遊戯王カードWiki - 《イービル・ソーン》のバックアップ(No.52)

《イービル・ソーン/Evil Thorn》 †

効果モンスター
星１/闇属性/植物族/攻 100/守 300
このカードをリリースして発動する。
相手ライフに３００ポイントダメージを与え、
自分のデッキから「イービル・ソーン」を
２体まで表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚した「イービル・ソーン」は効果を発動する事ができない。

　RAGING BATTLEで登場した闇属性・植物族の下級モンスター。
　自身をリリースすることで相手にダメージを与え、同名カードを２体までリクルートできる起動効果を持つ。

　ダメージソースとしてより、リクルーターとして有能なモンスターである。
　墓地に多くの闇属性を必要とするダークモンスターの召喚条件を満たしたり、墓地コストの確保にも適する。
　《ローンファイア・ブロッサム》・《ワンチャン！？》・《ワン・フォー・ワン》等、サーチ・特殊召喚の手段も豊富。

　リクルートした同名カードはモンスター効果の発動ができない上に攻撃表示なので、リリース要員やシンクロ素材・エクシーズ素材・リンク素材、または何らかのコストにしたい。
　２体リクルートすれば即座に《森羅の姫芽宮》などのエクシーズ召喚、《アロマセラフィ－ジャスミン》などのリンク召喚が行える。
　《超栄養太陽》で《ローンファイア・ブロッサム》を特殊召喚できれば、上級モンスターに繋ぐことも可能。
　《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》のフィールド融合の素材としても適している。

　問題としては、３枚投入しないと機能しないのにも関わらず、２枚以上手札に来ると有用性が落ちること。
　その場合は１体を《捕食植物オフリス・スコーピオ》などの手札コストで処理できれば望ましい。
　幸いレベル１なので単体でフィールドに存在しても《リンクリボー》のリンク素材にはなれる。
　余裕があれば《ゾンビキャリア》や《カードトレーダー》を併用してデッキに戻す事を検討してもよい。

リクルートされた同名カードは、効果を「無効化される」ではなく「発動自体ができない」。
つまり、墓地を肥やすためにリリースすらできない。
現在では《リンクリボー》などのリンク素材にすれば速やかに墓地へ送ることができるので大きな問題ではなくなっている。

登場時点はシンクロ召喚全盛期であってため単独でシンクロ召喚に繋がらないこのカードの評価は高くなかった。
その後エクシーズ召喚、リンク召喚と単独で展開できる手段が増える度に評価が上昇。
第10期では遂に【植物リンク】というトーナメントクラスのデッキに投入されるまでに至っており、大器晩成型のカードと言える。

原作・アニメにおいて―
アニメ5D'sの「遊星vsアキ」（２戦目）においてアキが使用。
先攻１ターンに召喚され、その効果により遊星にダメージを与え２体の《イービル・ソーン》を特殊召喚する。
更に通常魔法《クローズド・プラントゲート》で遊星の攻撃を凌ぎ、次のターンで２体とも《ブラック・ローズ・ドラゴン》のシンクロ素材となった。
その後は《ブラック・ローズ・ドラゴン》の効果や永続罠《デス・ペタル・カウントダウン》のコストとして墓地から除外されている。
「アキvsミスティ」（２戦目）でもドローされたが、永続魔法《サッド・ストーリー～悲しみの記憶～》によって使用前にデッキに戻された。
効果名は「イービル・バースト」。
- 同デュエルで登場した《クローズド・プラントゲート》のイラストに描かれている。
  ちなみに《クローズド・プラントゲート》は「植物族の同名カードが自分フィールドに存在する場合に発動でき、相手は次のターンに攻撃宣言を行えない」という効果であり、このカードと相性が良い。