遊戯王カードWiki - 《Ｅ－ＨＥＲＯヘル・ブラット》のバックアップ(No.79)

《Ｅ－ＨＥＲＯ(イービルヒーロー) ヘル・ブラット/Evil HERO Infernal Prodigy》 †

効果モンスター
星２/闇属性/悪魔族/攻 300/守 600
(1)：自分フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から攻撃表示で特殊召喚できる。
(2)：このカードをリリースして「ＨＥＲＯ」モンスターがアドバンス召喚したターンのエンドフェイズに発動する。
自分はデッキから１枚ドローする。

　デュエリストパック－十代編3－で登場した闇属性・悪魔族の下級モンスター。
　自身を特殊召喚する召喚ルール効果、エンドフェイズにドローする誘発効果を持つ。

　(1)の自己特殊召喚効果は表示形式の選択はできないが、参照するのは自分フィールドのみ。
　この時、相手フィールドにもモンスターが存在すれば、即座に《Ｅ－ＨＥＲＯマリシャス・エッジ》がアドバンス召喚できる。

　(2)のドロー効果は「ＨＥＲＯ」であればよいので、Ｅ－ＨＥＲＯだけでなくＥ・ＨＥＲＯやＤ－ＨＥＲＯのアドバンス召喚にも対応する。
　エンドフェイズとタイミングが遅いのがやや難点だが、ディスアドバンテージを回復してくれるため有用ではある。
　ただし、Ｅ・ＨＥＲＯには《Ｅ・ＨＥＲＯネクロダークマン》、Ｄ－ＨＥＲＯにも豊富な特殊召喚サポートによるリリースの確保手段が既に存在する。
　デッキ内でのシナジーを考えると、やはり《Ｅ－ＨＥＲＯマリシャス・エッジ》と組み合わせて投入すべきだろう。

　また、ドロー効果を考慮しないのであればＨＥＲＯ以外のリリース要員はもちろん、シンクロ素材・エクシーズ素材・リンク素材としても活用しやすい。
　このカード２枚と召喚権を行使することで１ターンでランク２のエクシーズ召喚に繋げられ、また、単体で《地獄の暴走召喚》の発動条件を満たせる。
　これにより素材３体を必要とするエクシーズモンスターだけでなく《オベリスクの巨神兵》などのリリースも確保しやすくなる。

　総じて【マリシャス・ビート】以外のデッキでも活躍が期待できる性能を持つ。
　当然、このカード以外でも同様の動きができる特殊召喚能力を持つカードは存在し、その内のいくつかはこのカードより小回りが効くものも多い。
　その場合、レベルや属性、種族の違いだけでなく、やはりＨＥＲＯサポートに対応する点で差別化を図りたい。
　特に《Ｅ・ＨＥＲＯエアーマン》や《Ｅ・ＨＥＲＯシャドー・ミスト》でサーチが可能な点は無視できない。
　《マスク・チェンジ》で召喚権を残したまま、《Ｍ・ＨＥＲＯダーク・ロウ》などにも繋げられる。

(2)のドロー効果は重複するため、このカード２体をリリースして最上級ＨＥＲＯを召喚した場合は２枚ドローできる。

《Ｄ－ＨＥＲＯドグマガイ》と《Ｄ－ＨＥＲＯＢｌｏｏ－Ｄ》は特殊召喚扱いなので、このカードをリリースしてもドローはできない。

「自分フィールドにモンスターが存在しない場合に手札から特殊召喚できるモンスター」はこのカードが初である。
当時は《サイバー・ドラゴン》等の相手依存の条件を持つモンスターは流行していたが、相手に依存しない特殊召喚手段を持つカードは珍しかった。
現在は《フォトン・スラッシャー》のリストの様に類似効果を持つモンスターも多数存在するが、攻撃表示限定なのは未だこのカードのみである。

「ブラット(Brat)」とは「悪ガキ」を意味する。
また、英語名の「Prodigy」は「神童」を意味する。
カード名・レベル・攻撃力・守備力は《ヒーロー・キッズ》、特殊召喚・ドロー効果は《Ｅ・ＨＥＲＯバブルマン》を意識したＥ－ＨＥＲＯと言ったところか。

原作・アニメにおいて―
アニメGXの「覇王十代vsオブライエン」戦で覇王十代が使用。
フィールドにモンスターがいない状況でドローされ、そのまま特殊召喚された。
その後すぐに《Ｅ－ＨＥＲＯマリシャス・エッジ》を召喚するための生け贄となり、ドロー効果を発動した。

アニメでは(2)のドロー効果は以下の様になっていた。
```
このカードがフィールド上から墓地に送られたとき、
デッキからカードを１枚ドローする。
この効果でドローしたカードは、
このターンのエンドフェイズまで効果を無効とする。
```
覇王十代がこの効果でドローしたのは《超融合》だったが、デメリット効果により同ターン発動せずにセットしている。
また、イラストは直立しており、両脇には白い光のオーラのようなものが昇っていた。