*《オオアリクイクイアリ/Anteatereatingant》 [#fd6c41f6]
 効果モンスター
 星5/地属性/昆虫族/攻2000/守 500
 このカードは通常召喚できない。
 自分フィールド上の魔法・罠カード2枚を
 墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。
 このカードは攻撃するかわりに相手フィールド上の
 魔法・罠カード1枚を破壊する事ができる。

 [[SHADOW OF INFINITY]]で登場した、[[地属性]]・[[昆虫族]]の[[上級モンスター]]。~
 [[特殊召喚モンスター]]の一体であり、[[通常召喚]]できず、自身を[[手札]]から[[特殊召喚]]する[[召喚ルール効果]]を持つ。~
 また、[[相手]][[フィールド]]上の[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]する[[起動効果]]も持つ。~
 「[[攻撃]]するかわり」というテキストだが、[[効果]][[発動]]タイミングは[[バトルフェイズ]]ではなく[[メインフェイズ]]である。

 [[【昆虫族】]]における、対[[【ロックバーン】]][[モンスター]]として使われることが多い。~
 とは言え、別に[[種族]]の制限は無いので普通の[[デッキ]]に単体で組み込む事も可能。~
 ただし、この[[モンスター]]を使う場合、以下の点に注意が必要である。

+[[召喚]]時にカードを2枚[[墓地]]に送っている~
この[[モンスターの召喚]]には、[[自分]][[フィールド]]上の[[魔法・罠カード]]2枚を[[墓地に送る]]必要がある。~
実質[[手札]]を2枚[[墓地に送る]]のと同等の[[コストを払う]]のが基本となる。~
[[《早すぎた埋葬》]]を[[墓地]]に送り[[蘇生]][[モンスター]]を[[完全蘇生]]とする手段もある。
+[[攻撃]]と引き換えにカードを[[破壊]]できる~
この[[モンスター]]は、[[攻撃]]と引き換えに[[相手]]の[[魔法>魔法カード]]・[[罠カード]]を1枚[[破壊]]できる。~
つまり、[[特殊召喚]]にはカード2枚を消費するものの、[[ボード・アドバンテージ]]を稼ぐことができる。~
伏せが気になるならば[[効果]]を[[発動]]し、気にならないなら2000の[[攻撃力]]を活かしていく。~
なお、[[《光の護封剣》]]等で[[攻撃宣言]]が不可能な状況でも[[効果]]の[[発動]]は可能。~
また、[[破壊]]対象に選択したカードを[[相手]]が[[チェーン]][[発動]]するなどして[[破壊]]が[[不発]]に終わった場合も[[攻撃]]することは出来なくなる。~
+[[墓地]]から[[蘇生]]できない~
この[[モンスター]]は、ルール上正規[[召喚]]した後でも[[墓地]]から[[蘇生]]できない。~
これにより、「[[墓地]]から[[特殊召喚]]」→「[[効果]]で1枚[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]」→「[[生け贄召喚]]」という流れができない。~
また、奇襲[[攻撃]]もできず、この点も[[攻撃力]]2000を生かせない理由となる。~
[[墓地]]に落ちた後は、[[《デビルドーザー》]]・[[《ギガンテス》]]の[[墓地コスト]]に使えるのみ。~

 以上の点から、このカードを投入すべき[[デッキ]]が見えてくる。~
 それは、[[《レベル制限B地区》]]や、[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]を用いた[[ロック]]タイプの[[デッキ]]である。~
 このタイプでは、[[墓地に送る]]カードも多数存在し、[[攻撃宣言]]ができなくても充分活躍できる。~
 また、自ら[[ロック]]を解いて[[相手]]を奇襲することもできる。[[【フィフティ・フィフティ】]]向けのカードなのである。~

 通常の[[デッキ]]に投入するかどうかは、[[召喚条件]]から[[《THE トリッキー》]][[《サイバー・ドラゴン》]]等を見れば明らかである。~
 [[特殊召喚モンスター]]なのを生かして補助的に使用するか、[[【昆虫族】]]の隠れたエースとして投入する程度にとどまる。~
 [[魔法・罠カード]][[破壊]]や状況に合わない[[魔法>魔法カード]]の処理に特化するなら、[[《賢者ケイローン》]]の方がいい。~
 なお、[[【コスモロック】]]を打破できるカードの中ではプレイングに左右されるものの最も[[汎用性]]の高いカードである。~
 他は[[《サクリファイス》]]で[[装備カード]]にした[[相手]][[モンスター]]を[[コスト]]にするのも手。~
 また、[[宝玉獣]]を[[コスト]]にしてもよいだろう。

-名前が非常に複雑である。~
アリを食うオオアリクイ、オオアリクイを食う《オオアリクイクイアリ》…ということだろうか。食物連鎖が成り立っている。

**関連カード [#b0e1af08]
-[[《神炎皇ウリア》]]

**収録パック等 [#a1a41f9d]
-[[SHADOW OF INFINITY]] SOI-JP022

**FAQ [#i31913f0]
Q:『このカードは[[攻撃]]するかわりに[[相手]][[フィールド]]上の[[魔法・罠カード]]1枚を[[破壊]]する事ができる。』と書かれてますが、[[《威嚇する咆哮》]]を使われた場合この[[カードの効果]]で[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]することは出来ますか?~
A:はい、[[破壊]]できます。「この[[効果]]を[[発動]]した[[ターン]][[攻撃]]できない」と読み替えても問題ないです。

Q:このカードに[[《閃光の双剣−トライス》]]を装備させた場合、[[相手]][[フィールド]]上の[[魔法・罠カード]]を2枚[[破壊]]することが出来ますか?~
A:いいえ、できません。

Q:『[[自分]][[フィールド]]上の[[魔法・罠カード]]2枚を[[墓地]]に送った場合』と書かれてますが、伏せ状態の[[魔法・罠カード]]を[[墓地]]に送って[[特殊召喚]]することは出来ますか?~
A:はい。できます。~

Q:[[破壊]][[効果]]が[[不発]]になった場合、この[[モンスター]]はその[[ターン]]に[[攻撃]]できますか?~
A:いいえ。できません。

Q:[[Aカウンター]]が乗っているとき、[[破壊]][[効果]]を使用したところ[[相手]]が[[《リビングデッドの呼び声》]]を[[チェーン]]し[[《エーリアン・マーズ》]]を[[蘇生]]しました。~
  [[効果]]は[[無効]]になるわけですが、この[[モンスター]]はその[[ターン]]に[[攻撃]]できますか?~
A:[[発動]]が[[無効]]になっていないため、[[攻撃]]できません。

Q:[[フィールド]]に、複数体の[[モンスター]]と[[発動]]済み[[《ポールポジション》]]と[[《魔力の棘》]]が存在しています。~
  《オオアリクイクイアリ》を[[特殊召喚]]する際に[[《ポールポジション》]]を[[墓地]]に送りました。~
  この場合、《オオアリクイクイアリ》を[[フィールド]]に出す前に「[[攻撃力]]の一番高い[[モンスター]]」を[[破壊]]することになるのでしょうか?~
  それとも《オオアリクイクイアリ》を[[フィールド]]に出した後で「《オオアリクイクイアリ》自身も含めて[[攻撃力]]の一番高い[[モンスター]]」を[[破壊]]しますか?~
A:「[[《ポールポジション》]]を[[墓地に送る]]→そのときに[[フィールド]]で一番[[攻撃力]]の高い[[モンスター]]を道連れにする→《オオアリクイクイアリ》[[特殊召喚]]」です。~
  つまり、「[[装備魔法]]は[[装備モンスター]]が[[破壊]]されるとそれと同時に場を離れる」に近い処理となります。

Q:[[《スライム増殖炉》]]が表側表示で存在する状態で[[《スライム増殖炉》]]を墓地へ送ってをこのカードを特殊召喚することは可能ですか?~
A:いいえ、[[《スライム増殖炉》]]を墓地へ送って特殊召喚を行うことは自体できません。(07/09/05)