*《おとり&ruby(にんぎょう){人形};/Bait Doll》 [#d70432dd]
 通常魔法
 魔法&罠カードゾーンにセットされたカード1枚を選択して発動する。
 選択したカードをめくって確認し、そのカードが罠カードだった場合、強制発動させる。
 発動タイミングが正しくない場合、その効果を無効にし破壊する。
 そのカードが罠カード以外だった場合、元に戻す。
 このカードは発動後、墓地へ送らずにデッキに戻す。
//テキストはTP16 (2011/1より配布) を参照

 [[Labyrinth of Nightmare −悪夢の迷宮−]]で登場した[[通常魔法]]。~
 [[セット]]された[[罠カード]]を[[強制発動]]させる[[効果]]と、それが[[発動条件]]のある[[罠カード]]の場合は[[無効]]にして[[破壊]]する[[効果]]を持つ。~

 主に再利用可能な[[伏せカード]][[除去]]として使用される。~
 同じ[[伏せカード]][[除去]]として[[《ナイト・ショット》]]があるが、[[《ナイト・ショット》]]は[[魔法カード]]も[[除去]]でき、[[チェーン]][[発動]]も防げるので扱いやすい。~
 ゆえに通常の[[伏せカード]][[除去]]にはない、[[強制発動]]させる点や[[デッキ]]に戻る点を活用できる[[デッキ]]で使用されることになるだろう。~

 [[強制発動]]させる[[効果]]を持つため、状況によっては[[フリーチェーン]]の[[罠カード]]であっても、相手の思惑を崩すことができる。~
// [[【BF】]]で使用される[[《ゴッドバードアタック》]]に[[発動]]するのも有利になりやすい。~

 [[使用]]後は[[デッキ]]に戻るので、再利用が可能である。~
 また、1枚とは言え[[デッキ]]の枚数が増えるので、特定の[[カード]]を引きにくくなる点も考慮する必要がある。~
 [[《コカローチ・ナイト》]]とは違い、[[デッキトップ]]には戻らず、[[シャッフル]]されるので、次の[[ドロー]]がこの[[カード]]に固定されてしまう心配はない。~
 [[デッキ切れ]]を防ぐ手段としても使用でき、[[自分]]が伏せた[[魔法カード]]に対して発動し続けるだけで簡単に達成できる。~


-[[効果]]の処理が少々ややこしい。手順は以下の通りである。~
1.この[[カード]]を[[発動]]し、[[セット]]された[[魔法・罠カード]]を[[対象にとる>対象をとる(指定する)効果]]。~
2.[[効果解決時]]に[[対象]]の[[カードをめくる]]。~
3.めくった[[カード]]が「[[強制発動]]できる[[罠カード]]」の場合、その[[カード]]の処理をする(最後まで終わらせる)。~
  「[[発動]]タイミングが正しくない[[罠カード]]」の場合、その[[カード]]の[[効果]]を[[無効]]にして[[破壊]]する([[発動]]は無効にしないが[[コスト]]があっても払う必要はない)。~
  「[[罠カード]]ではない[[カード]]」の場合、何もせず元に[[戻す]]([[発動]]された扱いにはならない)。~
4.[[フィールド]]上のこの[[カード]]を[[デッキ]]に戻して処理終了。~

--2の時点([[効果解決時]])に[[対象]]の[[カード]]がめくれない([[表側表示]]、[[フィールド]]上に存在しない)状態にある場合は[[不発]]となり、この[[カード]]は[[デッキ]]に戻る。~
また、この時点でこの[[カード]]自身が[[破壊]]されるなどして[[フィールド]]上に存在しなくなった場合は、[[効果]]の処理後[[デッキ]]には戻らない。~

-上記の通り、「[[対象]]の[[罠カード]]を(強制的に)[[発動]]させる」のはあくまでもこの[[カード]]が持つ[[効果]]。~
つまり、[[対象]]の[[罠カード]]の[[発動]]はこの[[カードの効果]]処理途中であるため、その[[発動]]に対し[[《盗賊の七つ道具》]]等で[[カウンター]]することはできない。~
このため、[[フリーチェーン]]の[[罠カード]]が[[対象]]になっても、[[チェーン]]せずにこの[[カードの効果]]で[[強制発動]]したほうが安全である。~
ただし、[[チェーンカード]]もあるので状況によって対応しよう。

-[[自分]]の[[罠カード]]に対しても使える。~
《おとり人形》の[[効果解決時]]まで何を[[発動]]するかを知られることもなく、[[効果解決時]]の[[カード]]処理において[[カウンター]]をさせずに[[発動]]させることが可能。~
なお、「[[自分]]がこの[[ターン]]に伏せた[[罠カード]]を《おとり人形》で[[発動]]させる」ということはできないので注意。~
「[[罠カード]]は伏せた[[ターン]]には[[発動]]できない」というルールに引っかかり、[[発動]]タイミングが正しくない扱いとなるからである。

-原作・アニメにおいて―~
アニメDMのバトルシティ編「遊戯vs闇マリク」戦において闇マリクの[[手札]]にあるのが[[確認]]できる。~

--漫画GXの「デイビットvs明日香」戦では、[[相手]]の[[伏せカード]]を[[強制発動]]させる[[カード]]として、デイビットが《強制発動》を使用した。~
[[相手]]の[[カードの効果]]を[[モンスター]]の[[破壊]]に変更させる[[速攻魔法]]《イグニション》とのコンボで[[《The big SATURN》]]の[[効果]]を能動的に[[発動]]した。 

-コナミのゲーム作品において―~
[[WORLD CHAMPIONSHIP 2009>ゲーム付属カード#k2f9bcd5]]では、ライディングデュエル用に調整した《&ruby(スピードスペル){Sp};−おとり人形》が[[オリジナルカード]]として登場した。~

-神話・伝承において―~
人形・釘・ハンマーが描かれた[[イラスト]]を見るに、元ネタは「丑の刻参り」に使われる藁人形だろう。~
宇治の橋姫が行った呪いの儀式がそのルーツと言われているが、五寸釘や藁人形を使用する方法は室町時代にて定まったと言う説が有力視されている。~


**関連カード [#qddc69b6]
-[[《撲滅の使徒》]]

-[[《遺言の仮面》]]

**収録パック等 [#s6d63fd9]
-[[DUELIST LEGACY Volume.3]] DL3-128
-[[Labyrinth of Nightmare −悪夢の迷宮−]] LN-45
-[[STRUCTURE DECK−城之内編− Volume.2]] SJ2-047
-[[トーナメントパック2010 Vol.4]] TP16-JP010

**FAQ [#q70555e2]

-この[[カードの効果]]について

Q:めくった[[カード]]が[[魔法カード]]だった場合、どうしますか?~
A:[[確認]]した後で元に[[戻し>戻す]]ます。この《おとり人形》は通常通り[[デッキ]]に[[戻し>戻す]]ます。

Q:めくった[[罠カード]]が[[コスト]]を必要とするもので、その[[コスト]]が支払えない場合はどうなりますか?~
A:[[調整中]](13/01/07)
//A:「[[発動]]タイミングが正しくない」として[[破壊]]されます。

Q:めくった[[罠カード]]が[[《神の宣告》]]の場合、[[強制発動]]しますか?~
A:[[カウンター罠]]は基本的に[[チェーン]]1で[[発動]]はできないため「[[発動]]タイミングが正しくない」として[[破壊]]されます。

Q:[[強制発動]]させた[[カード]]の[[コスト]]は払わなければなりませんか?~
  [[発動]]タイミングが正しくない[[カード]]の場合はどうなりますか?~
A:《おとり人形》の[[効果]]によって選択された[[罠カード]]の[[発動]]タイミングが正しい場合には、コストを支払い[[発動]]する必要があります。~
  なお、選択された[[罠カード]]の[[発動]]タイミングが正しくない場合には、[[コスト]]を支払う必要はありません。(12/09/27)

Q:《おとり人形》によって[[セット]]された[[《砂塵の大竜巻》]]が[[強制発動]]しました。~
  この[[強制発動]]した[[《砂塵の大竜巻》]]で《おとり人形》を[[対象]]に選択し、[[破壊]]することで、《おとり人形》が[[デッキ]]に[[戻る>戻す]]のを阻止できますか?~
A:《おとり人形》の[[効果]]によって、[[強制発動]]した[[《砂塵の大竜巻》]]の[[効果]]によって、《おとり人形》が[[破壊]]された場合、[[デッキ]]に[[戻す]]事はできません。(08/11/09)~

-他の[[カード]]との兼ね合いについて

Q:[[《偽物のわな》]]を使い、[[罠カード]]を守れますか?~
A:[[対象]]が「[[発動]]タイミングが正しくない[[罠カード]]」ならば、守れます。~
  この場合、[[《偽物のわな》]]の[[効果解決時]]に「[[発動]]タイミングが正しくない[[罠カード]]」かどうかを[[確認]]します。~
  「[[セット]]状態の[[《偽物のわな》]]自体」が[[対象]]となった場合は[[《偽物のわな》]]を[[発動]]できません。~
  めくられたときに「[[発動]]タイミングが正しくない[[罠カード]]」として[[破壊]]されます。

Q:[[《心鎮壷》]]の[[効果]]で[[発動]]ができない[[《和睦の使者》]]があります。~
  この[[《和睦の使者》]]を《おとり人形》でめくった場合、[[《和睦の使者》]]の[[効果]]は[[適用]]されますか?~
  ([[発動]]できないだけなので、[[強制発動]]したなら[[発動]]タイミングは正しいか?)~
A:[[《心鎮壷》]]の[[効果]]によって[[発動]]する事ができない状態の[[《和睦の使者》]]を[[強制発動]]させた場合、[[《和睦の使者》]]の[[効果]]を[[適用]]する事ができます。(08/09/24)

Q:この[[カードの効果]]で[[発動]]タイミングが正しくない[[罠カード]]の[[効果]]を[[無効]]にし[[破壊]]しました。~
  [[《ナチュル・スパイダーファング》]]はこの[[ターン]][[攻撃]]できますか?~
  (「[[発動]]」を[[無効]]にしているのか「[[効果]]」を[[無効]]にしているのか)~
A:[[効果]]を[[無効]]にしていますが、[[発動]]を[[無効]]にしていないので、[[攻撃]]できます。(09/08/22)

Q:[[チェーン]]1で《おとり人形》(対象:[[《スネーク・ホイッスル》]])、[[チェーン]]2に[[《毒蛇の供物》]]とした場合、[[《スネーク・ホイッスル》]]は[[発動]]しますか?~
A:[[タイミングを逃す]]ので[[発動]]できず、[[破壊]]されます。(09/08/07)

//Q:[[チェーン]]1で《おとり人形》(対象:[[《バスター・モード》]])、[[チェーン]]2に[[《緊急同調》]]として、[[《緊急同調》]]で[[《バスター・モード》]]に対応する[[シンクロモンスター]]を[[特殊召喚]]した場合[[《バスター・モード》]]は[[発動]]しますか?~
//A:[[発動]]します。(09/08/07)

Q:[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]が存在する時にこの[[カード]]を[[発動]]し、[[罠カード]]をめくった場合どうなりますか?~
A:強制的に[[発動]]しますが、「タイミングが正しくない」扱いになり、[[破壊]]されます。(08/11/09)

Q:[[相手]][[フィールド]]上に[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]が存在する時にこの[[カード]]を[[発動]]し、[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]をめくりました。~
  この時、[[相手]]は[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]を[[コスト]]に[[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]を[[発動]]できますか?~
A:その場合でも「タイミングが正しくない」扱いになるため、[[コスト]]にする事も[[発動]]する事もできません。(10/09/07)

Q:[[《マクロコスモス》]]が存在する時に《おとり人形》を発動しました。[[効果]]処理後、《おとり人形》は[[デッキ]]に戻りますか?~
  [[除外]]されますか?~
A:[[除外]]されず[[デッキ]]に戻ります。(11/01/29)~

Q:[[自分]]の[[《ヴィシャス・クロー》]]が自身の[[効果]]で[[手札]]に戻りました。~
  その[[ターン]]内に、この[[カード]]を[[発動]]し、[[自分]]の[[《全弾発射》]]を強制[[発動]]しようとしました。~
  処理はどうなりますか?~
//A:[[《全弾発射》]]の[[手札]]を[[墓地へ送る]]処理は[[効果]]のため、[[《ヴィシャス・クロー》]]の制約を受けません。~
//  よって、《おとり人形》を[[発動]]した場合でも問題なく[[発動]]します。(11/06/16)
A:[[調整中]](11/06/18)

Q:[[強制発動]]させた[[《サンダー・ブレイク》]]の[[効果]]で[[《歯車街》]]を[[破壊]]した場合、[[《歯車街》]]の[[効果]]を[[発動]]できますか?~
A:[[調整中]](13/01/07)

Q:[[《D−HERO ダイヤモンドガイ》]]の[[効果]]で[[発動]]した場合、《おとり人形》は[[デッキ]]に[[戻り>戻す]]ますか?~
A:[[調整中]](13/01/07)