《あまびえさん》 †
効果モンスター
星3/水属性/天使族/攻 0/守 0
(1):自分メインフェイズ1開始時に、手札のこのカードを相手に見せて発動できる。
お互いのプレイヤーは300LP回復する。
『あまびえさん』プレゼントキャンペーンで登場する水属性・天使族の下級モンスター。
メインフェイズ1開始時に公開することでお互いにライフポイントを300回復する効果を持つ。
ライフ・アドバンテージだけを考えれば自分だけが500回復できる《黄金の天道虫》に劣る。
差別化を図るならば相手にも回復させる点に着目することになる。
しかし回復量が微量なこのカードでは【シモッチバーン】でも採用は厳しい。
- 「アマビエ」とは、日本の肥後国(熊本県)に伝わる妖怪である。
当時の瓦版によれば、この妖怪の絵と共に次のように伝えられている。
「肥後国の海の中に光るものが毎夜現れたため、現地の役人が確認に向かったところ、図のような姿の者が現れた。『私は海中に住むアマビエという者だ。これより6年間、諸国は豊作になるが、同時に病が流行するであろう。そこで、私の姿を絵に描き写して人々に見せなさい』と言って海中へと消えた。」
言うとおりにした役人はアマビエの絵を周囲に広め、アマビエの絵を持っていたものは疫病から免れたと言われている。
一部地域にのみ伝わるマイナーな妖怪であったが、2020年に新型コロナウイルス感染症が流行した際、妖怪掛け軸専門店「大蛇堂」がこの伝説になぞらえてアマビエの絵を解説とともにSNSに投稿したところ話題となり、アマビエを描いて願掛けする様子がSNSを中心として流行した。
このことを受け、厚生労働省は新型コロナウイルス感染症拡大防止の啓蒙にこのアマビエを使用しており、拡大防止を呼び掛けるアイコンや新型コロナウイルス接触確認アプリ(通称「COCOA」)の起動画面にも使用されている。
- 手札から見せて発動する効果は、上記の伝説にちなんでいるのだろう。
- 2020年の新型コロナウイルス感染症の流行拡大は、遊戯王OCGにおいても売上のみならずイベントの中止や規模の縮小など大きな影響を与えている。
このカードも、感染症の沈静化を願うために作られたカードである。
- 公式Twitterでのこのカードの紹介ツイートにおいて、カード名が《あまえびさん》と誤植されていた(現在は訂正済み)。
なお、名前は似ているがアマビエと甘エビに直接的な関係は無い。~
- そもそも「アマビエ」自体が、元々は「アマビコ」だったのが誤植されて定着した名前であるとされている。
関連カード †
収録パック等 †