える。~

--この[[カード]]と[[《冥府の使者ゴーズ》]]の流行時には[[《マインドクラッシュ》]]と[[《ダスト・シュート》]]の価値が急上昇し、凶悪な[[ハンデス]]旋風が吹き荒れることになった。~
大会等ではジャンルを問わず、ほぼ全ての[[デッキ]]が[[《マインドクラッシュ》]]・[[《ダスト・シュート》]]を2、3枚ずつ投入していたほどであった。~
また、[[汎用性]]には乏しいものの[[ディスアドバンテージ]]の無い[[1:1交換]]が可能な[[《畳返し》]]も一部で注目された。

//-[[HERO]]の[[必須カード]]だが、[[DUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−]]や[[GOLD SERIES 2013]]に再録された。~

-[[《ライオウ》]]の[[適用]]下で[[召喚]]した場合、[[HERO]]を[[手札]]に[[加える]]選択肢は使用できないが、[[魔法・罠カード]]の[[破壊]]は行える。~

-当初の英語版[[テキスト]]では「[[HERO]]」の部分が「『[[E・HERO]]』または『[[D−HERO]]』」となっていた。~
[[《オシロ・ヒーロー》]]等を対象にしないための措置なのだが、このままでは英語版で[[E−HERO]]を対象にすることができない。~
[[カード名]]に関する[[効果]]は日本語版に準拠されるため、[[エラッタ]]により[[テキスト]]を[[E−HERO]]に対応した[[カード]]がされることになった。~
//(もちろん[[エラッタ]]前の[[カード]]も以降の[[カード]]と同様に扱う。)~
後に[[M・HERO]]やV・HEROが登場したが、今度は[[HERO]]そのもののルール・名称変更による対応がなされた。~

-[[英語名]]の由来は「成層圏」を意味する「stratosphere」からだろうか。


-原作・アニメにおいて―~
漫画GXで遊城十代が使用する[[E・HERO]]の一体。~
//十代[[デッキ]]の[[下級]][[E・HERO]]の中では最も[[攻撃力]]が高く、十代の主力[[モンスター]]として活躍している。~
「十代vsレジー・マッケンジー」戦では、[[《E・HERO レディ・オブ・ファイア》]]と共に[[《E・HERO Great TORNADO》]]の[[融合素材]]となった。

--漫画での[[効果]]は「[[攻撃力]]を半分にすることで[[直接攻撃]]ができる」というものであり、OCGとは大幅に異なっている。~
なお、劇中で[[効果]]が使用されたのは「十代vs翔」戦のみであり、何故か[[カード]][[テキスト]]に[[効果]]が記されていない。~

--漫画GXにて紅葉が使用した[[魔法カード]]《ヒーロープレッシャー》の[[イラスト]]に描かれている。~


-コナミのゲーム作品において―~
遊戯王ワールドチャンピオンシップ2007では、D−イメージをダウンロードすると、デュエリストとして登場する。~
[[【E・HERO】]]ではなく、[[【ダイヤモンドガイ】]]を使用する。~
[[遊戯王デュエルモンスターズGX TAG FORCE 3>ゲーム付属カード#jb54b06c]]では、[[08/03/01の禁止・制限カード>禁止・制限カード/2008年3月1日]]に基づいているにも関わらず、三沢大地(ヒーロー)の[[デッキ]]にはこの[[カード]]が3枚入っている。~
アニメGXにおいて影の薄かった三沢が、ファンの間で「空気キャラ」と呼ばれていることを[[ネタ]]にしたものであろう。~

**関連カード [#s9376ecc]
-[[HERO]]
-[[E・HERO]]

-[[《E−エマージェンシーコール》]]
-[[《R−ライトジャスティス》]]

-[[《カラクリ商人 壱七七》]]
-[[《セイクリッド・シェラタン》]]

-[[《ヴォルカニック・ロケット》]]
-[[《ジェムレシス》]]
-[[《マシンナーズ・ギアフレーム》]]
-[[《マドルチェ・マジョレーヌ》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#gcfe0b73]
-[[【E・HERO】]]
-[[【E・HEROビート】]]

-[[【E−HERO】]]
-[[【D−HERO】]]
-[[【コンタクト融合】]]
-[[【Dragoon D−END】]]
-[[【ダイヤモンドガイ】]]
-[[【ネオスビート】]]
-[[【フェザーパーミッション】]]
-[[【Bloo−D】]]
-[[【マリシャス・ビート】]]
-[[【レインボー・ネオス】]]

-[[【アライブ剣闘獣】>【剣闘獣】#vc26a1c0]]

-[[【エアブレード】]]※
-[[【鎖ビート】]]※

※の[[デッキ]]は[[無制限カード]]の時なので、現在は構築が難しい。

**収録パック等 [#g44f1913]
-[[Vジャンプ(2006年10月号) 付属カード>書籍付属カード#p7209f5e]] VJMP-JP017 &size(10){[[Ultra]]};
-[[DUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−]] DT06-JP008 &size(10){[[Rare]]};
-[[GOLD SERIES 2013]] GS05-JP007 &size(10){([[Gold]])};

**FAQ [#eccbaf48]

Q:《E・HERO エアーマン》の[[召喚・特殊召喚に成功した]]時、[[自分]][[フィールド]]上に他の[[HERO]]がいない場合、1つ目の[[効果]]を選んで[[発動]]できますか?~
A:いいえ、[[発動]]できません。(12/08/09)
//公式データベース:http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=12478&keyword=&tag=-1

Q:[[自分]]の場に[[《月の書》]]と[[《地砕き》]]が1枚ずつ[[セット]]してあり、[[相手]]の場には[[《E・HERO フェザーマン》]]1体が存在しています。~
 この時、[[相手]]が《E・HERO エアーマン》を[[召喚]]しました。[[相手]]は、一つ目の[[効果]]を使用しようとしています。~
 [[《月の書》]]を《E・HERO エアーマン》に[[発動]]したいのですが、どうすればよいのですか?~
A:大雑把に流れを書くと、以下のようになります。~
 「[[相手]]が《E・HERO エアーマン》の[[効果]][[発動]][[宣言]]→A→《E・HERO エアーマン》の[[効果]]処理(こちらの魔法・罠を1枚指定)→B→1枚[[破壊]]」~
 この時、Aのタイミングで[[《月の書》]]を[[発動]]することは可能ですが、Bのタイミングでは[[発動]]することができません。~
 Bのタイミングで、「[[《月の書》]]を選択されたから、それを[[発動]]する」ということは不可能です。~
 Aのタイミングで[[《月の書》]]を[[発動]]して《E・HERO エアーマン》が[[裏側守備表示]]になっても、[[効果]]は[[無効]]になっていません。~

Q:上記の例で、[[《月の書》]]を《E・HERO エアーマン》ではなく[[《E・HERO フェザーマン》]]に対して[[発動]]しました。どうなりますか?~
A:[[効果]]処理の段階で《E・HERO エアーマン》以外の[[HERO]]が[[フィールド]]に[[表側表示]]で存在しなくなるため、[[効果]]は[[不発]]となります。

Q:二つの[[効果]]のうちどちらを使用するかを決定するのは[[発動]][[宣言]]時ですか?解決時ですか?~
A:[[発動]]時にどちらを使用するか[[宣言]]します。後からもう一つの[[効果]]に変更する事はできません。

//Q:一つ目の[[効果]][[発動]]に[[チェーン]]し[[相手]]が[[魔法&罠カードゾーン]]に存在する唯一のカード[[《ポールポジション》]]を[[発動]]させました。~
// [[自分]][[フィールド]]上に[[攻撃力]]が1番高い[[モンスター]]がいる場合、[[破壊]]を中止し[[《ポールポジション》]]の[[除去]][[効果]]を回避することは可能ですか?~
//A:この[[カード]]の[[破壊]][[効果]]は「任意の枚数」なので、「[[破壊]]しない([[破壊]]枚数0枚)」という選択が可能です。

Q:《E・HERO エアーマン》の[[召喚・特殊召喚に成功した]]時に「[[魔法>魔法カード]]または[[罠カード]]を[[破壊]]する事ができる」[[効果]]を[[発動]]し、その[[効果]]処理を行う時に、[[魔法・罠カード]]を「[[破壊]]しない」事はできますか?~
A:はい、「[[破壊]]しない([[破壊]]枚数0枚)」事ができます。(12/07/20)
//公式データベース:http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=6497&keyword=&tag=-1

Q:[[《ライオウ》]]の[[効果]]によって、[[デッキ]]から[[カード]]を[[手札]]に加える事ができない時に、《E・HERO エアーマン》の[[効果]]を[[発動]]する事はできますか?~
A:はい、[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]する[[効果]]を選択できれば[[発動]]する事ができます。[[HERO]]を[[手札]]に加える[[効果]]は選択できません。(12/07/20)
//公式データベース:http://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=6859&keyword=&tag=-1

Q:二つ目の[[効果]]を使用する場合、[[サーチ]]する[[HERO]]を決定するのは[[発動]][[宣言]]時ですか?解決時ですか?~
A:[[効果解決時]]です。

Q:[[サーチ]]する[[HERO]]に[[E−HERO]]は選択できますか?~
A:はい、できます。(08/04/20)