遊戯王カードWiki - 《イビリチュア・テトラオーグル》のバックアップ(No.27)

《イビリチュア・テトラオーグル》 †

儀式・効果モンスター
星６/水属性/水族/攻2600/守2100
「リチュア」と名のついた儀式魔法カードにより降臨。
１ターンに１度、カードの種類
（モンスター・魔法・罠）を宣言して発動する事ができる。
相手は手札を１枚捨ててこの効果を無効にする事ができる。
捨てなかった場合、お互いのプレイヤーは宣言された
種類のカード１枚をデッキから墓地へ送る。

　DUEL TERMINAL －オメガの裁き！！－で登場した水属性・水族の儀式モンスター。
　お互いに効果が及ぶ、《ヴァンパイア・ロード》に似たデッキ破壊効果を持つ。

　実質的に毎ターン発動可能な墓地肥やし効果を持っていると言える。
　とはいえ耐性もないこのカードではそこまで効果を使えることは多くないので、良くて１回使えればいいだろう。

　主に【リチュア】で落としたいモンスターでは《黄泉ガエル》・《フィッシュボーグ－ガンナー》などがある。
　また、《サルベージ》や《浮上》が手札にあるならば万能サーチカードとしても運用が可能。
　魔法カードを指定すれば《リチュアの儀水鏡》を落とす事で儀式モンスターのサルベージが可能。
　ただし、下記の２つのデメリットを抱えてしまっている。

　第１に、この効果を相手も利用できる点。
　【リチュア】で最も落としたいカードの多いモンスターカードを指定した場合、《ダンディライオン》や《ネクロ・ガードナー》など墓地で効果を発揮するカードを落とされる可能性が高い。
　対策としてはこのカードをシンクロ素材として《氷結界の龍トリシューラ》を召喚したり、《イビリチュア・マインドオーガス》を召喚したりして早めにアフターケアをしたい所。
　一方で、《リチュアの儀水鏡》狙いで魔法カードを指定した場合は、墓地の魔法カードの利用ができるデッキは少なく、相手に利用される可能性は少ない。

　第２に、手札を１枚捨てることでこの効果を無効にできる点。
　通常ここで手札を捨てるのはディスアドバンテージなためわざわざ無効にされることは少ないが、終盤に手札枚数の差が出てきてからだと危ない。
　むしろ手札から捨ててしまった方が都合がいいカードも存在するため、相手に利用されてしまう恐れも多分にある。
　暗黒界や魔轟神相手に効果を使った場合は自殺行為にしかならない。

　これらの点から墓地肥やしをするカードとしては確実性がなく、《ジェネクス・ウンディーネ》・《鬼ガエル》等よりも安定しない。
　比較的場には出しやすい利点はあるが、上記のデメリットから妨害されることも多く、まさにハイリスクのカードと言える。
　他の儀式リチュアよりも使いづらい点は多いものの、墓地を肥やす型ならば１枚は差しても損はないだろう。

レベル６以下の儀式モンスターでは、最高の攻撃力を持つ。

Ｖジャンプにおいて、儀式によって姿形が変わった《リチュア・ノエリア》が《ヴァイロン・テトラ》を装備していると書かれている。
実際、両者の攻撃力の合計はこのカードと一致しており、レベルの合計もこのカードと同じなので《リチュア・ノエリア》と《ヴァイロン・テトラ》をリリースに使ってこのカードを儀式召喚することもできる。
このモンスターに一見《リチュア・ノエリア》の面影はなさそうだが、よく見ると頭髪と上半身の衣服の一部が変化していない。

他のヴァイロンを装備したモンスターのイラストと見比べると、このカードのみ《ヴァイロン・テトラ》が紫色に侵食されている。

このカードの情報が初出したＶジャンプでは効果にモザイクが掛けられており、「３体目の儀式モンスターが、かつてない戦術を可能とする！？」というかなり誇大した説明がなされていた。
効果が判明してみると相手に逆利用されやすい上、なぜか相手によって無効にできてしまうデメリットまで負っていたため、登場後しばらくはかなり評価が低かった。
現在では、【リチュア】が研究されるにつれて評価はある程度上がりつつある。