*《&ruby(ナンバーズ){No.};8 &ruby(もんしょうおう){紋章王};ゲノム・ヘリター/Number 8: Heraldic King Genom-Heritage》 [#n05c7863]
 エクシーズ・効果モンスター
 ランク4/光属性/サイキック族/攻2400/守1800
 「紋章獣」と名のついたレベル4モンスター×2
 1ターンに1度、相手フィールド上のエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。
 このカードは選択したモンスターと同名カードとして扱い、同じ攻撃力と効果を得る。
 その後、選択したモンスターの攻撃力は0になり、効果は無効化される。
 このカードの効果はエンドフェイズ時まで適用される。

 [[ABYSS RISING]]で登場した[[光属性]]・[[サイキック族]]の[[エクシーズモンスター]]。~
 [[相手]][[エクシーズモンスター]]の[[カード名]]・[[攻撃力]]・[[効果]]をコピーし、その[[モンスター]]を[[弱体化]]する[[起動効果]]を持つ。~

 [[エクシーズ素材]]に[[紋章獣]]を指定するため、事実上[[【紋章獣】]]専用となる。~
 [[《紋章獣アンフィスバエナ》]]や[[《蘇生紋章》]]で補助すれば[[エクシーズ召喚]]は容易であるが、序盤は[[《No.18 紋章祖プレイン・コート》]]が有効であり、この[[カード]]の[[効果]]は返しに強いので、[[《高等紋章術》]]による[[墓地]]からの[[エクシーズ召喚]]を狙うのが基本になる。~

 [[効果]]の[[対象]]は[[エクシーズモンスター]]限定だが、一気に[[攻撃力]]・[[効果]]を無力化するため、[[相手]]が[[攻撃表示]]でさえあれば、[[耐性]]も[[ステータス]]も関係なくほぼ[[戦闘破壊]]可能な相手となる。~
 この[[効果]]は[[エクシーズ素材]]を消費しないので、コピーした[[効果]]を使用する上での支障もなく、[[蘇生]]しても活躍が見込める[[エクシーズモンスター]]である。~
 その性質上、[[《鬼神の連撃》]]や[[《皇の波動》]]といった[[エクシーズ素材]]を消費する[[サポートカード]]と相性が良い。~
 前者なら[[弱体化]]した[[相手]][[モンスター]]を殴りつつさらに追撃ができ、後者なら[[エクシーズ召喚]]時の[[《激流葬》]]などの厄介な[[破壊]][[効果]]から身を守ることができる。~
 ただし、コピーした[[効果]]は[[エンドフェイズ]]までしか続かず、[[相手]][[ターン]]は[[バニラ]]同然であるので、基本的には使い切りの[[カード]]として意識したい。~
 [[ステータス]]はそれなりの数値を持っているので、[[下級モンスター]][[相手]]なら[[戦闘破壊]]の心配は少ない。

 難点となるのは、[[守備力]]が[[攻撃力]]よりも高い[[守備表示]]の[[エクシーズモンスター]]を単体では処理できない点。~
 [[守備力]]が0にならないので、コピーした[[エクシーズモンスター]]の[[攻撃力]]が低いと[[戦闘破壊]]ができない。~
 [[《ガチガチガンテツ》]]や[[《発条機雷ゼンマイン》]]等の[[耐性]]を持つ[[モンスター]]に対しては[[《No.50 ブラック・コーン号》]]に任せよう。

-「[[CNo.]]」以外の「[[No.]]」では初の、[[エクシーズ素材]]に条件を持つ[[モンスター]]である。~
アニメでは[[《No.40 ギミック・パペット−ヘブンズ・ストリングス》]]と[[《No.96 ブラック・ミスト》]]が[[エクシーズ素材]]に指定を受けていたが、これらはOCG化にあたり削除されている。~
また、「[[No.]]」で一桁の数字を持つ[[モンスター]]としては、唯一自身の数字と[[ランク]]が一致していない。~
一応、この[[カード]]の[[エクシーズ素材]]は[[レベル]]4×2なので自身の数字と全く関係ないわけではない。

-[[イラスト]]では、頭部の仮面に自身のナンバーである「08」が書かれている。~

-「ゲノム(Genom)」とは、1つの生物種の遺伝情報を担う「DNAの塩基配列全体」を指す。~
単に「遺伝子」を指す言葉だとされる事が多いが、「遺伝子」とはDNAの塩基配列全体のうち、遺伝情報として機能する一単位を指す言葉である。~
「ヘリター」は恐らく、「跡を継ぐ」という意味を持つ動詞「Herite」に「人」を表す「er」を足した造語だろう。~
直訳すれば「跡を継ぐ者」となり、こちらも恐らくは遺伝情報を伝達するDNAを表していると思われる。~
[[相手]]のDNAを強奪することで勝手にその存在の「跡を継ぐ者」になるともとれる。~
//この[[カード]]のナンバーが8であり、素材指定が[[レベル]]8×2ではなく[[レベル]]4×2なのは、DNAの二重螺旋構造を表しているからだろうか。~
--アニメにおいて[[相手]]の名前を奪った際には、体毛を相手に絡み付けて遺伝子を奪っているかのような描写があった。~
[[相手]]のDNAを吸収することで個性を強奪する、ということだろうか。~
--なお、[[英語名]]の「heritage」とは「遺産」という意味である。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメZEXALでトロンが使用する主力[[ナンバーズ>No.]]。~
「ドロワvsトロン」において初登場。~
[[《高等紋章術》]]により、[[墓地]]の[[《紋章獣アバコーンウェイ》]]と[[《紋章獣ベルナーズ・ファルコン》]]を[[エクシーズ素材]]として[[エクシーズ召喚]]される。~
第一の[[効果]]として「[[名前>カード名]]を奪う」[[効果]]をドロワの[[《フォトン・バタフライ・アサシン》]]に対して[[発動]]した。~
WDC準決勝での「カイトvsトロン」戦では、[[《紋章獣アバコーンウェイ》]]と[[《紋章獣バシリスク》]]を[[エクシーズ素材]]に[[エクシーズ召喚]]される。~
第二・第三の[[効果]]で[[《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》]]の[[攻撃力]]と[[効果]]を奪い、[[戦闘破壊]]した。~
WDC決勝の「遊馬vsトロン」戦では、[[フィールド魔法]]《スフィア・フィールド》の[[効果]]により[[《紋章獣ユニコーン》]]2体を[[エクシーズ素材]]として[[エクシーズ召喚]]されるが、次のターンで[[《No.39 希望皇ホープ》]]に[[戦闘破壊]]された。~
その後、[[《紋章獣ユニコーン》]]で[[蘇生]]された上で[[《紋章獣ベルナーズ・ファルコン》]]の[[効果]]で[[レベル]]4となり、同じく[[レベル]]4となった[[《No.10 白輝士イルミネーター》]]・[[《紋章獣ベルナーズ・ファルコン》]]と共に[[《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》]]の[[エクシーズ素材]]となった。~
「カイトvsトロン」戦で[[《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》]]の[[攻撃力]]と[[効果]]を奪った時の[[攻撃]]名は「フラッシュ・インパクト」。~
この時のみ[[攻撃]]名を言っており、これが[[《No.9 天蓋星ダイソン・スフィア》]]の[[攻撃]]名なのかこの[[カード]]自身の[[攻撃]]名なのかは不明だが、あちらは海外版で[[攻撃]]名が[[宣言]]されているので、おそらくこの[[カード]]のものだろう。~

--アニメにおいては[[相手]][[モンスター]]の[[カード名]]、[[攻撃力]]、[[効果]]を奪う[[効果]]がそれぞれ独立しており、トロンは「三つの[[効果]]を持つ」と説明していた。~
持っている三つの[[効果]]は以下の通り。~
---[[相手]][[モンスター]]の名前を奪う(この[[カード名]]は選択した[[相手]][[モンスター]]の[[モンスター]]名となり、選択した[[モンスターの名前>カード名]]は失われる)。
---[[ターン]]終了時まで[[戦闘]]する[[相手]][[モンスター]]の[[攻撃力]]を0にして、この[[カード]]の[[攻撃力]]はその[[モンスター]]の[[元々の攻撃力]]となる。
---[[ターン]]終了時まで[[相手]][[モンスター]]の[[モンスター効果]]を[[無効]]にして、この[[カード]]は選択した[[モンスター]]の[[モンスター効果]]を得る。
--~
[[モンスター効果の発動]]には[[エクシーズ素材]]を必要としたが、[[エクシーズ素材]]の[[縛り]]はなく[[発動]]には回数制限がなく[[相手]][[ターン]]にも使用できた。~
OCG化にあたって[[カード名]]を奪う[[効果]]はルール上の問題が発生するためか[[同名カード]]として扱う[[効果]]に変更されたが、一度の[[発動]]で[[攻撃力]]と[[効果]]を奪えるようになって、[[エクシーズ素材]]を消費する必要もなくなった。~
//さらに[[エクシーズ素材]]を消費する必要がなくなったため、[[エクシーズ素材]]を使う他の[[カード]]との併用や[[蘇生]]からの[[効果]][[発動]]も可能になり、全体的に[[強化]]されている。~
ただしアニメ[[効果]]の場合、複数の[[相手]][[モンスター]]に対応したり、その際に同じ[[効果]]を続けて[[発動]]できた可能性もあり、トロンの発言からは[[効果]]対象が[[エクシーズモンスター]]に限定されていることは説明されていない。~
[[攻撃力]]を奪う[[効果]]を[[発動]]する際は「[[バトル>戦闘]]する[[相手]][[モンスター]]の[[攻撃力]]を〜」という説明がなされている。~

--「[[名前>カード名]]を奪う」[[効果]]を[[発動]]した際には、この[[モンスター]]の姿が名前を奪った[[モンスター]]に変化するが、顔の部分だけはこの[[モンスター]]の仮面のまま変化しない。~
また、トロンの手元にあるこの[[カード]]の[[イラスト]]や[[カード名]]の表記も奪った[[モンスター]]のものに変化する。~
更に、名前を奪われた[[モンスターカード]]は石化され、[[カード]]に書かれている[[カード名]]が消滅する。~
なお、名前を奪った状態では、[[攻撃]]名も奪った[[モンスター]]のものに変化する。~
「遊馬vsトロン」戦では、[[攻撃力]]を奪った場合も姿が変化していた。~

--[[エクシーズ召喚]]された直後は、長い髪の生えた巨大な仮面の姿をしており、そこから展開して[[イラスト]]と同じ姿になった。~

--ZEXAL&ruby(セカンド){II};ではアストラルが集まった[[No.]]を眺める場面で度々登場し、他の[[No.]]同様アストラル(遊馬)によって回収されたと思われる。~
//なお、上記の通りアニメ版のこの[[カード]]は[[エクシーズ素材]]に[[縛り]]が無いが、遊馬は基本的に[[ランク]]4は[[《No.39 希望皇ホープ》]]か[[《H−C エクスカリバー》]]を優先して[[エクシーズ召喚]]しており、使われたことは一度も無い。~
//上記の通りアニメ版のこの[[カード]]は[[エクシーズ素材]]に[[縛り]]が無いが、[[OCG]]版は[[縛り]]が付いている為、辻褄合わせで使われてない可能性もある。
//「遊馬vsアリト」(3戦目)に至っては[[《CNo.105 BK 彗星のカエストス》]]をこの[[カード]]なら[[戦闘破壊]]できる状況だったにも関わらず、[[No.]]ではない[[《H−C エクスカリバー》]]を[[エクシーズ召喚]]して[[攻撃]]を仕掛けた結果、[[戦闘破壊]]の機会を逃している。~
//相手に与える[[戦闘ダメージ]]もこちらの方が多く、不可解としか言いようがない。

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#c9dda713]
-[[No.]]
-[[紋章獣]]

-[[《ファントム・オブ・カオス》]]

-[[《No.69 紋章神コート・オブ・アームズ》]]

-[[《輝光子パラディオス》]]

-[[《隻眼のスキル・ゲイナー》]]
-[[《セイヴァー・スター・ドラゴン》]]
-[[《N・ブラック・パンサー》]]


//―《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

**このカードを使用する代表的なデッキ [#s029f259]
-[[【紋章獣】]]

**収録パック等 [#p0296ceb]
-[[ABYSS RISING]] ABYR-JP045 &size(10){[[Ultra]],[[Ultimate]]};

**FAQ [#b33e8bb0]
Q:[[効果解決時]]に[[相手]][[モンスター]]がいない場合、どうなりますか?~
A:[[カード名]]を変更せず、数値も変化しません。(12/07/23)

Q:[[効果モンスター]]以外の[[《ジェムナイト・パール》]]等の[[エクシーズモンスター]]を選択して[[発動]]できますか?~
A:はい、[[発動]]でき、[[効果]]を得て[[無効]]にする事はできませんが、[[同名カード]]として扱い同じ[[攻撃力]]を得て、その[[モンスター]]の[[攻撃力]]を0にできます。(12/07/28)

Q:[[相手]][[フィールド]]上の《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》を[[対象]]に[[効果]]を[[発動]]できますか?
できる場合、得た[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:[[自分]]の《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》の[[効果]]によって、[[相手]]の《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》と同じ[[攻撃力]]と[[効果]]を得る事はできます。~
  しかしながら、既に[[効果]]を[[発動]]しているため、同一[[ターン]]中にて《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》の[[効果]]を[[発動]]する事はできません。(12/08/04)

Q:[[効果解決時]]に《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》が[[フィールド]]上に[[表側表示]]で存在しない場合、[[効果]]処理はどうなりますか?~
A:その場合、選択した[[相手]]の[[エクシーズモンスター]]にこの[[カード]]の[[効果]]は適用されません。(12/09/07)

Q:自身の[[効果]]で得た[[攻撃力]]は、[[元々の数値>元々の攻撃力(守備力)]]として扱いますか?~
A:自身の[[効果]]で得た[[攻撃力]]は、[[元々の数値>元々の攻撃力(守備力)]]として扱います。(13/03/03)

Q:[[《H−C エクスカリバー》]]の[[攻撃力]]と[[効果]]を得た《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》がその[[効果]]を[[使用]]した場合、[[攻撃力]]はいくつになりますか?~
//A:[[効果解決時]]に[[《H−C エクスカリバー》]]の[[効果]]を[[無効]]にするため、得られる[[攻撃力]]は[[《H−C エクスカリバー》]]の[[元々の攻撃力]]の2000です。~
//  これを《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》の[[元々の攻撃力]]として扱うため、[[効果]]を[[使用]]した場合、その倍である4000になります。(13/01/09)
A:[[《H−C エクスカリバー》]]の攻撃力が4000ならば8000、2000ならば4000となります。(13/03/02)

Q:[[《魁炎星王−ソウコ》]]の[[攻撃力]]と[[効果]]を得た《No.8 紋章王ゲノム・ヘリター》がその[[効果]]を[[使用]]した場合、どうなりますか?~
A:この[[カード]]が得た[[《魁炎星王−ソウコ》]]の[[効果]]は[[無効]]になりますが、既に[[適用]]されているこの[[カード]]の[[効果]]は[[無効]]にならず、[[攻撃力]]は[[《魁炎星王−ソウコ》]]から得た数値のまま変化しません。(13/03/03)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。