M・HERO(マスクドヒーロー) 剛火(ごうか)/Masked HERO Goka》

融合・効果モンスター
星6/炎属性/戦士族/攻2200/守1800
このカードは「マスク・チェンジ」の効果でのみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は、自分の墓地の
「HERO」と名のついたモンスターの数×100ポイントアップする。

 PREMIUM PACK 13で登場した炎属性戦士族融合モンスター
 M・HEROの1体であり、《マスク・チェンジ》以外では特殊召喚できない召喚ルール効果と自身の攻撃力をアップする永続効果を持つ。

 炎属性HEROを素体とし、《マスク・チェンジ》でのみ特殊召喚する事ができる。
 現状でD−HEROとV・HEROには炎属性が存在せず、実質的にE・HEROとその派生のE−HERO専用となる。

 攻撃力の上昇条件はHERO全般となっているが、上昇値が1体につき100ポイントと高くはないため高攻撃力はあまり期待できない。
 E・HEROの強みである《ミラクル・フュージョン》などの墓地利用手段とも相性が悪いため、上級モンスタークラスも満足に処理できない恐れがある。
 利用できるモンスターが違うとはいえ、他のM・HEROに並ぶだけでも一手間かかるうえ、それ以外の効果は一切ない。
 あちらが効果によってディスアドバンテージを相殺できる事を考えると、単体での効率性は非常に悪い。

 《マスク・チェンジ》自体のサクリファイス・エスケープ・追撃能力に期待したいところだが、手札コストが必要とはいえ、その分で確実に除去できる《超融合》という壁がある。
 こちらが完全に《マスク・チェンジ》専用バニラとしてエクストラデッキの枠を割く必要があるのに対し、あちらは《ミラクル・フュージョン》等とも共有可能であり、融合召喚エクシーズ召喚に秀でた【E・HERO】では無視できない差となる。

 また、炎属性HEROの層の薄さも使い勝手を悪くしている。
 《E・HERO ザ・ヒート》攻撃力が通用したのも過去の話であり、他の通常召喚可能なものはさらにそれより低い。
 そのため戦闘破壊での処理を許しやすく、唯一のディスアドバンテージ軽減手段ともいえるサクリファイス・エスケープが狙いにくい。
 複数のE・HEROが並べば《E・HERO ザ・ヒート》サクリファイス・エスケープも狙いやすくなるが、《マスク・チェンジ》全体除去に対応できないためまったく噛み合っていない。
 余程墓地E・HEROを溜めない限り、強化された《E・HERO ザ・ヒート》コンバットトリックで覆る程度の攻撃力差にしかならず、《E・HERO ノヴァマスター》などの融合モンスターに関しては、効果面を含めると弱体化する恐れすらある。
 融合素材エクシーズ素材としての二次利用も行いにくく、普通にそれらを維持してしまったほうが無難である。
 特に炎属性HEROの大半を占める《E・HERO バーストレディ》絡みのものは、他に採用したい融合召喚エクシーズ召喚先も多い。

 一応融合素材指定の緩い《E・HERO ノヴァマスター》との相性は悪くなく、あちらの効果《マスク・チェンジ》ドローできれば、そのまま追撃できるといったシナジーもある。
 だがこれの融合召喚に使う炎属性は別の手段によって墓地から離れる事も多く、自己強化と噛み合わない。
 コンバットトリックにもなる《禁じられた聖槍》などで《E・HERO ノヴァマスター》を直接維持するほうがやはり効率的である。
 そもそもが《E・HERO ノヴァマスター》自体、《ヴォルカニック・バレット》で複数回融合召喚できる状態であったり、下級モンスターやこれから展開したエクシーズモンスター除去を消費させた後に展開できる点に強みがある。
 追撃に関しては《超融合》より行いやすいが、この性質上オーバーキル要素が強く除去対策としての必要性も小さい。

 他のM・HEROを利用する構築の場合も、あえて炎属性E・HEROを組み込む必要性が薄いため、選択肢として加えるのは難しい。
 エクストラデッキに余程の余裕がない限り、現在のカードプールでは採用する価値はない。

関連カード

炎属性HERO

収録パック等