遊戯王カードWiki - 《インヴェルズ・ローチ》のバックアップ(No.92)

《インヴェルズ・ローチ/Steelswarm Roach》 †

エクシーズ・効果モンスター
ランク４/闇属性/悪魔族/攻1900/守   0
レベル４モンスター×２
このカードのエクシーズ素材を１つ取り除く事で、
レベル５以上のモンスターの特殊召喚を無効にし破壊する。

　遊戯王ZEXAL デュエルターミナルオーバーレイガイド　付属カードで登場した闇属性・悪魔族のエクシーズモンスター。
　エクシーズ素材を取り除く事で、レベル５以上のモンスターの召喚宣言による特殊召喚を無効にする誘発即時効果を持つ。

　ランク４エクシーズモンスターとしては低いステータスだが、その分モンスター効果は強力である。
　特殊召喚自体を無効にするので、特殊召喚に成功した時に発動する誘発効果を使われず、《我が身を盾に》等をチェーンされる事もない。
　１ターンにおける回数制限がないため、エクシーズ素材の続く限り、連続する特殊召喚も無効にできる。
　このカードが存在する場合、相手はレベル５以上の特殊召喚は控えることが多く、実際に効果を発動する場面は少ないが、それでも抑止力として期待できる。
　逆に言えば、このカードがいるのに特殊召喚してくる場合はエクシーズ素材の弾切れを狙っている可能性が高いため、どの特殊召喚を止めるかは慎重に考えるべきである。

　間接的にモンスター効果には耐性があるがそれ以外には無力であり、《フォトン・スラッシャー》等の下級モンスターにあっさり戦闘破壊される事もある。
　また、無効にするのはあくまでチェーンを作らない特殊召喚であり効果の影響力も相手のデッキに依存するため、デッキタイプや環境を見極めて使用していきたい。
　例えば融合召喚を行う【シャドール】には無力だが、ペンデュラム召喚時は元々のレベルである【クリフォート】や【魔術師】には刺さる。

特殊召喚される上級モンスターのメタとなる効果は、《インヴェルズの歩哨》にも見られるインヴェルズの特徴の一部と言える。
なお、《ライオウ》同様《リビングデッドの呼び声》などの「発動する効果による特殊召喚」は無効にできない。
また効果はレベルを指定しているため、《インヴェルズの先鋭》と同じくエクシーズモンスターには対抗できない。

インヴェルズのエクシーズモンスターだが、アドバンス召喚が主体の【インヴェルズ】でエクシーズ召喚するのは難しく、《ヘルウェイ・パトロール》等を用いてデッキをギミックする必要がある。
このカード自身が有用なサポートカードの効果を受けにくく、インヴェルズであるメリットも少ない。
とはいえ、元々【インヴェルズ】自体エクストラデッキを殆ど活用しない上に他のエクシーズモンスターにも同じ事が言えるのでそれほど気にならない。
エクシーズモンスターを採用する事自体にデメリットは特に無く、効果を使い切った後に上級インヴェルズにつなげられる利点はあるので、採用して困るという事も無いだろう。

このカードを戦闘破壊できる大多数のシンクロモンスターを無効にできるので、シンクロ召喚には強い。
一方でレベルを持たないエクシーズモンスターには無力である。
ただし、ランク５以上のエクシーズ召喚のうち、エクシーズ素材となる上級モンスターを自身の召喚ルール効果で特殊召喚していくパターンに対しては、その特殊召喚に対してこのカードによる妨害が可能である。

登場当初はシンクロ召喚が主流だったため、高評価を受けていたが、エクシーズモンスターの発展・強化に伴う環境の変化を受け、相対的に評価は下がっていった。
その後、2012年3月～9月までは高レベルモンスターを展開の起点とする【聖刻】に対するメタとして再び注目されることとなった。
最近は【クリフォート】といったペンデュラム召喚の登場により再び注目されるが、むしろミラーマッチのために投入していることが多い。

「ローチ」とは「コックローチ（Cockroach）」、つまりゴキブリのことを表しているのだろう。
ゴキブリは実に数億年前から存在する昆虫であり、下記のDTの設定と併せ「永い時を生きる」存在としてモチーフに選ばれたのだろう。

アドバンス召喚を得意とするインヴェルズ初のエクシーズモンスター。
ヴァイロンやガスタ等、他のDUEL TERMINAL －ヴァイロン降臨！！－以降に登場したカテゴリのエクシーズモンスターがDUEL TERMINAL －エクシーズ始動！！－で登場したのに対し、このカードのみ書籍付属カードとなっている。
- このカードの人気でオーバーレイガイドは短期間に増刷を繰り返され、登場後約７ヶ月で第８刷を記録するに至った。

DTマスターガイドによると、ヴァイロンの破片に触れた《インヴェルズの歩哨》が急激な進化によって生まれ変わった姿である。
また、両方共レベル５以上のモンスターに対するメタ効果を持っている点で共通している。
マスターガイド４によるとローチに生まれ変わった事で生命の輪廻から外れた存在として昇華し、その力の導きによって地上の行く末を見守る観測者として悠久の時を生きており、《聖蛇の息吹》で生存が確認されている。
設定上では、インヴェルズは滅亡しているはずなのだが、ヴァイロンの破片に触れたことにより、インヴェルズとしての意識が薄れているのかもしれない。
「地上の観測者」という立ち位置もヴァイロンの性質を引き継いだものとなっている。

また、《ヴァイロン・ディシグマ》が同じ隠しデッキの条件に必要な所や物語上の活躍を見ると、あちらがタロットの「悪魔」の正位置なのに対し、こちらは逆位置を示していると取る事もできる。
インヴェルズでありながら原住生物に味方するような存在であり、ある種のトリックスターであるとも言える。

原作・アニメにおいて―
アニメZEXALにおいて、IV(フォー)のターゲット候補となっていたハヤシミサトというデュエリストのエースモンスターとして載っていた。
「鉄男＆小鳥vsデュエルロボ」戦では召喚候補のエクシーズモンスターの一枚として表示されている。
- アニメZEXALII(セカンド)の「遊馬＆アンナvs羽原飛夫＆海美」戦において飛夫と海美が使用した罠カード《エクシーズ・ムーブ》のイラストに描かれている。

コナミのゲーム作品において―
DUEL TERMINALのADXでは、敗北後に「ローチ先生のアクションのツボ」と題してアクションデュエルのアドバイスを教えてくれる。
これを教わっているのは、ナチュルの面々である。
また、ミニゲーム「エクシーズ召喚！！」では《インヴェルズの門番》を２枚連続でスキャンすると出現する。
最後の１枚絵では、他のエクシーズモンスターと共に《ヴァイロン・ディシグマ》に対抗している様子が描かれている。
さらに、スピードデュエルでこのカードと《ヴァイロン・ディシグマ》をスキャンすると隠しデッキ「機械仕掛けの黄金卿(アウランティルム・エクス・マキナ)」が出現する（デッキのストーリーは《ヴァイロン・ディシグマ》を参照のこと）。
ちなみに、このカードを召喚すると逆さまのまま上から降ってきて着地するという、モチーフとなった虫を想像させる登場の仕方をする。
なお、攻撃時にはジャンプして飛び掛りつつ、手に持った剣で突きを繰り出す。

関連カード †

《励輝士ヴェルズビュート》

―《インヴェルズ・ローチ》の姿が見られるカード

このカードを使用する代表的なデッキ †

収録パック等 †

遊戯王ZEXAL デュエルターミナルオーバーレイガイド　付属カード DT12-JPB01 Ultra

FAQ †

Ｑ：効果の種別は何になりますか？
Ａ：誘発即時効果になります。(13/03/06)

Ｑ：エクシーズ素材を取り除くのはコストですか？
Ａ：はい、そうです。(11/04/27)

Ｑ：《リビングデッドの呼び声》などのチェーンブロックを作る特殊召喚を無効にできますか？
Ａ：いいえ、このカードはチェーンブロックを作らない特殊召喚しか無効にできません。(11/04/27)

Ｑ：《フォーミュラ・シンクロン》の効果や《緊急同調》によるレベル５以上のシンクロモンスターのシンクロ召喚を無効にできますか？
Ａ：チェーン１で発動されたのであれば可能です。チェーン２以降で発動された場合はタイミングを逃すので無効にできません。(11/05/07)

Ｑ：レベル５以上の特殊召喚されるモンスターを破壊する効果にチェーンをして《天罰》などを発動できますか？
Ａ：はい、《インヴェルズ・ローチ》の効果はチェーンブロックを作るので《天罰》で破壊する事ができます。(12/01/09)

Ｑ：このカードの発動にチェーンして相手は《デモンズ・チェーン》を発動したので、同一チェーン上で再び同一のこのカードを発動することはできますか？
Ａ：できません。(13/03/24)

Ｑ：《ダーク・アームド・ドラゴン》の特殊召喚を行おうとしたところ、チェーン１《インヴェルズ・ローチ》の効果、チェーン２《スキルドレイン》、チェーン３《Ｄ.Ｄ.クロウ》により、特殊召喚は無効にされないが特殊召喚の条件が満たせなくなった場合、効果解決時に《ダーク・アームド・ドラゴン》は特殊召喚できますか？
Ａ：はい、その場合であっても特殊召喚を行うことは可能です。(12/03/15)

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