《アボイド・ドラゴン/Dodger Dragon》

効果モンスター
星4/風属性/ドラゴン族/攻1900/守1200
このカードの召喚は無効化されない。
このカードが召喚に成功したターン、
相手はカウンター罠カードを発動できない。

 EXTRA PACK 2012で登場した風属性ドラゴン族下級モンスター
 召喚無効にされない効果と、召喚ターン相手カウンター罠発動を制限する効果を持つ。

 下級モンスターとしては十分な攻撃力を持ち、さらに召喚無効にされないという《オベリスクの巨神兵》等と同じ効果を備えている。
 しかし、その後適用されるモンスター効果は、範囲が狭く恩恵が受けづらいもの。
 そもそも、デッキを問わず採用されるカウンター罠《神の警告》《神の宣告》程度である。
 いずれもこのカード召喚したタイミングによっては、そのターン中に発動する機会がなくなるものでもある。
 《剣闘獣の戦車》《六尺瓊勾玉》《インフェルニティ・バリア》といった一部カテゴリでは強力なものが存在するが、それらのデッキの多くは、他の除去カウンター手段を併用しているものが多い。
 加えて、《奈落の落とし穴》《次元幽閉》《収縮》等、「カウンター罠ではないカウンター要素を持つカード」は少なくない。
 これらへの対策を考えるのであれば、《トラップ・スタン》でまとめて無効にしてしまったほうが有効な場面も多い。
 こちらは自分罠カードを阻害せず、プレイそのものをカウンターされる恐れがないものの、召喚の手間や保証される安全性に難がある。

 ただしこちらはドローしてすぐに利用でき、何よりモンスターカード罠カードという違いから、役割は大きく変わる。
 1ターンキルの起点とするよりは、タイミングを選ばすに攻められるアタッカーとして活用するべきだろう。
 それだけでは《ライオウ》等のメリット効果を持つアタッカーより優先しにくいので、加えて種族属性を活かしていきたい。
 ドラゴン族としては《アレキサンドライドラゴン》攻撃力で劣るも、《コアキメイル・ドラゴ》と共存させやすく、あちらのように自壊もしない。
 《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の起点としても優秀だろう。
 ただし特殊召喚時には効果を発揮できないため、《コアキメイル・ドラゴ》永続効果《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》蘇生とはあまり噛み合っていない。

 攻撃力はそこそこなので、サクリファイス・エスケープとも好相性。
 確実にコストを捻出でき、無効にされた際のリスクも抑えられる。
 しかし《風霊術−「雅」》《バーストブレス》等、該当するものはクセが強いものが多い。

関連カード

収録パック等