遊戯王カードWiki - 《ＳｉｎＷｏｒｌｄ》のバックアップ(No.73)

《Ｓｉｎ(シン) Ｗｏｒｌｄ(ワールド)/Malefic World》 †

フィールド魔法
(1)：自分ドローフェイズに通常のドローを行う代わりに発動できる。
デッキから「Ｓｉｎ」カード３枚を相手に見せ、
相手はその中からランダムに１枚を選ぶ。
そのカード１枚を自分の手札に加え、残りのカードはデッキに戻す。

　手札事故を起こしやすいＳｉｎにとって、サーチ効果を持っているのはありがたい。
　手札に加えるのがランダムだが、同名カードを３枚選択すれば確実に手に入る。
　また、魔法・罠カードのＳｉｎもサーチでき、《ＳｉｎＳｅｌｅｃｔｏｒ》・《ＳｉｎＴｅｒｒｉｔｏｒｙ》とは相互サーチが可能である。

　専用サポートカードの《ＳｉｎＴｅｒｒｉｔｏｒｙ》を用いれば、このカードをデッキから発動できる。
　この方法で発動したこのカードは効果の対象にならない耐性を得るため、除去に対し大幅に強くなる。
　できれば手札から発動するよりも、《ＳｉｎＴｅｒｒｉｔｏｒｙ》経由での発動を狙いたい。

　しかしＳｉｎモンスターはその性質上、《ＳｉｎＴｅｒｒｉｔｏｒｙ》を踏まえても手札にかさばりやすい。
　効果の発動を控えたり、他のフィールド魔法を発動した方が良い場合もある。
　また効果が発動するタイミングがドローフェイズであるため、カードの効果を使用できず破壊される事もあり得る。
　さらに、効果の発動にチェーンされて破壊されるか効果の発動を無効にされた場合はそのターンの通常のドローも行えない為、注意が必要である。
　《サイクロン》などに関しては《ＳｉｎＴｅｒｒｉｔｏｒｙ》のみでもカバーできるが、《ＳｉｎＴｅｒｒｉｔｏｒｙ》では防げない《幽鬼うさぎ》や《灰流うらら》といった採用率の高い手札誘発系のモンスターへの弱さがネックとなる。
　【Ｓｉｎ】においては展開の基点となるカードなので、《墓穴の指名者》なども駆使して十分に守れるようにしておきたい。

　なお、《Ｓｉｎパラダイム・ドラゴン》・《Ｓｉｎパラドクス・ドラゴン》の維持条件にも指定されている。
　ただし、《神縛りの塚》による耐性付与でも同様の結果が得られる上に、あちらにはバーン効果も付いている。
　こちらは上述した《ＳｉｎＳｅｌｅｃｔｏｒ》でサーチできる点や、《ＳｉｎＴｅｒｒｉｔｏｒｙ》でデッキから発動できるメリットがある。
　両方合わせて採用し６枚体制にするのも手か。

原作・アニメにおいて―
劇場版『遊戯王～超融合！時空を越えた絆～』における「遊戯＆十代＆遊星vsパラドックス」戦にてパラドックスが使用。
劇中においてパラドックスは発動時にカード名の頭に「罪深き世界」と付けて呼んでいた。

作中では自身のドローフェイズをスキップする代わりにＳｉｎモンスター１体をランダムにサーチする効果と、このカードのコントローラーがＳｉｎ以外のモンスターで攻撃宣言できない効果であった。
前者は処理が難しいため、同様にアニメ劇中ではサーチ効果の対象がランダムだった《パワー・ツール・ドラゴン》に倣う形の効果となった。
後者は対になるモンスターが存在するＳｉｎモンスター達にデメリットを強化する形で受け継がれたといえる。
また、このカードの適用中に敗北したプレイヤーは死に至るという特殊な力も有していた事をパラドックスが明言しているが、当然OCGで再現できるわけもなく、削除された。

実際にこのデュエルで敗れたパラドックスがどうなったのかは明確な描写は無いが、その後のアニメ5D'sの展開やZ-ONEの台詞からするとこの時に消滅したものと思われる。
なお、このパラドックスの正体はZ-ONEが作成したロボットなので、生物学的に言う「死」が生じたとは考えにくい。
恐らく「死に至る」というのは正確には「敗者は強い衝撃を受けた結果としてその身が保てなくなる」という意味合いなのであろう。

遊戯王シリーズに登場した使用者に命に係わるリスクがある他のカードとしては、使用後に敗北したプレイヤーの魂を奪う《オレイカルコスの結界》や《幻魔の扉》がある。
前者は実際のデュエルに使用できないプロモカードにおいてその旨がテキストに記載される形で再現されている（無論、本当に魂を奪えるわけではないが）。
後者はゲームオリジナルカードとして収録された際にライフポイントを10分の１にするというデメリットの形で表現している。