*《&ruby(ナンバーズ){No.};30 &ruby(はめつ){破滅};のアシッド・ゴーレム/Number 30: Acid Golem of Destruction》 [#b3854cb2]
 エクシーズ・効果モンスター
 ランク3/水属性/岩石族/攻3000/守3000
 レベル3モンスター×2
 自分のスタンバイフェイズ時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除くか、
 自分は2000ポイントダメージを受ける。
 このカードのエクシーズ素材が無い場合、このカードは攻撃できない。
 このカードがフィールド上に存在する限り、自分はモンスターを特殊召喚できない。

 [[Vジャンプ(2011年10月号) 付属カード>書籍付属カード#p7209f5e]]で登場した[[水属性]]・[[岩石族]]の[[エクシーズモンスター]]。~
 [[自分]]の[[スタンバイフェイズ]]に[[エクシーズ素材]]を取り除かなければ[[ダメージ]]を受ける[[誘発効果]]、[[エクシーズ素材]]がない場合[[攻撃]]できず、[[フィールド]]に存在するだけで[[自分]]の[[特殊召喚]]を封じる2つの[[永続効果]]を持つ。~

 [[縛り]]のない[[レベル]]3[[モンスター]]2体という[[召喚条件]]の中では規格外の[[ステータス]]を持つ[[エクシーズモンスター]]だが、代償として3種類もの[[デメリット]]を抱えている。~
 2000ポイントという甚大な[[ダメージ]]量を考えると、よほど特殊な[[デッキ]]でもない限り代わりに[[エクシーズ素材]]を取り除くことを強要されているに等しい。~
 よってこの[[カード]]が[[攻撃]]を行えるのは、[[召喚]]後から実質2回のみと考えるべきだろう。~

 この[[カード]]の最大の問題は、[[相手]]がこの[[カード]]を放置してきた場合に[[デメリット]]で文字通り破滅に追い込まれかねないこと。~
 [[ダメージ]]によって[[ライフ・アドバンテージ]]を失い、[[特殊召喚]]不可の[[デメリット]]によって後続の[[モンスター]]の展開を阻害される。~
 そのためこの[[カード]]を[[使用]]する場合には、不要になったこの[[カード]]を処理する手段を用意しておくべきであろう。~
 しかし[[特殊召喚]]不可の[[効果]]を持つため、[[融合素材]]・[[儀式召喚]]や[[特殊召喚モンスター]]の[[リリース]]といった方法での処理がことごとく不可能である点が厄介。~
 [[フィールド上のモンスター>フィールド上のカード]]を[[コスト]]とする[[カード]]や[[アドバンス召喚]]できる[[上級モンスター]]、[[コントロール転移]][[カード]]を用意しておきたい。~
 [[【フィフティ・フィフティ】]]軸の[[【伝説の都 アトランティス】]]では、[[《水霊術−「葵」》]]や[[《氷帝メビウス》]]、[[《海竜−ダイダロス》]]などを無理なく搭載でき、[[レベル]]の面でも[[エクシーズ召喚]]しやすく、[[《レベル制限B地区》]]等の[[ロック]]にも引っ掛からないため活用しやすい。~

 同条件で出せる[[エクシーズモンスター]]には[[《No.17 リバイス・ドラゴン》]]が存在する。~
 あちらはこの[[カード]]より1[[ターン]]遅れるものの同じ[[攻撃力]]3000を獲得でき、[[デメリット]]もこの[[カード]]ほど大きくない。~
 一方、[[《ヴェルズ・オピオン》]]・[[《ダーク・アームド・ドラゴン》]]・[[《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》]]等の高[[ステータス]]と厄介な[[効果]]を併せ持つ[[モンスター]]が既に[[相手]][[フィールド]]に存在している場合には、即応性に勝るこの[[カード]]に分がある。~
 [[相手]]の切り札を速やかに倒して劣勢を切り返す、対[[フィニッシャー]]用の[[モンスター]]であると言えよう。~

 [[コントロール転移]]することで、[[相手]]にこれらの[[デメリット]]を押し付けることもできる。~
 [[エクシーズ素材]]を使い切った後で[[送りつけ]]れば、この[[カード]]の[[ステータス]]を無意味にして[[デメリット]]だけを押し付けられ、[[効果発動>モンスター効果の発動]]のタイミングから[[相手]]は高[[確率]]で2000[[ダメージ]]を受けることになる。~
 先述の通りこの[[カード]]は[[コントローラー]]側では処理しづらいので、[[相手]]の場に維持するのも比較的容易。~
 [[《生贄封じの仮面》]]等で[[リリース]]を封じれば多くの[[デッキ]]では抵抗手段が[[全体除去]]に巻き込む程度にまで減少する。~
 また、マイナーな[[属性]]と[[種族]]なので、[[フィールド]]上をこの[[カード]]だけにして[[《群雄割拠》]]や[[《御前試合》]]を用いればかなりの拘束力を発揮する。~
 これら[[属性]]・[[種族]]には展開力に優れた[[モンスター]]も存在するのでこちらも同じタイプの[[デッキ]]を用いれば、[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]等と違い既に[[発動]]済みであったとしても邪魔になり難い。~

 即効性を求めるなら他の[[カード]]で[[エクシーズ素材]]を取り除いて、即座に[[送りつけ]]てもいいだろう。~
 [[攻撃]]が封じられるため[[《鬼神の連撃》]]とは噛み合わないが、[[エクシーズモンスター]]がいる状況でこの[[カード]]を[[召喚]]し、[[《エクシーズ・ギフト》]]を使えれば理想的。~
 [[《ギブ&テイク》]]のように1枚で条件を満たす[[カード]]にこそ対応していないが、これら[[コンボ]]のパーツが揃わずとも任意に呼び出せる性質、さらに通常通り[[ビートダウン]]にも利用できる点から[[《強制転移》]]等の汎用的な[[コントロール転移]]を採用している[[デッキ]]でも[[エクストラデッキ]]の候補になるだろう。~

-[[エクシーズ素材]]を取り除くか[[効果ダメージ]]を受ける[[効果]]は[[誘発効果]]、残り2つの[[効果]]は[[永続効果]]である。~
このため、全ての[[デメリット]]を[[《スキルドレイン》]]で帳消しにする事もでき、[[攻撃力]]3000の大型[[モンスター]]として活用できる。~
ただし、[[《スキルドレイン》]]と相性のよい[[レベル]]3の[[モンスター]]はあまりいないので、[[【スキルドレイン】]]では最初から[[《神獣王バルバロス》]]を使った方が良いだろう。~
あるいは、単体でも比較的扱いやすい[[《愚鈍の斧》]]を使うという手もある。~
--[[《ソロモンの律法書》]]や[[《禁じられた聖杯》]]等で、一時的に延命が可能。~
あくまで一時的でしかないのだが、後者は[[汎用性]]の高い[[カード]]なのが救いか。~

-[[元々の攻撃力]]が高い[[岩石族]]なので、同じ[[エクシーズモンスター]]の[[《ジェムナイト・パール》]]ともども、[[墓地]]に置かれた後は[[《E−HERO ダーク・ガイア》]] の[[融合素材]]としても活用できる。~
残念ながら[[《ダーク・フュージョン》]]で[[除去]]することはできないが、[[《激流葬》]]や[[《ブラック・ホール》]]から[[《ダーク・コーリング》]]できれば超[[攻撃力]]での[[直接攻撃]]を決められる。~

-初の[[水属性]]・[[岩石族]]の[[モンスター]]である。~
OCG化されていない[[カード]]も含めれば、アニメ5D'sで登場し、TAG FORCE 4以降はゲーム内の[[デュエル]]で使用できるようになっている《水晶ドクロ》が存在する。~

-[[水属性]][[モンスター]]の中では、[[元々の攻撃力・守備力>元々の攻撃力(守備力)]]の合計値が単独1位の[[モンスター]]である。~

-右足に自身のナンバーである「30」が書かれている。~

-[[カード]]名の「''3''0」、[[ランク]]''3''、[[攻撃力]]・[[守備力]]が''3''000、''3''重のデメリット、「アシッド=&ruby(さん){酸};」と「3」を思わせる要素が多い。~

-「[[コントローラー]]に[[ダメージ]]」・「[[攻撃力]]3000」・「ゴーレム」と、[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]を彷彿とさせる[[カード]]である。~
アニメでも同様に相手の場で[[デメリット]]効果を[[発動]]して威力を発揮した。~


-原作・アニメにおいて―~
アニメZEXALの「凌牙vsカイト」戦においてカイトが使用。~
[[《フォトン・リザード》]]2体を[[エクシーズ素材]]に[[エクシーズ召喚]]され、直後に[[《スプラッシュ・キャプチャー》]]によって[[コントロール奪取]]された。~
しかしこれは計算の内であり、カイトの[[魔法カード]]《強制解放》([[《スペース・サイクロン》]]を参照)で[[エクシーズ素材]]を取り除かれた事で、凌牙の[[ターン]]に自身の[[効果]]で凌牙自身に[[効果ダメージ]]を与えた上、凌牙の[[攻撃]]も封じる。~
さらに、カイトの[[ターン]]に[[《銀河眼の光子竜》]]の[[攻撃]]を受けて[[自壊]]、その際の[[ダメージ]]で凌牙の[[ライフポイント]]を0にした。~
その後、カイトの敗北後にトロンによって他の全ての[[No.]]と共に回収された。~
WDC決勝の「遊馬vsトロン」戦ではトロンが使用。~
[[フィールド魔法]]《スフィア・フィールド》の[[効果]]により[[《紋章獣アバコーンウェイ》]]と《紋章獣レオ》を[[エクシーズ素材]]として[[エクシーズ召喚]]され、[[《No.12 機甲忍者クリムゾン・シャドー》]]を攻撃して[[エクシーズ素材]]を消費させたが、返しのターンに[[魔法カード]]《エクシーズ・トライアングル・フォース》によって[[破壊]]された。~
[[攻撃]]名は「アシッド・スプラッシュ」。~
モンスターカプセルGBの[[《ダンジョン・ワーム》]]の[[攻撃]]名と同じである。~

--アニメでは[[エクシーズ素材]]が[[光属性]]に限定されており、OCG同様の[[エクシーズ素材]]を取り除かないと[[ダメージ]]を受ける[[効果]]と[[エクシーズ素材]]が無い状態で[[攻撃]]できない[[効果]]に加え、[[エクシーズ素材]]が存在しない場合に[[攻撃]]を受けた場合[[破壊]]される[[効果]]。さらに[[破壊]]された時[[コントローラー]]に2000ポイント[[ダメージ]]を与える[[効果]]があったが、WDC決勝の「遊馬vsトロン」戦では[[破壊]]されたのにトロンは[[ダメージ]]を受けていないため[[戦闘破壊]]か[[攻撃]]を受けた場合に[[破壊]]される[[効果]]で[[破壊]]された時のみと思われる。~
この[[効果]]の代わりに、[[モンスター]]を[[特殊召喚]]できないデメリットはなかった。~

---カイト曰く「自滅のナンバーズ」。~
カイトはこれらの[[デメリット]]を「呪い」と評しており、この表現はこの[[カード]]が同梱されていたVジャンプでも使用されている。~

--カイトが初めて使用した[[光属性]]以外の[[モンスター]]である。~
公式サイトの「モンスター・エクシーズ図鑑」では[[光属性]]であるとされていたが、現在は[[水属性]]に訂正されている。~
しかし、データ放送のモンスター図鑑では未だ[[光属性]]である。~

--[[エクシーズ召喚]]された直後は、酸の詰まったガラスケースが集まったテトラポットの様な形をしており、変形してゴーレムの姿を現した。~
また、全身から紫色の酸液を垂れ流しており、酸のかかった学校の床が(ARビジョンではあるが)溶解する様子が見られる。~

//-コナミのゲーム作品において―~

-神話・伝承において―~
ゴーレムについては[[《破壊のゴーレム》]]を参照。~

**関連カード [#t292c67c]
-[[No.]]

-[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]]

―《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》の姿が見られる[[カード]]
-[[《オーバーレイ・リジェネレート》]]

**このカードを使用する代表的なデッキ [#p8a3a8d5]
-[[【甲虫装機】]]

**収録パック等 [#b1de01ed]
-[[Vジャンプ(2011年10月号) 付属カード>書籍付属カード#p7209f5e]] VJMP-JP063 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#n28b54ae]
Q:効果の種別は何になりますか?~
A:[[エクシーズ素材]]を取り除く、または[[ダメージ]]を受ける[[効果]]は[[誘発効果]]です。~
  (なお、[[エクシーズ素材]]は[[効果]]処理で取り除きます。)~
  [[攻撃宣言]]できない[[効果]]と、[[特殊召喚]]できない[[効果]]は、[[永続効果]]です。(11/08/20)

Q:[[自分]]の[[スタンバイフェイズ]]時にこの[[カードの効果]]が[[発動]]しました。~
  [[エクシーズ素材]]を取り除く[[効果]]と[[ダメージ]]を受ける[[効果]]のどちらかを[[適用]]させるか選択するタイミングは、いつになりますか?~
A:[[効果解決時]]に選択します。(11/08/20)

Q:[[ダメージ]][[効果]]に[[《地獄の扉越し銃》]]を[[チェーン]]できますか?~
A:[[エクシーズ素材]]がない場合に限り可能です。~
  [[エクシーズ素材]]がある場合は[[ダメージ]]が発生するかどうか不確定のため[[チェーン]]できません。(11/08/22)

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