No(ナンバーズ).56 ゴールドラット》

エクシーズ・効果モンスター
ランク1/光属性/獣族/攻 500/守 600
レベル1モンスター×3 
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分のデッキからカードを1枚ドローし、
その後手札を1枚デッキに戻す。 

 週刊少年ジャンプ(2011年35・36合併号) 付属カードで登場した光属性獣族エクシーズモンスター
 エクシーズ素材を取り除いて手札交換を行う効果を持つ。

 まず召喚条件が厳しく、このカードエクシーズ召喚するにはレベル1のモンスターを3体並べる必要がある。
 これは通常のデッキにおいて自然に出てくるものではなく、専用デッキ等において《トライワイトゾーン》等を駆使する必要がある。

 次に効果面で使用する必要性が乏しい。
 単純に使用しても手札交換しかできず、エクシーズ素材3体分のディスアドバンテージを回復するのは難しい。
 チューナーが存在しているならば、《フォーミュラ・シンクロン》シンクロ召喚した方が良いのは言うまでもない。
 また、レベルモンスター《サイバー・ヴァリー》はこのカードエクシーズ召喚と同じボード・アドバンテージ−2の消費で2枚のドローを行えてしまう。
 そうでなくてもこのカード《No.10 白輝士イルミネーター》と違いステータスが貧弱なので大抵は1回ぐらいしか効果を使えない。
 複数回効果を使うなら《明鏡止水の心》《安全地帯》等で耐性を与えておく必要がある。
 デッキ戻してしまうため墓地肥やしもできず、使いづらい点が目立つ。

 何より、このカードを出すためのギミックをデッキに投入しなければならないのならば、最初からそのスペースに【やりくりターボ】等のギミックを投入すればいい。
 デッキスペースをある程度取り、かつコンボとも言える動きをしてレベル1を3体揃えるほどのことをしたいならば、単体でそれを行える《カードトレーダー》等の方がまだ使いやすいだろう。

 また、このカード召喚したはいいが、手札交換を行えるのは1ターンに1度だけである。
 弱小ステータスに加え、戦闘耐性効果耐性が一切なく、場に維持するに適した能力は全く持ち合わせていない。
 守備力600のバニラが数ターン生き残ることは困難であるため、効果を活かすにはこのカードを守るようなカードを使用しなければならない。
 とはいえ、手札交換のために手札を消費するようでは本末転倒であるため、《くず鉄のかかし》等の消費を最小限に留められるものを使用したい。
 デッキスペースを割くのは召喚ギミックだけですら一杯なので、《くず鉄のかかし》等を最初から必要とするデッキにおいて、自然と守れる程度にしたい。
 全てのデッキでこのカード以上に重要なカードがあるはずであり、またこのカードを維持してもアドバンテージを得られるわけではないため、無理が生じてまでこのカードを守る必要はない。

 【ディフォーマー】では《D・モバホン》《機械複製術》などで展開した時に、このカードモンスターカードゾーンの空きを作る事ができる。
 能動的に素材を取り除く事ができるため、取り除いた《D・モバホン》《ジャンクBOX》等で蘇生させる事で更なる展開が期待できる。
 《D・クリーナン》を並べれば、効果除去しつつ相手に再利用させる時間を与えずにエクシーズ召喚が可能。
 《No.83 ギャラクシー・クィーン》でも同様のことができるが、こちらはディフォーマー?デッキ戻すことでデッキ内のディフォーマー?密度をある程度上げられる。
 しかし、【ディフォーマー】は元々シンクロ召喚を多用するデッキであり、エクストラデッキの内容によっては採用が難しくなる。

 【ゼンマイ】では、《ゼンマイバット》を展開してその効果で回収したモンスターデッキ戻し《ゼンマイマジシャン》などのリクルートにつなげることができる。
 また、《ヴァイロン・エレメント》《静寂のロッド−ケースト》装備魔法コンボ《ヴァイロン・スフィア》を展開してエクシーズ召喚し、手札に来てしまったヴァイロンチューナーデッキに戻して《ヴァイロン・エレメント》リクルートしてしまうことも可能。
 しかしやはり、これらのデッキでも展開するための手間がかかるので《カードトレーダー》等よりも優先できるかは微妙なところだろう。

関連カード

収録パック等