*《オレイカルコス・シュノロス/Orichalcos Shunoros》 [#d380a5c7]
 効果モンスター
 星10/闇属性/機械族/攻   ?/守   0
 このカードは通常召喚できない。
 自分フィールド上に存在する通常モンスターが戦闘によって破壊された場合、
 このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
 このカードの攻撃力は相手フィールド上に存在する
 モンスターの数×1000ポイントアップする。
 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
 フィールド上に表側表示で存在するレベル4の通常モンスターは
 カードの効果では破壊されない。

 [[LIMITED EDITION 15>LIMITED EDITION#cad26054]]で登場した[[闇属性]]・[[機械族]]の[[特殊召喚モンスター]]。~
 [[通常モンスター]]が[[戦闘破壊]]された時に自身を[[特殊召喚]]できる[[誘発効果]]、[[相手]][[モンスター]]の数だけ[[攻撃力]]がアップする[[永続効果]]、[[レベル]]4の[[通常モンスター]]に[[効果]][[破壊]][[耐性]]を与える[[永続効果]]を持つ。~

 [[通常モンスター]]が[[戦闘破壊]]されただけで[[手札]]から[[特殊召喚]]できるので、その奇襲性は中々高い。~
 しかし、奇襲性以外に見るべき点はなく、[[攻撃力]]は[[相手]][[モンスター]]の数に依存するため安定しない。~
 ほとんどの場合で[[攻撃力]]1000〜2000程度であり、[[シンクロ召喚]]や[[エクシーズ召喚]]で容易く数値を下げられてしまうため、たとえ返しで[[戦闘破壊]]を行えたとして、[[1:1交換]]に持ち込めるかすら怪しい。~

 [[《おジャマトリオ》]]や[[《ナイトメア・デーモンズ》]]で無理やり[[攻撃力]]を上げることはできるが、[[壁]]を与えて[[ダメージ]]の通りが悪くなるようでは本末転倒としかいえず、[[コンボ]]としての価値は低い。~
 「アップする」であり[[攻撃力]]を所定の数値にする[[効果]]ではないので、[[《進化する人類》]]を装備させれば2400ポイントの[[強化]]も可能だが、[[通常モンスター]]とこれの相性が特別よくないため、他の適当な[[強化]][[カード]]をあたったほうが[[汎用性]]が高い。~
 また[[守備力]]は0なので、[[《月の書》]]や[[《エネミーコントローラー》]]で[[守備表示]]にされると、簡単に[[戦闘破壊]]されてしまう。~

 [[レベル]]4の[[通常モンスター]]に[[効果]][[耐性]]を持たせる[[効果]]も強力とは言えず、[[レベル]]4程度なら[[カードの効果]]に頼らずとも[[戦闘破壊]]するのは難しくない。~
 [[トークン]]の[[自爆特攻]]等の手段を用いていない場合、この[[カード]]が[[特殊召喚]]に成功している時点で[[相手]][[フィールド]]には高[[攻撃力]]の[[モンスター]]が居座っている事になる。~
 この[[カード]]でそういった[[モンスター]]を[[戦闘破壊]]し返す事ができれば理想的であるが、それには[[相手]][[フィールド]]に複数の[[モンスター]]が存在する事が前提となる。~
 [[レベル]]4[[通常モンスター]]の最大[[攻撃力]]が2000ポイントである事を考慮すると、[[相手]][[フィールド]]には3体以上が存在しなければならないが、そのような状況自体そう多くなく、一歩間違えればそのまま敗北しかねない大きなリスクがつきまとう。~

 [[攻撃力]]2000未満の[[通常モンスター]]ならば、[[戦闘破壊]]される機会が増え、奇襲的にこの[[カード]]で[[戦闘破壊]]できる状況も増える。~
 しかし、[[ステータス]]の低い[[通常モンスター]]というのは単体で利用するものでなく、なんらかの[[サポートカード]]との併用や特定の[[コンボ]]に用いるものであるため、一方的に[[ディスアドバンテージ]]を負う[[戦闘破壊]]自体、極力避けるべき状況である。~
 それを前提とした上で、[[コンボ]]と別にこの[[カード]]を採用するというのは[[手札事故]]のリスクをも上昇させる。~
 この[[カード]]の[[特殊召喚]]成功時点で、守るべき[[対象]]が失われている事になるため、別途[[通常モンスター]]を調達しなければならない点も評価を下げる。~

 加えてこの[[カード]]自身には何の[[耐性]]もなく、この[[カード]]を処理されれば[[耐性]]は全て消えてしまうため、影響力は大きくない。~
 当然[[破壊]]以外の[[バウンス]]や[[除外]]、[[召喚]][[無効]]系の[[カード]]等にも無力。~
 一応[[自分]]の[[カードの効果]]による[[破壊]]も防げるので、[[《思い出のブランコ》]]や[[《レスキューラビット》]]と無理なく組み合わせられるが、これらと相性の良い[[エクシーズモンスター]]とはなんの[[シナジー]]もないので、[[レベル]]4の[[通常モンスター]]を軸とする[[デッキ]]でもなかなか優先されないのが現状である。~

 有効に使いたいなら[[特殊召喚]]のしやすさか、[[耐性]]付与の有用性のどちらかを切捨て、一方に特化する必要があるだろう。~

 [[耐性]]を活かす場合、[[《強者の苦痛》]]等を[[使用]]し、[[レベル]]4の[[モンスター]]による[[ハイビート]]寄りの専用[[デッキ]]を組んだほうが良いだろう。~
 その際、[[《凡骨の意地》]]によって[[ハンド・アドバンテージ]]を確保し、[[《血の代償》]]や[[《ツーマンセルバトル》]]で大量展開できれば、[[耐性]]付与も有効に活きてくる。~

 [[《オレイカルコスの結界》]]との相性は悪くなく、[[レベル]]4の[[通常モンスター]]が[[特殊召喚]]されていた場合でも、それらの[[破壊]]を防げる。~
 影響下では低[[攻撃力]]の場合には高[[攻撃力]]の[[通常モンスター]]に守られやすく、[[通常モンスター]]の[[戦闘破壊]]から2体目の[[特殊召喚]]にも繋ぎやすい。~
 [[攻撃力]]も[[強化]]されるので、[[戦闘]]で突破されにくくもなる。~

 [[特殊召喚]]の狙いやすさと[[レベル]]を重視するのであれば、同じく[[通常モンスター]]との連携が図れる[[《究極封印神エクゾディオス》]]との[[エクシーズ召喚]]や[[《デーモンとの駆け引き》]]と[[《アドバンスドロー》]]と組み合わせる事が考えられる。~
 [[《アドバンスドロー》]]は、[[《デーモンとの駆け引き》]]の[[発動条件]]を満たすことのできる[[カード]]であり、不必要になったこの[[カード]]を処理するのにも使える。~
 [[《バーサーク・デッド・ドラゴン》]]は[[《悪夢再び》]]を共有できるので[[《ドラゴン・ゾンビ》]]等とまとめて併用するのも手。~
 この場合、高[[レベル]]と[[通常モンスター]]の両方の要素が必要となるため[[手札事故]]を起こしやすくなるのが難点だが、上記[[カード]]と相性が良く、[[戦闘破壊]]される機会も少なくない[[聖刻]]と組み合わせても良いだろう。~

-正規の方法で1度[[特殊召喚]]に成功していれば、[[《死者蘇生》]]や[[《ダーク・クリエイター》]]等で[[蘇生]]することができる。~

-[[召喚条件]]の[[通常モンスター]]は[[レベル]]を問わないが、[[破壊]][[耐性]]を得られる[[通常モンスター]]は[[レベル]]4のみである。~
また防げるのは[[破壊]]のみなので、[[除外]]や[[バウンス]]への[[耐性]]がない。~

-[[通常モンスター]]扱いされる[[モンスター]]が存在する[[【デュアル】]]に投入してみるのも良い。~
[[デュアル]][[モンスター]]は[[レベル]]4のものが比較的多いため、[[再度召喚]]までは多くの[[モンスター]]に[[耐性]]を付与できる。~
[[《エナジー・ブレイブ》]]と併せれば、全ての[[レベル]]4[[デュアル]][[モンスター]]に[[耐性]]を付与することができる。~
ただし、[[効果モンスター]]扱いとなっている[[デュアル]][[モンスター]]を[[戦闘破壊]]されてもこの[[カード]]を[[特殊召喚]]できない。(09/08/09)~

-[[【獣戦士族】]]では[[《ジェネティック・ワーウルフ》]]や[[《剣闘獣アンダル》]]等の[[攻撃力]]の高い[[レベル]]4[[通常モンスター]]が多く、[[《獣神機王バルバロスUr》]]の[[コスト]]にも出来るため相性がよい。~

-[[《ブラック・ガーデン》]]とも相性が良い。~
[[トークン]]は[[通常モンスター]]扱いなので[[相手]]が[[通常召喚]]・[[特殊召喚]]するだけでほぼ[[召喚条件]]は満たせる。~
[[攻撃力]]は半減してしまうが、[[モンスター]]が減っても[[攻撃力]]は変わらないので安定して使うことができる。~
([[《ブラック・ガーデン》]]の[[FAQ>《ブラック・ガーデン》#v9b3b199]]参照。)~
[[プレイヤー]]が能動的に[[相手]]の[[モンスター]]を増やせるので、何らかの手段を使い[[反転召喚]]すれば、[[《ブラック・ガーデン》]]の[[効果]]を受けないので、高[[攻撃力]]の状態を作り出すことも可能である。~

-また、[[《リミッター解除》]]や[[《レスキューラビット》]]等で[[自壊]]が確定している[[レベル]]4[[通常モンスター]]を[[フィールド]]に留まらせることもできる。~
ただし、[[《リミッター解除》]]を使うと[[機械族]]であるこの[[カード]]自身は[[破壊]]されてしまう。~

-「オレイカルコス(Orichalcos)」とは、[[アトランティス>《伝説の都 アトランティス》]]のみで採掘できると言われる幻の赤い金属のこと。~
「オリハルコン」とも呼ばれ、古代ギリシア・ローマ世界の文献、現代においては様々なゲーム作品に度々その名前が登場している。~
また、この[[モンスター]]の姿形は、縄文時代に製作されていた「[[土偶>《磨破羅魏》]]」に非常によく似ている。~

--アニメのオレイカルコス[[カード]]の[[カード名]]の部分は、全てが「エノク語」と呼ばれる言語で書かれていた。~
しかし、この[[カード]]だけは英語で「orichalcos shunoros」と書かれている。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメDMの「ドーマ編」「遊戯&海馬vsダーツ」戦でダーツが使用。~
《オレイカルコス・キュトラー》が[[破壊]]された時の[[効果]]によってのみ[[特殊召喚]]できる、《オレイカルコス・キュトラー》の進化体とされる[[カード]]だった。~
アニメでの[[攻撃力]]は《オレイカルコス・キュトラー》が[[無効]]にした[[戦闘ダメージ]]の合計になる[[効果]]を持っていた。~
作中では合計19500もの[[戦闘ダメージ]]を[[無効]]にしており、[[特殊召喚]]された時には[[《オレイカルコスの結界》]]の[[効果]]が加わり20000という驚異的な[[攻撃力]]になっていた。~
[[フィールド魔法]]《オレイカルコス・デウテロス》により[[魔法&罠カードゾーン]]に[[特殊召喚]]され、[[モンスターカードゾーン]]には《オレイカルコス・デクシア》と《オレイカルコス・アリステロス》(後述)を[[特殊召喚]]した。~
ダーツの[[通常罠]]《殉教者の呪い》によって《ミラーフォース・ドラゴン》の[[効果]]を[[無効]]にして[[戦闘破壊]]し、海馬の[[ライフ]]を0にした。~
(ただし、ダーツの説明では[[効果]]による[[破壊]]に近く、その[[ダメージ]]で決着が付いたものだと思われる。)~
最終的に《伝説の騎士 クリティウス》の[[効果]]で遊戯の[[墓地]]に置かれた[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]を[[発動]]されて[[破壊]]され、この[[カードの効果]]により《蛇神ゲー》を[[特殊召喚]]した。~
[[攻撃]]名は「フォトン・リング」。~

--この[[カード]]を胴体(本体)とすると、右腕パーツと左腕パーツが単体の[[モンスター]]として独立していたのもアニメ版の特徴。~
自身の[[効果]]により、この[[カード]]の右腕である《オレイカルコス・デクシア》と左腕である《オレイカルコス・アリステロス》を[[特殊召喚]]した。~
これらの腕にも「[[攻撃力]]または[[守備力]]は[[戦闘]]する[[モンスター]]の[[攻撃力]]+300ポイントの数値になる」という[[《邪神アバター》]]の様な凶悪な[[効果]]が備わっており、それぞれこの[[カード]]の究極の剣(右腕)・究極の盾(左腕)と呼ばれた。~

--この[[デュエル]]では、2本の腕が前衛、本体であるこの[[カード]]が後衛に[[召喚]]され、自身が[[攻撃対象]]に選択される事を防いでいた。~
([[《オレイカルコスの結界》]]を使用した[[コントローラー]]は[[魔法&罠カードゾーン]]にも[[モンスター]]を[[召喚]]でき、[[モンスターカードゾーン]]に[[モンスター]]がいる限り[[相手]]は[[魔法&罠カードゾーン]]の[[モンスター]]に[[攻撃]]できない[[効果]]があった。)~
また、この[[カード]]及び腕パーツが[[戦闘]]を行なった場合、その[[モンスター]]の数値分この[[カード]]の[[攻撃力]]が下がるようになっており、この[[カード]]自身は[[相手]][[プレイヤー]]に[[直接攻撃]]が一切できない[[デメリット]]が存在していた。~

--背景の魔法陣は、アニメで「オレイカルコスの三重結界」と呼ばれていた[[フィールド魔法]]《オレイカルコス・トリトス》。~
[[《オレイカルコスの結界》]]の第二形態となる《オレイカルコス・デウテロス》を経て強化された結界の第三形態であり、完成形でもある。~
なお、この[[カード]]の額と両肩に浮かび上がっている紋章は、[[モンスター]]が[[《オレイカルコスの結界》]]の影響下にあることを示すものである。~

--[[《ガーディアン・エアトス》]]同様、アニメに登場したのは2003年で、実に6年近い時を経てのOCG化となった。~
だが、あちらはアニメに近い[[効果]]でOCG化されたのに対し、こちらはどう考えてもOCGでは無理なため、登場時期の関係上[[デュアル]]や[[通常モンスター]]向けの[[効果]]を持たされてしまった。~
だが、あちらはアニメに近い[[効果]]でOCG化されたのに対し、こちらはどう考えてもそのままOCG化するのは無理がある[[効果]]であったため、当時流行っていた[[デュアル]]や[[通常モンスター]]向けの[[効果]]を持たされてしまった。~

//-コナミのゲーム作品において―~

**関連カード [#c63a8a2a]
-[[《オレイカルコスの結界》]]

-[[《邪神イレイザー》]]

-[[《アンデット・スカル・デーモン》]]
-[[《エナジー・ブレイブ》]]
-[[《桜姫タレイア》]]
-[[《巨星のミラ》]]

-[[《磨破羅魏》]]

-[[《Sin トゥルース・ドラゴン》]]

//―《オレイカルコス・シュノロス》の姿が見られる[[カード]]
//他のカードにこのカードのイラストが含まれている場合、そのカードをリンク

//**このカードを使用する代表的なデッキ
//-[[【】]]

**収録パック等 [#s763fc42]
-[[LIMITED EDITION 15>LIMITED EDITION#cad26054]] LE15-JP001 &size(10){[[Ultra]]};

**FAQ [#t4a849a7]
Q:[[効果]]分類は何ですか?~
A:自身の[[特殊召喚]]は[[誘発効果]]、数値上昇と[[通常モンスター]]が[[破壊]]されなくなる[[効果]]は[[永続効果]]です。(09/08/03)

Q:[[フィールド]]から[[墓地]]・[[除外]]へ送られたこの[[カード]]を[[蘇生]]・[[帰還]]することは可能ですか?~
A:正しい手順で[[特殊召喚]]した後([[蘇生制限]]を満たした後)ならば、他の[[カード]]が持つ[[効果]]で[[特殊召喚]]できます。(09/08/03)

Q:この[[カード]]が存在している場合、[[《思い出のブランコ》]]によって[[特殊召喚]]された[[レベル]]4の[[通常モンスター]]は、その[[ターン]]の[[エンドフェイズ]]に[[自壊]]を免れますか?~
A:[[フィールド]]に残ります。(09/08/03)

Q:[[レベル]]4[[通常モンスター]]とこの[[モンスター]]が同時に[[破壊]]される場合、[[レベル]]4[[通常モンスター]]は残りますか?~
A:残ります。(09/08/10)

Q:[[羊トークン]]等の[[モンスタートークン]]が[[戦闘]]によって[[破壊]]された場合、この[[カード]]を[[手札]]から[[特殊召喚]]する事はできますか?~
A:[[モンスタートークン]]が[[戦闘]]よって[[破壊]]された場合でも、[[手札]]から《オレイカルコス・シュノロス》を[[特殊召喚]]する事ができます。(09/08/04)

//質問だけの投稿は禁止。ここは「質問と、それに対する事務局の回答」の両方を同時に記述する項目です。
//記述する場合、事務局に質問した日付を(05/01/01)のような形式でA:の最後に追加してください。
//未発売カードに限り、『A:(発売をお待ちください)』とセットでコメントアウトに質問を残すことが可能です。
//ルールやカードの処理等についての質問は遊戯王エキスパートルールHPで調べるか、ルール質問BBSを利用してください。