*《エンド・オブ・アヌビス/The End of Anubis》 [#u2492859]
 効果モンスター
 星6/闇属性/悪魔族/攻2500/守   0
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
 墓地のカードを対象にする、または墓地で効果が発動する
 魔法・罠・モンスターの効果は全て無効になる。

 [[ファラオの遺産]]で登場した[[闇属性]]・[[悪魔族]]の[[上級モンスター]]。~
 [[墓地]]の[[カード]]を[[対象]]にする[[効果]]を[[無効]]にする[[永続効果]]、[[墓地]]で[[発動]]する[[効果]]を[[無効]]にする[[永続効果]]を持つ。~

 [[墓地]]を利用する[[効果]]を[[無効]]にする[[永続効果]]と多くの[[上級モンスター]]を一方的に[[戦闘で破壊>戦闘破壊]]できる[[攻撃力]]を誇る。~
 [[墓地]]で[[発動]]する[[モンスター効果]]としては、[[墓地に送られる>墓地に送る]]ことが条件である[[リクルーター]]などの他、[[戦闘破壊]]によって結果的に[[墓地]]で[[発動]]する[[モンスター効果]]をも[[無効]]にする。~
 [[墓地]]を対象にする[[効果]]も、[[蘇生]]カード全般の他、[[効果発動時]]に[[墓地]]のカードを選択する[[効果]]を[[無効]]にする。~
 他方で、[[コスト]]で[[除外]]したり、[[対象をとらない効果>対象をとる(指定する)効果]]である場合には有効であることには注意が必要である。 

 [[相手]]の[[デッキ]]によっては、この[[モンスター]]1体で[[相手]]の戦術を完封してしまうことすら可能となる。~
 [[墓地]]に依存する[[【アンデット族】]]や[[【D−HERO】]]にとっては悪夢そのものだろう。~
 [[《魔のデッキ破壊ウイルス》]]・[[《闇のデッキ破壊ウイルス》]]で[[生け贄に捧げる]]こともできる。~
 また、[[ウイルス]]カードで[[墓地]]に行ったカードを再利用されにくいため非常に相性がいい。

 [[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]で防げない[[リクルーター]]等の[[効果]]をこのカードで防ぐ。~
 このカードで防げない[[《ダーク・ネクロフィア》]]等の[[墓地]][[除外]][[モンスター]]は[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]で防ぐ。~
 分かりづらいのだが、このカードが封印するのは「[[墓地]]のカードを[[対象にとる効果>対象をとる(指定する)効果]]、[[墓地]]で[[発動]]する[[カードの効果]]」のみである。~
 ただし、このカードと[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]は共存できず、この[[カードの効果]]が[[無効]]化されてしまうので要注意。

 「[[帝]]」に対しても[[攻撃力]]で勝り、更に[[【黄泉帝】]]のような[[墓地]]を[[生け贄]]の起点にするタイプの[[【帝コントロール】]]に対しては無類の制圧力を誇る。~
 [[墓地]]に干渉する[[効果]]が豊富なこのゲームに於いて、この[[モンスター効果]]は相当な拘束力を持っている。

 [[守備力]]が皆無なため、[[《エネミーコントローラー》]]・[[《月の書》]]・[[《重力解除》]]等の[[表示形式]]変更[[効果]]に弱い。~
 [[フィールド]]に他の[[モンスター]]と同時に並べば[[《地砕き》]]で[[破壊]]されないが、[[上級モンスター]]なのでそれも難しい。~
 同じ[[悪魔族]]の[[《軍神ガープ》]]がいれば、[[守備表示]]にされないため相性が良い。~
 だが、それ故に[[《悪夢再び》]]を使うことで、[[墓地]]から[[サルベージ]]することができる。~
 [[攻撃力]]も[[上級モンスター]]としては比較的高い部類なので、[[相手]]の展開を遅らせる能力と相俟って[[《ポールポジション》]]を使ってみると思わぬ奇襲をかけられる。~
 と同時に[[《サイクロン》]]・[[《魔導戦士 ブレイカー》]]などで[[破壊]]されるリスクも負うことになるため、使い時を見極める必要がある。

 多くのカードを死に札へと変えることができる強力なゲームエンドメイカーとなることは間違いないのだが、テクニカルで玄人向けの[[モンスター]]と言える。~
 直接[[フィールド]]に関係があるカードに対して干渉するわけではないので、[[相手]]の[[除去]]はもろに受けるため、過信はできない。~
 しかしそれはほとんどの[[モンスター]]にいえることである。~
 それよりも[[フィールド上のカード]]を[[破壊]]するために[[墓地]]を利用する機会([[蘇生]]など)が多い[[環境]]で、それらを封殺できるだけでも十分強力である。~
 また、[[墓地]]から[[蘇生]]できない[[《冥界の魔王 ハ・デス》]]との共存は比較的容易で、[[《異次元の女戦士》]]のような[[戦闘]]を介して発生する[[効果]]に対しては考えて使いたい。~
 [[《冥界の魔王 ハ・デス》]]と共に[[《ダーク・ネクロフィア》]]の[[除外]][[コスト]]にした上で[[《次元融合》]]等で呼び出せれば、その[[ターン]]に[[相手]]にトドメを刺すことも容易だろう。~

-[[無効]]化[[効果]]について。~
基本的に[[発動]]を制限する[[効果]]ではない。~
--[[墓地]]で[[発動]]する[[効果]]を[[無効]]化([[効果解決時]]に[[不発]])する。~
[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]に比べこれを[[無効]]化する点が《エンド・オブ・アヌビス》の特長である。~
他方[[《スキルドレイン》]]と比べた場合、[[発動]]場所で[[無効]]化が決まるので[[効果解決時]]に[[墓地]]に存在しなくとも[[無効]]化する。~
以下は[[無効]]化される[[効果]]の代表例である。
---[[《ヴァンパイア・ロード》]]や[[《ネフティスの鳳凰神》]]・[[《黄泉ガエル》]]等の[[自己再生]][[効果]]。
---[[《クリッター》]]や[[《ピラミッド・タートル》]]等の[[墓地]]で[[発動]]する[[サーチャー]]・[[リクルーター]]。~
---[[《暗黒界の武神 ゴルド》]]や[[《深淵の暗殺者》]]等の[[手札]]から[[墓地]]に送られた際に[[発動]]する[[効果]]。~
---[[《ハイパーハンマーヘッド》]]が[[戦闘破壊]]された際の[[バウンス]]効果。
---[[《D−HERO ダッシュガイ》]]等の、[[墓地]]でいつでも[[発動]]できる[[効果]]。
---[[《ネクロ・ガードナー》]]を[[発動]]した場合、[[コスト]]で[[除外]]されているが、やはり[[無効]]化される。
---その他([[《キラー・スネーク》]]等)
--[[墓地]]のカードを[[対象をとる効果>対象をとる(指定する)効果]]を[[無効]]化([[効果解決時]]に[[不発]])する。~
この点は[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]とよく似た効果である。
---[[《早すぎた埋葬》]]や[[《死者蘇生》]]等を始めとする[[蘇生]]カード。~
---[[《闇の仮面》]]や[[《戦士の生還》]]等の[[サルベージ]][[効果]]。~
---[[《D.D.クロウ》]]等の[[墓地]]のカードを[[対象にする効果>対象をとる(指定する)効果]]。

//また同時に、ここで封じられる[[リバース効果]]以外の[[効果モンスター]]の[[効果]]は[[《スキルドレイン》]]では封じられない。

-[[無効]]化されない[[効果]]について~
--[[墓地]]のカードを[[対象にとらない効果>対象をとる(指定する)効果]]を[[無効]]化しない。~
---[[《ミラクル・フュージョン》]]・[[《ダーク・コーリング》]]・[[《龍の鏡》]]・[[《オーバーロード・フュージョン》]]などの阻害は出来ない。~
[[効果解決時]]に選択する[[対象にとらない効果>対象をとる(指定する)効果]]だからである。
--[[墓地コスト]]の[[除外]]などを制限できない。~
この点が[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]に劣る点だと言える。
---[[《ダーク・ネクロフィア》]]や[[《神聖なる魂》]]・[[《カオス・ソーサラー》]]等[[特殊召喚]][[コスト]]にして[[特殊召喚]]を阻害することは出来ない。
---[[《魂を喰らう者 バズー》]]、[[《速攻の黒い忍者》]]等の[[効果]][[発動]][[コスト]]を阻害することは出来ない。
--[[フィールド]]・[[手札]]など、[[墓地]]以外で[[発動]]する[[効果]]を[[無効]]化することは出来ない。~
大雑把には、「[[《マクロコスモス》]][[発動]]中に[[無効]]化されないカードは[[無効]]化できない」と覚えておけば問題ない。
---[[《オネスト》]]、[[《ならず者傭兵部隊》]]や[[《ネフティスの導き手》]]・[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]等、自身を「[[生け贄に捧げる]]」等[[発動]][[コスト]]を持つ[[モンスター]]は[[効果解決時]]に[[墓地]]に存在しうるが、[[墓地]]で[[発動]]している[[効果]]ではない。~
故に《エンド・オブ・アヌビス》に[[無効]]化されることはない。~
[[《スキルドレイン》]]でもこれらの[[効果]]が[[無効]]にならないのは、[[《スキルドレイン》]]が、([[発動]]する[[効果]]に関しては)[[効果解決時]]に[[フィールド]]にいる[[モンスター効果]]を[[無効]]化する[[効果]]だからである。~
「[[発動]]は[[フィールド]]で行うが、[[効果解決時]]には[[墓地]]にいる」だけの[[効果]]であり、「[[墓地]]で[[発動]]している」訳ではないのである。~
--[[墓地]]にあることで有効になる[[ルール効果]]、[[永続効果]]は有効となる。~
[[発動]]する[[効果]]ではないため[[無効]]化しない。
---[[《E・HERO ネクロダークマン》]]・[[《幻獣クロスウィング》]]・[[《処刑人−マキュラ》]]は「[[墓地]]で[[発動]]する[[効果]]ではない」との裁定である。~
そのため、このカードが[[フィールド]]に存在していても[[効果]]は適用される。

//-名前を和訳すると「アヌビスの最後」である。~
//何か間違っている気がする…。
//[[《カース・オブ・ドラゴン》]]や[[《カース・オブ・ヴァンパイア》]]の同類だろうか?~

-コナミのゲーム作品において―~
[[遊戯王デュエルモンスターズ World Championship 2008>http://www.konami.jp/gs/game/yugioh_wcs2008/]]では対戦相手として登場。~
「[[罠カード]]を10回以上[[発動]]させたうえで勝利せよ」という課題[[デュエル]]を挑んでくる。~
《エンド・オブ・アヌビス》・[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]により[[墓地]]利用を封じた[[【悪魔族】]]を使用する。

-神話・伝承において―~
アヌビスとは、エジプト神話において[[オシリス>《オシリスの天空竜》]]と[[ネフティス>《ネフティスの鳳凰神》]]の間に産まれた神の名前。~
[[ジャッカル>《ジャッカルの聖戦士》]]の姿をした葬儀と死を司る神であり、死者の魂を裁く地獄の裁判官でもある。~
"真実の羽"と死者の心臓を天秤にかけて魂の清らかさを計り、もしその魂が汚れていれば大鰐アムムトに食べさせてしまうという。~
遊戯王の劇中においては、シャーディーがアヌビスの使徒と名乗り、ほぼ同じ審判を行っている。

**関連カード [#w22b15c7]
-[[《アヌビスの裁き》]]
-[[《アヌビスの呪い》]]

-[[《エンペラー・ストゥム》]]

-[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]

-[[《スキルドレイン》]]
-[[《ヒーローズルール2》]]

―《エンド・オブ・アヌビス》の姿が見られる[[カード]]
-[[《スリップ・サモン》]]

**収録パック等 [#bd95f338]
-[[EXPERT EDITION Volume.2]] EE2-JP224 &size(10){[[Ultra]]};
-[[ファラオの遺産]] 309-056 &size(10){[[Secret]]};
-[[BOOSTER PACK COLLECTORS TIN 2005>パックパッケージ#a26e0f0de]] BPT-JP003 &size(10){[[Ultimate]]};

**FAQ [#m1f67e86]
Q:この[[カードの効果]]で[[《見習い魔術師》]]の[[効果]]を[[無効]]に出来ますか?~
A:[[《見習い魔術師》]]が[[戦闘]]で[[破壊]]された後[[墓地]]へ送られた場合は[[無効]]になります。~
  [[《次元の裂け目》]]などで[[戦闘]]で[[破壊]]されたあと[[ゲームから除外>ゲームから除外する(取り除く)]]された場合《エンド・オブ・アヌビス》の[[効果]]対象になりません。

Q:この[[カードの効果]]で[[《ミラクル・フュージョン》]]などの[[効果]]を[[無効]]に出来ますか?~
A:いいえ、[[対象をとる(指定する)効果]]ではないため[[無効]]にはできません。

Q:[[フィールド]]上に[[《邪神ドレッド・ルート》]]が[[表側表示]]で存在する時に、このカードの[[特殊召喚]]に成功しました。~
  [[《地獄の暴走召喚》]]を[[発動]]することはできますか?~
A:はい、[[対象をとる(指定する)効果]]ではないため可能です。

Q:[[フィールド]]上に[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]と《エンド・オブ・アヌビス》が存在しているとき、[[《ピラミッド・タートル》]]が[[戦闘]]で[[破壊]]された場合、《エンド・オブ・アヌビス》の[[効果]]で[[《ピラミッド・タートル》]]の[[効果]]を[[無効]]化できますか?~
  それとも、[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]の[[効果]]で《エンド・オブ・アヌビス》の[[効果]]が[[無効]]になり、[[《ピラミッド・タートル》]]の[[効果]]は適用されますか?~
A:はい、[[《ピラミッド・タートル》]]の[[効果]]は[[無効]]にならずに適用されます。(09/01/03)

Q:フィールド上に[[《エンド・オブ・アヌビス》]]が存在する状態で、[[《スフィンクス・テーレイア》]]と[[《アンドロ・スフィンクス》]]が同時に破壊され墓地へ送られた時、[[《スフィンクス・アンドロジュネス》]]を[[特殊召喚]]することは可能ですか?~
A:[[調整中]]。但し、[[《マクロコスモス》]]等の効果により、同時に破壊されゲームから[[除外]]された場合は、[[特殊召喚]]可能です。(10/1/20)

//Q:フィールド上に[[《エンド・オブ・アヌビス》]]が存在する状態で、墓地に存在する[[《ゾンビキャリア》]]の効果を発動させることは出来ますか?~
//A:[[《ゾンビキャリア》]]の手札を1枚デッキの一番上に戻す効果は発動されますが、[[《ゾンビキャリア》]]を墓地から[[特殊召喚]]する効果は無効化されます。(10/1/20)
//書く必要がないしコストだし