遊戯王カードWiki - 《えん魔竜レッド・デーモン・アビス》のバックアップ(No.35)

《えん魔竜(まりゅう) レッド・デーモン・アビス/Hot Red Dragon Archfiend Abyss》 †

　※「えん」は機種依存文字のためひらがなで代用しています。正しくは玉偏に炎。

シンクロ・効果モンスター
星９/闇属性/ドラゴン族/攻3200/守2500
チューナー＋チューナー以外のドラゴン族・闇属性Ｓモンスター１体
「えん魔竜 レッド・デーモン・アビス」の(1)(2)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：相手フィールドの表側表示のカード１枚を対象として発動できる。
そのカードの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2)：このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時、
自分の墓地のチューナー１体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。

　ブースターSP－ハイスピード・ライダーズ－で登場した闇属性・ドラゴン族のシンクロモンスター。
　相手フィールドの表側表示のカード１枚を無効にする誘発即時効果、戦闘ダメージを与えた時にチューナー１体を蘇生する誘発効果を持つ。

　非チューナーに闇属性・ドラゴン族のシンクロモンスターが指定されている。
　条件を満たすシンクロモンスターにはシンクロ素材に指定が無いものも多いため、シンクロ召喚するのはそこまで難しくはない。
　一方で、素材の指定上エクストラデッキの枠を圧迫する他、シンクロ素材を場に用意する途中で《獣神ヴァルカン》や《ＰＳＹフレームロード・Ω》などのシンクロモンスターを出すという選択肢も取れるため、採用するならこのカードが必要となる状況を想定しておきたい。

　普通に出そうとすると３枚以上のカードを消費することになるが、《切り込み隊長》などのレベル３非チューナーとレベル３リゾネーターで《レッド・ライジング・ドラゴン》をシンクロ召喚すれば、手札２枚の消費でこのカードをシンクロ召喚できる。
　《コール・リゾネーター》や《増援》などのサーチカードも利用できるので、先攻１ターン目から即座にシンクロ召喚することも狙える。
　また、損失を抑えつつ１ターンでシンクロ召喚するなら、【竜星】のモンスターを採用し《源竜星－ボウテンコウ》からシンクロ召喚するパターンも考えられる。
　この場合、このカードの(2)の効果から《虹光の宣告者》に繋げることもできる（詳細は【竜星】の項を参照）。
　汎用性の高いカードの組み合わせで考えるなら、《不知火の隠者》＋《ユニゾンビ》＋《馬頭鬼》などのレベル８シンクロモンスターを出すギミックに《シンクローン・リゾネーター》などの自己特殊召喚効果を持つレベル１チューナーを用意すれば、１ターンで場に出すことができる。

　(1)の効果は、相手フィールドのカード１枚を一時的に無効化する効果。
　手札・墓地以外のスペルスピード２以下のカードに対して１ターンに１度の擬似的な耐性を持っていると言える。
　ただし、経由するシンクロモンスターにはチューナー指定のある《魔王龍ベエルゼ》を除き基本的に耐性が無く、そこに妨害を撃たれるスキがあるので、召喚反応型の罠カードやフリーチェーンの除去への耐性を持っているとは言い難い。
　また、カウンター罠に耐性がないのも言わずもがなである。
　展開の前には伏せ除去や《禁じられた聖槍》などでしっかりと妨害対策をしておきたい。
　レベル８のシンクロモンスターを経由する場合に限るが、レベル８のレッド・デーモンや《ダークエンド・ドラゴン》などでモンスターを除去した上でこのカードをシンクロ召喚できれば、制圧しつつこのカードの効果で相手の切り返しを防ぐことができる。

　(2)の効果は、戦闘ダメージを与えた時にチューナー１体を守備表示で蘇生する効果。
　守備表示で固定されている事から追撃には使えないが、自身を素材にさらなるシンクロ召喚へ繋げられる。
　しかし　基本的にこのカードをシンクロ素材にするメリットは殆どないため、他にモンスターがいなければ無理にシンクロ召喚に使うべきではない。
　それよりかはチューナーを完全蘇生できると言う点に着目し、その効果を再利用する使い方が考えられる。
　一度使用した《幽鬼うさぎ》などを蘇生できれば、(1)の効果と併せて相手を強く牽制することができる。
　また、《マスマティシャン》などで事前に墓地に送る必要はあるが、《ナチュル・ローズウィップ》を特殊召喚できれば同様に(1)の効果と併せて相手の魔法・罠カードの発動を大きく制限することができる。
　シンクロ召喚する手間があるが、強力な除外効果と無効効果を持つ《虹光の宣告者》も有力な選択肢となる。