遊戯王カードWiki - 《Ｅｍスティルツ・シューター》のバックアップ(No.10)

《Ｅｍ(エンタメイジ)スティルツ・シューター》 †

効果モンスター
星６/地属性/魔法使い族/攻2200/守   0
「Ｅｍスティルツ・シューター」の(2)の効果は１ターンに１度しか使用できない。
(1)：フィールドにモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚したターン、自分は通常召喚できない。
(2)：自分の墓地にこのカード以外の「Ｅｍ」モンスターが存在し、
相手にダメージを与える魔法・罠・モンスター効果が発動した時、
墓地のこのカードを除外して発動できる。
相手に２０００ダメージを与える。

　クラッシュ・オブ・リベリオンで登場した地属性・魔法使い族の上級モンスター。
　自身を特殊召喚する召喚ルール効果と墓地から除外してバーンを行う誘発効果を持つ。

　自身を特殊召喚できるが、相手のフィールドにもモンスターが存在しない場合と満たしにくく、特殊召喚するターンの通常召喚も不可能になる。
　このため、エクシーズ召喚などに繋げるには通常召喚以外の展開方法が必要になってしまい、無理にこの方法を狙うと事故を起こしやすい。
　通常召喚は可能なので無理にこの効果で特殊召喚する必要はなく、(2)の効果のことも考えると手札コストにしてしまうのも手である。
　デメリットを共有できる《アームズ・ホール》で《ワンダー・ワンド》をサーチし、そのコストにすることもできるが、条件が厳しいため安定はしないだろう。
　あって困る効果ではないので、このカードしか手札に無い場合にとりあえず出すなど、柔軟な運用をしたい。

　(2)の効果は墓地にこのカード以外のＥｍを要求する。
　他のＥｍとはレベルが合わず、このカードをサーチできる《Ｅｍダメージ・ジャグラー》は自身を除外してしまうためあまり噛み合わない。
　同名カードでも条件は満たせるためこのカードを３枚積みするだけでも機能はするが、必然的に一枚余ってしまうのがネックになる。
　トリガーとなるカードも現在のＥｍでは《Ｅｍフレイム・イーター》しかおらず、そもそもランク４が主軸のＥｍとはミスマッチである。

　(1)と(2)の効果は噛み合っておらず、爆発力はあるが総じて中途半端である。
　《Ｅｍトラピーズ・マジシャン》からリクルートできるモンスターの中では最も攻撃力は高いものの、それだけで多く採用したいかはよく考えたい。
　Ｅｍは汎用性の高いものが多いので、それら数枚と一緒にバーンデッキに出張させるのも手である。

　エクシーズ素材としてランク６を出す場合、《フォトン・ストリーク・バウンサー》であれば相手はモンスター効果を発動するだけで3000ものダメージを与えることもできる。

(2)の効果はダメージを与える効果のチェーンブロックに直接チェーンする形で発動する効果であり、ダメージステップに発動はできない効果である。
なお、何かにチェーンして発動する効果であるが誘発即時効果ではなく誘発効果という裁定となっている。

「スティルツ（stilts）」とは、英語で竹馬の事。
ただし日本で想像されるような「竹馬」だけでなく、持ち手がなく足に固定する「天狗の高下駄」のようなものもstiltsに含まれる。

原作・アニメにおいて―
アニメARC-Vの「柚子vsデニス」戦でデニスが使用。
自身の効果で特殊召喚したが、《幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァ》の効果で破壊された。
その後、アクションマジック《フレイム・ボール》の発動に対して(2)の効果を使い、柚子へのダメージを2000に増やした。

アニメでの(2)の効果は、「魔法カードの効果で相手がダメージを受ける際、墓地の《Ｅｍスティルツ・シューター》を除外することで、そのダメージを自分がこのターンに受けた効果ダメージの中で一番高いダメージの数値にする」というものだった。
アニメで《幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァ》により与えられた2000ダメージにちなんでか、OCGではその数値固定のバーン効果となっている。