遊戯王カードWiki - 《アルカナフォースＸＩＶ－ＴＥＭＰＥＲＡＮＣＥ》のバックアップ(No.59)

《アルカナフォースＸＩＶ(フォーティーン)－ＴＥＭＰＥＲＡＮＣＥ(テンパランス)/Arcana Force XIV - Temperance》 †

効果モンスター
星６/光属性/天使族/攻2400/守2400
戦闘ダメージ計算時、このカードを手札から捨てて発動できる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは０になる。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時　
コイントスを１回行い、その裏表によって以下の効果を得る。
●表：このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
自分が受ける戦闘ダメージは半分になる。
●裏：このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手が受ける戦闘ダメージは半分になる。

　LIGHT OF DESTRUCTIONで登場した光属性・天使族の上級モンスター。
　アルカナフォースの名を持ち、手札誘発の誘発即時効果、コイントスの誘発効果によって得る２つの永続効果を持つ。

　表の効果は、自分が受ける戦闘ダメージが半分になるメリット効果。
　このカード自体は攻撃力が高いのでメリットとしては小さいが、攻撃力が低めのアルカナフォースを攻撃表示にすることや、リクルーターの自爆特攻などのリスクが減る。
　レベルから見れば攻撃力は及第点だが、《ジェムナイト・パール》や《Ｎｏ.３９希望皇ホープ》などの特殊召喚しやすいエクシーズモンスターに微差で負けてしまうのは非常に痛い。
　《アルカナフォースＩＶ－ＴＨＥＥＭＰＥＲＯＲ》などでカバーはできるものの、効果自体に安定性があまりないアルカナフォースでは厳しい。

　裏の効果は、相手が受ける戦闘ダメージが半分になるデメリット効果。
　戦闘破壊自体には影響がないのでカード・アドバンテージの損にはならないが、【アルカナフォース】はバーン効果などを使わない純粋なビートダウンなので影響はそれなりにある。
　表のメリットと裏のデメリットは完全に対になっているが、裏のデメリットの方がやや大きいと言えるだろう。

　やはり、このカードの特筆するべき点は、上級モンスターカード、防御カードとして運用できるという事だろう。
　《クリボー》と違いこのカードの効果は自分のターンでも発動できるので、自分のターンに受ける反射ダメージは勿論、《ディメンション・ウォール》の効果による戦闘ダメージも０にできる。
　よって、この効果の点においては《クリボー》の上位互換である。

　上級モンスターながら手札誘発効果により事故が起きにくく、ステータスも標準以上ではあるのだが、アドバンス召喚する魅力にはやや乏しい。
　レベルの関係上、エクシーズ召喚などで効率的にフィールドから離してデメリット回避するのは難しく、かと言って《逆転する運命》を使うほど表のメリットが強力でもない。
　《アルカナコール》とのコンボをあわよくば狙えることも期待して、１枚採用してみてもいいかといったところだろう。

ほぼ同じ効果を持つ《クリボー》との最大の違いは、フィールド上に出しても他の上級モンスターに比しても遜色のない攻撃力・守備力を誇る点。
当然、上級モンスターであるが故に通常召喚・特殊召喚には他のカードを要する。
《クリボー》の場合、《クリボーを呼ぶ笛》、《増殖》等の優秀なサポートカードを使用できる。
ただし、前述した通り、効果の面においては自分のターンでも発動可能なこのカードの方が優秀である。
いずれにしても、自分のデッキの性質や相手のデッキとの相性を考慮した上で、どちらを採用するのか決めれば良いだろう。
【儀式天魔神】であれば、闇属性・悪魔族の《クリボー》と光属性・天使族のこのカードを両方採用するという選択肢もある。

「ＴＥＭＰＥＲＡＮＣＥ（節制）」はタロットにおける大アルカナの14番目のカード。
正位置は「調和」「自制」「節度」「献身」を表し、逆位置は「浪費」「消耗」「生活の乱れ」を表す。

アルカナフォースの中では、いずれの効果も強力・凶悪という訳ではないので、そういった意味では「ＴＥＭＰＥＲＡＮＣＥ（節制）」の名に相応しいと言える。

OCG化されているアルカナフォースの中で、唯一カード名に「ＴＨＥ」がついていない（未OCG化カードである《アルカナフォースＶＩＩＩ_ＳＴＲＥＮＧＴＨ》にも付いていない）。
これは大アルカナの「ＴＥＭＰＥＲＡＮＣＥ」に「ＴＨＥ」がついていないためなのだが、アニメでの２度目の登場時では何故か「ザ・テンパランス」と呼ばれていた。

このカードの登場パックでのカードナンバーは「LODT-JP014」だが、この「14」という数字はタロットにおける大アルカナの「ＴＥＭＰＥＲＡＮＣＥ」の番号と同じである。
OCG化されているアルカナフォースで、カードナンバーとタロットにおける大アルカナの番号が一致しているのはこのカードだけであるため、単なる偶然である可能性が高い。

原作・アニメにおいて―
アニメGXの「斎王vsオージーン王子」戦で斎王が使用。
攻撃力4000となった《サテライト・キャノン》が与える戦闘ダメージを０にして、オージーンの先攻１ターンキルを防いだ。
その後は「エドvs斎王」戦でも使用され、《Ｄ－ＨＥＲＯＢｌｏｏ－Ｄ》の直接攻撃による戦闘ダメージを０にして敗北を免れた。