遊戯王カードWiki - 《Ｘ・ＨＥＲＯドレッドバスター》のバックアップ(No.18)

《Ｘ・ＨＥＲＯ(エクストラヒーロー) ドレッドバスター/Xtra HERO Dread Decimator》 †

リンク・効果モンスター
リンク３/闇属性/戦士族/攻2500
【リンクマーカー：左下/下/右下】
「ＨＥＲＯ」モンスター２体以上
(1)：このカード及びこのカードのリンク先の「ＨＥＲＯ」モンスターの攻撃力は、
自分の墓地の「ＨＥＲＯ」モンスターの種類×１００アップする。
(2)：このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

　LINK VRAINS PACK 2で登場した闇属性・戦士族のリンクモンスター。
　墓地のＨＥＲＯの種類に比例する自身およびリンク先のＨＥＲＯを強化する永続効果、貫通ダメージを与える永続効果を持つ。

　リンク素材にはＨＥＲＯを指定しているため、《Ｄ－ＨＥＲＯディアボリックガイ》などを用いるのがいいだろう。
　ＨＥＲＯリンクモンスターにはリンク２の《Ｘ・ＨＥＲＯワンダー・ドライバー》が存在しており、あちらの(1)の効果を活かせる状況ならそのままこのカードもリンク召喚できる。
　同じくリンク２の《Ｘ・ＨＥＲＯクロスガイ》もＤ－ＨＥＲＯを蘇生でき、リンク召喚に繋げられる。

　(1)は墓地のＨＥＲＯの種類に比例する全体強化。
　倍率が低い上にＨＥＲＯの数ではなく種類を参照するので、高い強化値は期待しにくい。
　リンク素材３体が別種のＨＥＲＯであれば攻撃力2800となり、リンク３の平均的な数値を上回る値を得られる。
　自身だけでなくリンク先のＨＥＲＯも強化されるため、展開できれば総攻撃力としては少なからず貢献できるだろう。
　ただし、このカード自身がリンク３とＨＥＲＯデッキとしては重めの素材指定のため、リンク先にＨＥＲＯを並べるのは容易ではない。

　ＨＥＲＯは融合召喚やチェンジをはじめ、墓地にモンスターを溜め込むこと自体は自然と行える。
　ただし墓地融合との相性は悪いので、同名カード２枚以上を墓地に置いた内の１枚や、《沼地の魔神王》を除外するなどして、ＨＥＲＯの種類数を維持したい。
　また、Ｄ－ＨＥＲＯは墓地に関連する効果も多く攻撃力が低い傾向のため、相性は良い。
　攻撃力変動ということで《Ｄ－ＨＥＲＯディストピアガイ》のトリガーとなり得るが、１度使うと強化できなくなるために相性としてはあまり良くない。

　(2)は貫通効果。
　(1)の効果で自身を強化しておけばある程度のダメージは狙える。
　あって困る効果ではないが、守備表示にならないリンクモンスターの普及も相まって、守備表示モンスターとの遭遇自体が減っている。
　また、(1)と異なりこちらはこのカード自身にしか適用されず、リンク先にまで貫通を付与できるわけではない。

　どちらの効果もさほど強力とは言い難く、リンク３という重さに見合っていないと言わざるを得ない。
　ＨＥＲＯ系デッキは、【Ｅ・ＨＥＲＯビート】系のようなエクシーズ召喚型ならまだしも、融合召喚やチェンジを主力とするタイプでは本命前にリンク３を出す余裕は基本的にない。
　《Ｘ・ＨＥＲＯクロスガイ》の効果を使ったためにＨＥＲＯ以外が特殊召喚できないターンに、《Ｘ・ＨＥＲＯクロスガイ》をリンク素材として出せるアタッカーとしてなら活用しうるか。

海外での収録から考えると、《Ｄ－ＨＥＲＯディストピアガイ》とのシナジーを想定したカードと思われる。
このカードならではの利用方法としては、《Ｘ・ＨＥＲＯワンダー・ドライバー》で《Ｄ－ＨＥＲＯディストピアガイ》を出す手段を確保した後にリンク召喚する方法が考えられる。
リンク素材も《Ｘ・ＨＥＲＯワンダー・ドライバー》とその効果を発動するために特殊召喚したＨＥＲＯでちょうど確保できる。
《Ｄ－ＨＥＲＯディストピアガイ》を特殊召喚する手段として《再融合》を使うことができれば消費も少なくて済む。

ドレッド（Dread）については《Ｄ－ＨＥＲＯドレッドガイ》を参照。

英語名の「Decimator」は英語で「大量殺人者」「大量破壊者」を意味する。
闇属性である事や上記のシナジー、「Ｄ」から始まる危険な単語と、Ｄ－ＨＥＲＯを強く意識したカードと考えられる。
なお、Ｄ－ＨＥＲＯの英語名は第９期になっても《Ｄ－ＨＥＲＯデッドリーガイ》の名前が変更されており、このような単語が海外先行で採用されたのは珍しい。