No.(ナンバーズ)92 偽骸神龍(ぎがいしんりゅう) Heart−eartH Dragon(ハートアース・ドラゴン)/Number 92: Heart-eartH Dragon》

エクシーズ・効果モンスター
ランク9/闇属性/ドラゴン族/攻   0/守   0
レベル9モンスター×3
このカードは戦闘では破壊されず、
このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。
相手のエンドフェイズ時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
相手フィールド上の、このターンに
召喚・特殊召喚・セットされたカードを全てゲームから除外する。
エクシーズ素材を持っているこのカードが破壊された場合、
このカードを墓地から特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚した時、このカードの攻撃力は
ゲームから除外されているカードの数×1000ポイントアップする。

 COSMO BLAZERで登場した闇属性ドラゴン族エクシーズモンスター
 戦闘破壊されず、自分への戦闘ダメージ相手に反射する永続効果相手エンドフェイズ時にエクシーズ素材を取り除いてそのターン相手フィールド上に現れた全てのカード除外する誘発効果エクシーズ素材を持った状態で破壊された場合に墓地から特殊召喚でき、除外されているカードの枚数に応じて攻撃力を高める誘発効果を持つ。

 種類が乏しいレベルモンスターを3体も要求するため、エクシーズ素材の指定は非常に厳しい。
 真っ当にエクシーズ素材を揃えるのは困難なので、レベル10のモンスター《レベル・スティーラー》レベル9として《ギャラクシー・クィーンズ・ライト》を使うなど、基本的にレベル変動効果を利用することになるだろう。
 一応、《モイスチャー星人》《光神化》《地獄の暴走召喚》コンボや、《超古深海王シーラカンス》効果レベル魚族4体を並べて《忘却の都 レミューリア》を絡める手もある。
 《フュージョン・ゲート》《チェーン・マテリアル》コンボを用いた場合、レベル9の融合モンスター3体を並べる事でもエクシーズ召喚できる。
 《ジェムナイトマスター・ダイヤ》ならば、《フュージョン・ゲート》に頼らずとも《ジェムナイト・フュージョン》墓地ジェムナイト2体で賄える。
 当然エクストラデッキは圧迫するが、メインデッキに関しては【ジェムナイト】《チェーン・マテリアル》を組み込むだけで一応狙える。
 《ジェムナイト・フュージョン》そのものの墓地コストや、間に別のジェムナイト融合モンスターを挟み込めば、自己再生時に莫大な攻撃力を得られる。
 《ジェムナイト・プリズムオーラ》で強引に破壊してしまう事も可能である。
 無理にレベルモンスターを使用しないのなら、エクシーズ素材は少なくなるが、《No.53 偽骸神 Heart−eartH》特殊召喚効果を利用する方がいいだろう。

 攻撃力0・戦闘破壊耐性自分への戦闘ダメージ相手に反射すると、《ユベル》シリーズに似た効果を持つ。
 強力なステータスモンスター攻撃するほど相手ライフを大きく削れるため、積極的に戦闘を仕掛けていける。
 ただし戦闘を介するため妨害されやすく、相手モンスターステータスに大きく左右されるのが難点。
 また、《ユベル−Das Extremer Traurig Drachen》とは異なり相手モンスター破壊はできず、除外バウンスといった効果への耐性は一切ない。
 特にエクシーズ素材に指定のないランク4であり、破壊を介さずに墓地へ送る効果を持つ《No.50 ブラック・コーン号》は天敵と言える。

 エクシーズ素材を使った除外効果カードの種類も表示形式も問わず、対象を取ることもない非常に強力な除去になる。
 相手の展開を牽制するだけでなく、セットカード全てをエンドフェイズ除外するため、《ディメンション・スライド》など一部を除いては、実質的に相手罠カードリバース効果を封じられることになる。
 ダメージ反射効果とは相性がよく、相手の妨害を封じて安心してダメージを与えに行ける。
 また、効果による破壊相手に促しやすくなり、自己再生効果にも繋げやすくなる。
 相手ターン中で蘇生させた場合も除外できるため、《エクシーズ・リボーン》相手エンドフェイズ蘇生すれば疑似的なエンドサイクを行うことができる。
 《魔封じの芳香》発動すれば魔法カード発動も封じることができ、【お触れホルス】のようなロック戦術が可能になる。

 ただし、このカード特殊召喚される前から存在するカードについては一切干渉できない。
 また、除外できるのはそのターン中新たに出されたカードのみであるため、エンドフェイズ除外しなかったカードや、自分ターン中に相手召喚特殊召喚セットしたカードについては除外不可能になってしまう。
 《血の代償》《リビングデッドの呼び声》《砂塵の大竜巻》等、この抜け穴を抜けられる手段は少なからず存在する。
 これらの方法のほか、《月の書》《月読命》等で裏側守備表示にされてしまっても除外効果を使うことはできない。
 特に、裏側守備表示にされたこのカード反転召喚《神の警告》等で無効にされると、このカード蘇生制限まで失ってしまうため注意が必要である。

 また、相手除外されると分かっていて無意味に召喚セットをするとも考え難い。
 カードセットする場合でも最小限の枚数しかセットしてこないはずなので、このカードフィールドを離れるまでに2、3枚除外できればいいほうだろう。

 自己再生効果エクシーズ素材を必要とするものの、エクシーズ素材を消費する除外効果を使われる前に相手破壊行為を促せるので相性は悪くない。
 勿論自分破壊しても特殊召喚できる。
 エクシーズ素材を使用して発動する除外効果は、この攻撃力上昇効果と一見相性が良いように見える。
 しかし前述のように相手除外を承知でカードを出すとは考えにくい。
 セットした場合でも、《強制脱出装置》《次元幽閉》などの除去カードか、エクシーズ素材を減らし、自己再生させないためのブラフセットしているかの二択になるため、除外を優先すれば自己再生は難しくなる。
 《エクシーズ・リボーン》を用いて奇襲すれば除外枚数は稼げるが、その時点ではエクシーズ素材がなくなってしまっている。
 いずれにせよ、このカード効果だけでは高い攻撃力は期待できないので、除外系のカードをなるべく多めに採用し除外枚数を稼いでおきたい。
 《魂の解放》なら1度発動するだけで5000の底上げができるため、相性は良い。
 《ヴェルズ・サラマンドラ》《魂を喰らう者 バズー》との相性も良く、除外するカードの数は少ないが《魂の解放》と違い、使い捨てではないのも利点。

 しかし、相手がこのカード破壊してくるのは、高攻撃力を得たこのカード攻撃に備えているか、除外効果を封じるためかの二択であることがほとんであり、前者の場合では攻撃を返される恐れもある。
 後者の場合も除去される恐れがある。
 自分カード破壊することでこの点をカバーできるが、フィニッシャーになれるような状態でなければ除外自己再生が難しくなるので特殊召喚の手間を考えると効率的とは言えない。

 なお、攻撃力の上昇は特殊召喚時に発動する誘発効果なので、特殊召喚後に《魂の解放》等で除外枚数を増やしたとしても攻撃力を上げることはできない。
 《月の書》等で裏側守備表示にされてしまった場合も攻撃力がリセットされるため注意が必要である。

 自己再生できるものの、耐性があるわけではないので、1度破壊されればエクシーズ素材を全て失いフィールド上での制圧力は大きく落ちてしまう。
 除外効果のほうをメインに使いたいのであれば、《安全地帯》等によるサポート、もしくはエクシーズ素材の補充がほぼ必須になるだろう。

 強化された後でも戦闘ダメージ相手に与える効果を使用でき、《オーバーレイ・リジェネレート》エクシーズ素材を回復させておけば、また自己再生除外効果も使用可能となる。

 自身のエクシーズ素材指定によるエクシーズ召喚以外にも、《No.53 偽骸神 Heart−eartH》効果によって特殊召喚する事ができる。
 エクシーズ召喚扱いなので蘇生効果も問題なく使用できるが、この場合はエクシーズ素材が1つの状態でフィールドに出るため、除外効果蘇生効果の併用は他の支援なしにはできない。
 どちらを重視するかをその場の状況次第でよく考えるべきだろう。
 蘇生制限以外には特殊召喚に関する制限はなく、攻撃力0・闇属性ドラゴン族とサポートにも恵まれているため、この方法で蘇生制限を満たして《エクシーズ・リボーン》などによる墓地からの特殊召喚を中心とした戦術をとることもできる。

関連カード

戦闘ダメージを相手に与えるカードの一覧は《アマゾネスの剣士》を参照。

収録パック等

FAQ

Q:効果分類はなんですか?
A:戦闘破壊されず、自分への戦闘ダメージ相手に反射する効果永続効果エクシーズ素材を取り除いて発動する効果エクシーズ素材を持っている時に破壊された場合墓地から特殊召喚できる効果攻撃力をアップする効果誘発効果です。(12/11/18)

Q:相手ターン相手フィールド上にセットされ、同一ターン中に《太陽の書》表側表示になったモンスター除外できますか?
A:はい、できます。(12/11/18)

Q:エクシーズ素材を持つこのカードダメージステップ中に破壊された場合でも、発動できますか?
A:はい、できます。(12/11/18)

Q:エクシーズ素材を持つ裏側表示のこのカード破壊された場合、発動できますか?
A:いいえ、できません。(12/11/24)